FC岐阜、昨日は鳥取県鳥取市にあるAxisバードスタジアムでガイナーレ鳥取と戦いました。
前節Y.S.C.C.横浜戦で、内容が悪い中でも何とか勝利を掴んだ岐阜。ここで波に乗ってさらに上へ目指せるのか。その見極めも兼ねて今回鳥取と戦っていきます。
一方で、鳥取はFC琉球戦の勝利を最後に、引き分けを挟んで5連敗中(1分5敗)。天皇杯も地域リーグ(中国リーグ)のFCバレイン下関にPK戦の末に負けているので、勝利への渇望が半端ないはず。ただ、攻守に乱れが見られるとのことなので、勝利までの道程は一筋縄ではいかないと思われます。岐阜はそこを叩けるか、鳥取はそこを出さないように戦い抜けるかがカギになるんでしょうな。
この日は、試合会場に着いた時から雨脚が強くなっていました。この日に山陰地方は梅雨入りとなったようで、平年より24日、昨年よりも12日遅くなったそうです。
そんな中で行われた試合、前半は雨の強い中で行われたものの、徐々に雨脚は弱まり、後半開始前はほぼ止んでいたので、このままいくかな・・・と思ったら、今度は風が強くなり、横断幕が吹き飛ばされそうになったほど。後半が進むにつれ、再び雨脚が強くなり、雨がオーロラのような流れる状況になっておりました。とても梅雨の走りとは思えない雨でしたよ・・・。
前半に関しては、勝つことにベクトルを置いていた鳥取ペース。それでも岐阜は守備で何とか奮闘し、そこから派生した少ないチャンスをモノにしようとシュートを打つんだけど、今度は鳥取のキーパーが冴えていた。ことごとくパンチングされてしまったんですわ。
ところが後半に入ってから一変。鳥取の守備が乱れ始めたんです。
まずは後半7(52)分、相手からのパスを奪った野澤陸選手が一気に田口裕也選手にパス。それをすぐさま前方にいた藤岡浩介選手に回します。ところが、前方に2選手がいて動けなかった藤岡選手は、再び走り込んできた田口選手に横流し。すると田口選手は間髪入れずに一閃を放つと、それが見事に飛び込んだキーパーをすり抜け、ゴールマウスに刺さりました。途中鳥取の選手が滑り込んで止めようとしたけど、届かなかったんですね・・・。
続いて後半11(56)分、今度は鳥取の守備の乱れを突いた新垣貴之選手が一気に駆け抜け、鳥取の守備陣をかいくぐり、一発で決めた!鳥取の守備をたった1人でかく乱して、たった1人で点を入れてしまった。今季のゴールの中で、一番とんでもないものになりそうです(苦笑)。
さらに後半16(61)分、高い位置で北龍磨選手が奪った後、後方の川上竜選手に預けさせて、前方にいた田口選手にパス。田口選手は、さらに前方にいた荒木大吾選手に回す。すると、ペナルティエリア直前でシュートを選択。これが入ってしまった!ホントは、もしかすると横にいた藤岡選手に回す算段だったのを潰してしまったんでしょうね。悔しそうにボールを蹴り込む藤岡選手が印象的でした(泣)。
しかし、ここから鳥取が意地を見せます。後半36(81)分・同じく40(85)分に立て続けに失点を許します。最初の失点は岐阜の守備が上がれなくなってるし、2点目はクリアミスも絡んでいるなぁ・・・。ただ、風上に立っていた鳥取の選手達が上手く立ち回ったとも言え、これ以上やられてはいけないと悟ったのか、2点目の後に円陣が組まれていましたね。
それが功を奏したのか、アディショナルタイム直前の後半45(90)分、上田智樹選手が蹴り出した球は、逆風にも負けず相手陣地内に。相手選手の妨害に遭いながらも粟飯原尚平選手が奪い取り、サイドにいた松本歩夢選手に回すと、再び粟飯原選手に回すワンツーと展開。ペナルティエリアまで走り込んだ粟飯原選手は、同じく侵入した、この日からリーグ戦では復帰になった山内寛史選手に回す。山内選手はその流れる球にタイミングよく合わせて一閃を放った!入った!そして、山内選手の復帰弾(かつ今季初ゴール)が決勝点になりました。
今回も途中危ないシーンがあったものの、そこから何とか立て直せたことは大きな収穫だったかなと。これで岐阜は2連勝となりました。一方で鳥取は引き分けを挟んで6連敗となり、向こうの監督交代が現実味を帯びてきてしまったのかなと。そういえば、去年もウチの試合の後で監督交代だった気が・・・。ウチは、おくりびとなのか(汗)?
個人的には、3点目を叩き込んだ荒木選手(右)にMOMをとも、2点目を華麗に決めた新垣選手にMOMとも思ったのですが・・・。
公式は先制点を挙げた田口選手になったようです。
その田口選手から、昇格争いに再び加わっていくという趣旨の発言をしてくれました。皆が同じ方向に向かって走って行ける土台が、この試合でできたのなら、あれだけ負けたことが教訓として生きてくれたのかなと。
そして、鳥取に在籍していた甲斐健太郎選手・田口選手・文仁柱選手と入れ替わるように、富樫選手がやって来ました。苦しい時を進んでいる中でも、これだけ明るい顔をして来てくれました。この笑顔を勝利の時に向けられるように願って止みません(ウチの試合では勘弁な(ニヤニヤ))。
アウェイ2連戦を最高の形で終えられたことで、一気に10位まで戻りました。プレーオフ圏まで勝ち点1、昇格圏まで同じく5とまだまだチャンスがあります。
この勢いを持って、前半戦最後の試合になるヴァンラーレ八戸戦、岐阜市民総力戦になるホームの試合で勝利を迎えたいところです。相手も勢いが乗ってきており、難しい相手ではあるのですが、この難しい相手から勝ち点3を奪えれば、一気に本格的に昇格争いになだれ込めると思います。だからこそ負けられない試合になるでしょう。岐阜市民総力戦は、なかなか勝てない試合だからこそ、そう思ってならないのです。
・・・これだけ試合でアツくなったので、スタメシの紹介は次回に回します(ギャハ)。