2016年06月24日

室伏、現役引退へ

今日(6/24)から明後日(6/26)まで、名古屋市にあるパロマ瑞穂スタジアムで日本選手権が開催されています。リオデジャネイロオリンピックの最終選考会も兼ねているため、オリンピック出場の掛かっている選手には非常にセンシティブになっているのではないのでしょうか。


そんな中、今日男子ハンマー投げが行われ、過去4回オリンピックに出場した室伏広治選手が久しぶりに出場しました。しかしながら、1投目の64m74が最高で、参加標準記録の77mも越えられなかったばかりか、全体の8位にも入れず、4投目の権利を得らぬまま終了。この後行われたインタビューで、競技の第一線から身を引くことを発表事実上の現役引退となりました。
なお、インタビューの中では「オリンピックや世界を目指すには体力の限界。今後は後輩達に期待したい」・「気力体力やりきったというところで体力の限界を感じた。(中略)一つの区切り。これからは組織委員会に戻って、日本のスポーツのために尽力したい」とも語っています。


そうだよ、今室伏選手は、2020年の東京オリンピックに向けて組織委員会に入って活動中だったんだ。そのためにろくすっぽ練習ができない状態。ましてや41歳肉体的にも限界が近いのは言うまでもありません。

でも、ここまでやった理由は父親の影響もあるのでしょう
父親の室伏重信さんは40歳を過ぎても現役選手として活躍。経歴の中には、オリンピック4大会連続出場(ミュンヘン~ロサンゼルス。1980年のモスクワオリンピックは選出されていたものの、日本が不参加のため出場できず)、日本選手権10連覇、41歳でアジア大会で優勝するなど輝かしいものがあり、日本陸上界のレジェンドの一人(アジアの鉄人)として知られていました。
重信さんは、肉体的な衰えがあっても練習に工夫を加えれば、短い時間でも充実したものになると説いていました。ゆえに、時々室伏広治選手が見せる素っ頓狂なトレーニングは何かの目的や工夫があって行われていたのです。父の教えを的確に守っていたんですね。


ちなみに、今回室伏選手がこの日本選手権を優勝していれば、室伏家通算50回目の優勝になるとされていました。父親が12回、娘の室伏由佳さんがハンマー投げで5回・円盤投げで12回の計17回、そして由佳さんの兄である室伏選手が20回(しかも日本選手権20連覇(1995年~2014年)の記録持ち)。これだけ見ても室伏一家の記録はすごいと思わされると同時に、父と息子・娘がどれだけ偉大な選手なのかを思い知らされる結果でもあります。この先広治・由佳の息子・娘に引き継がれることになるでしょうから、室伏家の記録はまだまだ伸びて、さらなる栄誉が付くかもしれません


室伏選手、本当にお疲れ様でした。2020年のオリンピックに向けていい仕事を期待しております。将来的には世界陸連やオリンピックの組織委員会の会長になるほどの立派なスポーツマンになってほしいです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:27Comments(0)TrackBack(0)

2012年08月04日

オリンピックの華、陸上が始まりました

ロンドンオリンピックも後半戦を迎えております。
日本時間の昨日から、いよいよ陸上(トラック&フィールド)競技も始まり、オリンピックも佳境を迎え始めています。もちろん、準決勝に進んだサッカー、これから競技の始まるレスリング・シンクロナイズドスイミングなどメダル候補・注目競技はまだまだありますけれども、私自身一番楽しみにしていた陸上が始まることで、オリンピックは本番を迎えたなと思うわけですよ。


とりあえず、ハンマー投げの室伏選手は順当に予選通過し、決勝が楽しみになってきましたね。ライバルのベラルーシのチホン選手が8年前などの検体でドーピング陽性反応が出たため欠場となったようですので、上位入賞は非常に堅いんじゃないかなと思います。あとは長い間かけて積み上げてきたコンディションが上手いこと機能するのかが気になるところです。


そして陸上の中でも最も人気のある100m、女子は福島選手がまさかの予選落ち。一次は通過してくれるものと期待していただけに残念至極。調子が悪いということですが、調整が上手いことやっていたのかも気になるところ。この調子の悪さが終盤に行われる4×100m(400m)リレーに響かないかも合わせて気になりますね今回は最年少出場選手にもなる土井選手が活躍できる唯一の晴れ舞台なだけに、その舞台がいい思い出に変わるよう努めてほしいです。

一方男子は、山縣選手が一次予選で自己ベストを1秒更新するタイムで準決勝進出を果たしましたこの大舞台で行進したことは大きいし、何より調子のピークを上手く合わせられたことで得られた予選通過だと思います。この快挙は伊東浩司さんがシドニーオリンピックで一次予選を通過して以来12年ぶりとのこと。全体でも7番目(午後9時半現在。まぁ、予選通過1位と2位がほぼガチンコ勝負したんじゃないかと思えるくらいのタイムの9秒88(アメリカのライアン・ベイリー選手)とか9秒97(アメリカのジャスティン・ガトリン選手)とかはもう放っておいて(苦笑))ということで、次の準決勝、恐らく3着までの選手が進出ということになるんでしょうけど、若さで突破して、1932年のロサンゼルスオリンピックで「暁の超特急」と言われた吉岡隆徳(たかとし)さん以来90年ぶりの100mでの決勝進出を果たしてほしいですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:44Comments(0)TrackBack(0)

2011年08月29日

室伏、悲願の金メダル

世界陸上テグ大会3日目、日本人選手が多く出場している日でもありますが、男子ハンマー投げで室伏広治選手が81.24mで見事金メダルを獲りました


室伏選手は予選から他を圧倒する投てきを見せていたんですけれども、この決勝戦でも1回目に80m近いスローを見せ、他の7選手にプレッシャーを与えてきました。その後も2投目に80mをオーバーして以降、3投目まで記録を伸ばし、6投中4投が80mオーバーというベストコンディションを見せつける立派な投てきでした。
ハンガリーのボルシュ選手といった強豪がいた中、本当によく頑張ったなと思います。


実は、オリンピックやアジア大会といった世界選手権では金メダルを獲っているものの、なぜかこの世界陸上だけは今まで金メダルを獲ったことがなかったのです。
期待されていた2007年の大阪大会では6位、前回(2009年)のベルリン大会ではケガの影響で出場すらできない状態でした。そして満を持して挑んだテグ大会でやっと金メダルを掴み取ったのです。
また、室伏選手は36歳で金メダルを獲得したというのも偉大なことですし、マラソンでしか獲得したことなかった金メダルを初めてマラソン以外で獲得したこともとても偉大なことです。


ちなみに、他の日本人選手はというと、男子400mの金丸祐三選手・女子100mの福島千里選手は共に準決勝で敗退男子棒高跳びの澤野大地選手は決勝戦を戦っている最中です。

外国選手の中で注目されていた男子400mに出場した『ブレードランナー』ことオスカー・ピストリウス選手は準決勝で敗退してしまいました。しかし、ここで走れたことは、きっと次のロンドンオリンピックに繋がってくるはずです。
また、女子4冠を狙うとされていたアリソン・フェリックス選手は残念ながら胸の差でアマントル・モンショー(ボツワナ)に敗れ銀メダルに終わっています


・・・しかし、織田雄二さんよ。まだ本番中なのに、「室伏ー!」って呼びかけるなよ(苦笑)。まぁ、それが彼のいいところなのかもしれんけど、はっちゃけすぎ(笑)。


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Posted by alexey_calvanov at 21:22Comments(0)TrackBack(0)