今日、FC岐阜の公式から出たプレスリリースによると、安間貴義監督の退任と中島賢星選手が契約満了になったとのことです。
安間監督は今年就任したものの、新型コロナウイルスの影響もあり思うような成績を上げることができず、現状6位になっています。昨年と同じ順位ではあるものの、過去最高と言われる戦力を集め、しかも監督の裁量で見極められた選手達ということもあり、それだけやったにもかかわらず、この順位で治まってしまったことに対し、一部のサポーターからは解任論や来季続投を拒否する流れもありました。今シーズンホーム最終戦でサポーターに対しメッセージを投げかけていたので、来年もやるものだと半分思っていましたが、半分辞めるのではないかとも思っていて、その際は惜別のメッセージになるのではとも思っていました。既に退任の意思を見せていたのか、ホーム最終戦のサポーターの動きを見て、フロントが退任へ舵を切らせたのか、真相はわかりませんが、半分残念でもあり、半分仕方のないことだと思っています。
もう1年様子を見て、ダメならシーズン中の解任止む無しと思っていました。ここ数年は新型コロナウイルスで特殊な部分が多く、実際にウチでも感染者が出て苦しい部分もありました。出ないようにするのが一番なんでしょうけど、流行り病なので難しい側面もあります。そこを加味して来年もやって評価するべきだとも思っていたのです。
ただ、チーム内の戦術や決まりごとが決まっておらず、力業(選手達の個人技)だけで押していくことしかできないあたりで、安間監督の限界があったとも見られたので、来年やっても変わらないのではという意見にも納得しています。ただ、1年やって良し悪しがわかり、そこからブラッシュアップできるんじゃ・・・とも思っていたんですよね。
安間監督を退任させるふうだったなら、今年も仲田建二コーチをそのまま監督に据えてもよかったんじゃないのとか思いましたね。特に安間監督解任論者の方々には、じゃあどうすればよかったのということを聞きたいですね。また1年を無駄にしたという気持ちも正直ありますわ・・・。
そして、中島賢星選手が満了ですよ。1年ほぼフルに戦ってくれて、この結論なのですから、勝負の世界は厳しいと見るべきなのか、新しい監督が決まっているとみるべきなのか、フロントが血迷ったのかと見るべきなのか、カネの問題かと見るべきなのか、頭の中で錯綜していますわ。
中島選手は2015年に横浜・F・マリノスに入団し、カップ戦やJ3にあったU-22選抜で実績を積んでいました(ただしJ1公式戦での出場は無い)。
2017年7月に期限付き移籍で中途入団したものの、一旦双方から契約満了となってしまいました。しかし、2018年に入って完全移籍という形で再入団が決まり、その後はチームの主力として活躍しました。この流れから不死鳥のように甦った選手という印象が私的には強く、2018年のユニフォームは当時30番だった中島選手にしたほどです。
まだまだやれると思っていたのですけど、年齢的なことを考えれば、ステップアップしたいわなと思っていても仕方ないです。ここでの経験は必ず中島選手の血や肉になってくれていると思います。そしてチームのために動いてくれていたことを忘れません。ちゃんと私達の心の中に残してくれています。悲しいことを言わないでほしいとプレスリリースの文章を見て思いました。
恐らく最終戦のロアッソ熊本戦に出場することでしょう。不死鳥のように甦った2018年のユニフォーム、昔の中島選手の背番号を背負ったあのユニフォームを持っていってスタンドで掲げようと思います。新たなる出発を遂げる彼のために・・・。