2011年09月07日

あの雑誌の話を読んでて、懐かしさと面白さが交錯する

今回紹介したいのは、今週欲しくて買ってきた「いい電子」の11巻でもなく、先日発売だった「琴浦さん」の最新刊である3巻でもなく、取り寄せになった「ファミ通町内会」四丁目でもない。それは、前々から欲しかったものの、日々の忙しさからすっかり忘れていた本だった。


超実録裏話 ファミマガ 創刊26年目に明かされる制作秘話集それが、超実録裏話 ファミマガ 創刊26年目に明かされる制作秘話集
1985年に日本初のファミコン情報雑誌(ちなみに、日本初のゲーム情報雑誌は「Beep」(現「ゲーマガ」))として創刊された「ファミリーコンピュータMagazine」(通称ファミマガ)の裏話を書いたもので、作者は創刊直後からバイトとしてファミマガを見つめていた同誌の2代目編集長だった方である山本直人さん



内容は、ファミマガができたいきさつから、創刊当時の裏話・連載マンガの秘密・誌面に載せていたマップの秘密・ウル技(テク)やウソ技といった名物企画の裏話・副読本(付録)の秘密・今だから明かせるメーカーとの丁々発止なやり取り・ディスくん達の秘密など。やはり雑誌を編集していた方だけあって、様々な裏話が挙がってきます

特に面白かったのが、売り上げの話。
実は、ファミマガはピーク時にはほぼ100%の販売率を誇っていたことがあり、残り2冊しか残ってないことがわかった際、その店まで買いに行って『完売』させた・・・なんていうエピソードもあります。
また当時の誌面が紹介されており、懐かしさと共に第1級の史料的価値も併せ持っているなと個人的には思っています。
なお、今でも語り草になっているウソ技の一つ「「水晶の龍(ドラゴン)」のシンシアと野球拳ができる」の後日談も載っていますよ。そんな話になってたんですね・・・。


まぁ、誌面をそのままコピー(スキャン)したので、どうしても字が小さくて読みづらいとかはあるものの、資料としては十分価値のある点を考慮すれば、許してあげましょうよ・・・というレベル読み物としても十分に面白いですし、ファミマガ読者なら懐かしさでいっぱいになることでしょう
そして、何と言ってもディスくん・ブラック・仙人のイラストが収録されている点イラストはもちろんマンガを描いていた嵩瀬ひろしさんのもの。今も変わらぬ画風で随分ジーンときましたよ(泣)。
ちなみに、ディスくん絡みのマンガ(「ぐゎんばれ○○○○」・「ディスくんのマンガトピックス」)はこの本の作者が原案を出して嵩瀬さんがイラストを起こしていたのだそうな。また作者は嵩瀬さんに一度も会ったことがないらしい(爆)。


ファミマガ世代だった当時の子供達にとっては、懐かしい思い出と共にこの本を見返すのではないのでしょうか。実際今でも取ってある付録もありますし・・・。


いい電子 11巻 (ビームコミックス)いい電子 11巻(ビームコミックス)
一緒に買ってきたもの その1



琴浦さん3 (マイクロマガジン・コミックス) (マイクロマガジン☆コミックス)琴浦さん3 (マイクロマガジン・コミックス)(マイクロマガジン☆コミックス)
一緒に買ってきたもの その2



ファミ通町内会四丁目 (ファミ通BOOKS)ファミ通町内会四丁目 (ファミ通BOOKS)
一緒に買うつもりだったが、取り寄せになったもの(泣)。



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Posted by alexey_calvanov at 22:50Comments(0)TrackBack(0)