そんなソフトバンクモバイルが新たな会社を買収したのです。それが、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下ガンホー)。あの「パズル&ドラゴンズ」を手掛けている会社です。
実のところ、ガンホーはソフトバンクの関連会社であるソフトバンクBBが筆頭株主で、ソフトバンクモバイルの持分法適用関連会社でもありました。しかし、「パズル&ドラゴンズ」が累計1000万ダウンロードという大ヒットに伴い、売り上げ(2011年度の2.7倍)や経常利益(同7.9倍)が上昇。それに伴い株価も急上昇したため、3月末をメドに株式分割を行うことを発表していました。その間隙をぬって、ソフトバンクモバイルが株式を買収。これにより、ガンホーはソフトバンクモバイルの連結会社になることが決まったわけです。
こうもいとも簡単に決まった理由は、カネの力というよりも血の繋がりが功を奏したのではないかとも言えるわけで。
ガンホーを設立したのは孫泰蔵さん。実はソフトバンクを設立した孫正義さんとは兄弟の関係(正義さんが兄、泰蔵さんが弟という関係)。そう考えると、「兄貴買ってくれよ」「おうおう」というふうに半ばツーカーの間柄で決まった出来レースだったんじゃないのかと勘繰ってしまいそうです。これが公正か否かに関しては司法の判断を仰いだ方がいいのかもしれないですが、きちんとした商取引の下で決まったのであれば仕方ないのではとも思います。
これで、「パズル&ドラゴンズ」に続編が出る場合や他のアプリゲームが出る場合、今後はソフトバンクモバイルが優先して出る可能性もあり、状況によっては独占配信なんてことも起こり得るのかもしれません(あるいはiOSでの配信とか)。このことがゲーム業界にとっていいことなのか否かは、今後のガンホーの働き方次第だと思います。
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