2016年03月28日

女子カーリング、史上初のメダル獲得

女子カーリング世界選手権の決勝戦がカナダで行われ、強豪を破って初の決勝進出を果たした日本は世界ランキング2位のスイスと対戦。結果は6-9となり敗れたものの、日本女子カーリングの歴史の中で史上初めてのメダル(銀メダル)をもたらしました。


今回出場した日本代表のチームはLS(ロコソラーレ)北見(北海道)というプロチーム。以前にもお話ししたと思いますが、カーリングというのは他のどのスポーツよりもチーム(組織)力が必要な競技で、いわゆる各チームの代表の寄せ集めという野球やサッカーなどでよく見られる手段は、出場までの期間が短いということでできないため、チームが丸ごと出場するという方式を採っています。平たく言えば、カーリングは長い間メンバーで戦うことで相互関係が深まり、戦いやすくなるのです。それゆえに、相互関係深まっていない代表選抜方式では大会の予選を勝ち抜けないと判断したのでしょう。


実は、日本の女子カーリングは上位に食い込めるほど実力者が揃っていると私は思っています。先述のLS北見以外にも、北海道銀行・中部電力(長野)が特に強く、中でも中部電力は2014年まで4連覇をするほどでした。今回LS北見でスキップを行っていた藤澤五月選手は2014年まで中部電力に所属していた人でもあります。


この世界大会で2位に入ったことにより、2018年の平昌(ピョンチャン)オリンピックでの出場に大きく近付いたとされています。というのも、オリンピックへの出場はポイント制によるランキングになっており、今年と来年の世界選手権で稼いだポイントで争われるのです。ここで日本は2位に付けたため、12ポイントが与えられます(1位は14ポイント)。ゆえに、来年大きな失態(8位以内を逃すなど)が無い限り、上位8位までの枠によるオリンピック出場を得られるのです。
オリンピックまでまだ2年ありますし、今シーズンはほぼ終わり。今後LS北見がオリンピックの代表チームになれるという保証もありません。それゆえに、個々のレベルアップがますます必要になるでしょうね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:26Comments(0)TrackBack(0)