2021年12月06日

FC岐阜観戦記2021 アウェイ編 その11 愛憎半ばして同期を送る

FC岐阜、昨日最終節となるロアッソ熊本と熊本県熊本市東区にあるえがお健康スタジアムで戦いました。
この日までに中島賢星選手、三島頌平選手、町田ブライト選手、粟飯原尚平選手の4人が契約満了となりました。中島選手は今年スタメンを張る機会が多かっただけになぜという気持ちがずっと心の中で残ったままになっていました。当時所属していた横浜・F・マリノスとウチとで両方満了になった後、2018年に再契約となって、以降はスタメンを張り、主軸となって活躍するほどになりました。歯を食いしばって辛い練習をやってきたんだろうと思います。
他の3人に関しては、残念ながら残当だったとも。ただ町田選手に関しては、まだ2年しかいないのに、この仕打ちなので、もう1年我慢してあげられなかったのかとも思います。


SHV47_1876そんな心のモヤモヤはあまり腫れない中で迎えた最終戦、アウェイ席の入り口などには、岐阜ゆかりの方の写真が。
そう、大木武監督も岐阜を経てやって来たんだね。そして、水野泰輔選手も藤枝MYFC経由ながらも岐阜から移ってきています



さて、この日の試合は色々と因縁めいたものになったのです。


  • 同期対決

  • これは、チームの構成が変わっても、チームがある限りずっと付いて回ってくるでしょう。共に2007年のJFLを戦い抜き、共にJ2に参入を果たしているのです(熊本が2位、岐阜が3位)

  • かつての監督との戦い

  • 先程も触れましたが、大木監督は2017年~2019年6月まで岐阜を率いてくれましたポゼッションサッカーを軸とするパスサッカーを志したものの、組織的な面でボロが出て、2019年にJ3に降格する事態となります。その翌年に熊本の監督になったものですから、当初は舌の根も乾かぬうちに・・・とさえ思ったものです。

  • 師弟対決

  • 退任の決まった安間貴義監督と大木監督は、かつてヴァンフォーレ甲府でコーチと監督の関係でもありました。しかも大木監督から誘われる格好でやって来たというのですから、濃厚な関係だったとも言えるでしょう。
    監督とコーチの間柄は、2005年~2007年まで。その後は大木監督に替わり2年間甲府の監督を務めたものの、J1昇格を果たせず退任しています。



そして、熊本はJ2昇格の掛かった大一番。盛り上がらないわけがない。そして、去り行く仲間のためにも勝って終わりたい。そんな気持ちの中でスタジアムに向かったのです。


SHV47_1881で、スタメシなんですけど、11,314人もいるもんですから、どこもかしこも長蛇の列。買いたいものも買えないほどで、ハーフタイム前に売り切れになったところも。
紹介できるのは、居酒屋やまちゃんの「ジャンボたこ焼き」くらいですわ(苦笑)。



少々だしが薄味な以外は、ソースの風味でいい塩梅を取れていたからいいかなと。なお、たこは結構大きな切り口になっていて、歯応え抜群だった(笑)。


SHV47_1886試合は、4人の契約満了選手のうち、3人がスタメンとリザーブに名を連ね、惜別の色合いの濃いものになりました。しかし、それで勝てるのかという不安もさいなまれつつ、前半は大きな動きがみられず終わります最終戦らしい双方気合の入った白熱した試合だったことは、この前半には感じられましたよ。

ところが後半に入り、後半20(65)分に起こった相手のミドルシュートが、不運にも岐阜の守備に当たることでボールの軌道が変わり、失点になってしまったのです。この時ばかりは運が無いなぁ・・・で終わっていたのですが、その後は頂けない。
深堀隼平・粟飯原両選手を投入し、前のめりになったのはいいものの、後半37(82)分に熊本の攻撃陣に翻弄されてからの失点となったのは・・・。岐阜の悪いところを見事に熊本のイレブンは見逃さず、追加点。



SHV47_1884そして岐阜は成す術なくタイムアップ。
2-0で熊本が勝ち切り、数分後に愛鷹広域公園多目的競技場で行われていたアスルクラロ沼津×いわてグルージャ盛岡の試合が1-1の引き分けで終わったため、熊本が逆転で優勝を収め、同時に4年ぶりのJ2昇格を果たしたのです。



SHV47_1887試合が終わり、サポーターの下にやって来た選手達。
その中で中島選手は、涙をこらえきれずやって来たのが印象的でした。私はあの最も輝いていたと思う、2018年の背番号30の入った中島選手のユニフォームを持って来て、彼の別れの言葉の代わりに掲げました。あの頃と気持ちは変わらないぞ、と。4年半を感謝して・・・。
中島選手は手を上げて反応していましたけど、私に対してなのかそうじゃないのかは、本人に聞かないとわかりません。



SHV47_1888去ることの決まった粟飯原・三島・中島3選手。その背中は少し寂しいものを感じました。



これで全ての試合が終わりました。1時間前に終わっていたJ2も、この結果を踏まえ4チームが降格となりました。既に決まっていたJFLからの参入組を併せて、来年のJ3は18チームとなります。


  • テゲバジャーロ宮崎

  • カターレ富山

  • 福島ユナイテッドFC

  • FC岐阜

  • 鹿児島ユナイテッドFC

  • Y.S.C.C.横浜

  • AC長野パルセイロ

  • 藤枝MYFC

  • FC今治

  • ガイナーレ鳥取

  • ヴァンラーレ八戸

  • アスルクラロ沼津

  • カマタマーレ讃岐

  • SC相模原

  • ギラヴァンツ北九州

  • 愛媛FC

  • 松本山雅FC

  • いわきFC



来年J2から落ちてくる4チームのうち、最も怖いのが松本山雅。一昨年までJ1にいた強豪で、J3の中では無双するのではないかとさえ言われています。ただ、名波浩監督が続投となったため、チームの立て直しができるのかという不安もあります。そう思うと、J2で地力を付けながらも落ちてきた相模原の方が脅威とも感じられます。
そして、JFLからいわきがやって来ます圧倒的なフィジカルで他を蹂躙し、天皇杯では北海道コンサドーレ札幌に走り勝った、いわくつきのチームでもあります。恐らくJ3でも上位に食い込む争いをするでしょう。特にJ2からやって来た4チームを叩くことができれば、J2まで駆け抜けてしまうかもしれません。

そんな中で、岐阜はどう戦い抜くのか。まだ監督の後任も決まったわけではない退団する選手だけが先走っている中で、どう戦力を揃え、戦える集団に仕上げていくのか。この時期に選択を間違えれば、前にも行ったかもしれませんが、数年後はJFLに落ちかねない惨めなチームになってしまうかもしれないのです。来年はJ2に上がることも重要ですけど、戦える集団を作り上げられるかも重要だと思います。


昇格枠は変わらないままで苛酷になる中、サバイバルレースになる来年は、どんな結末を迎えるのでしょうか。少しでも岐阜にとっていい年になることを心から願っております。


それではまた、ホーム・アウェイのどこかで・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)