FC岐阜、今日は鹿児島県鹿児島市にある白波スタジアムで鹿児島ユナイテッドFCとの一戦になりました。
今日の試合は、鹿児島市内でまん延防止等重点措置発令中のため、アウェイ席が設けられない中での開催になっただけでなく、キックオフ時間も19時の予定だったのが18時に繰り上げにもなりました。鹿児島にとってはアウェイになった前節のガイナーレ鳥取戦も、まん延防止等重点措置発令中での開催になっていたために設けられていなかったことから、今回も無いだろうなぁと察することができましたけど、キックオフ時間まで変更になるとは思っていませんでした。ただ、かなり事前に報告してくれたのは、ありがたかったですね。そこまでのコンディションの持って行き方を上手く調整できるようになるでしょうし。
今日の試合は、鹿児島・岐阜双方にとって重要な試合になりました。
まず姉妹県マッチとして双方負けられないのは言わずもがな。そして上位進出、つまりはJ2昇格を窺う上でも重要な試合になります。
鹿児島は、今シーズン初の連勝と久方ぶりのホームでの勝利を狙ってきています。前節の鳥取戦は若手を上手く使って完勝だっただけに、今節もそうしてくるのかなと思えてなりません。
一方の岐阜は、いい要素がまるでない。前回の試合が、鹿児島と同じ鳥取戦だったものの、相手のペースにはまってしまい、完敗の中で迎えます。1週間の休みがあったことを考えれば、休養と立て直しは十分だったはずです。安間貴義監督にとって試練を迎えている中、今後を占う上でもかなり重要な試合だと思っています。
実は双方五分の中で迎えるこの試合、岐阜は大きく変えてきました。
まずキーパーのポジション、これまで無休だった桐畑和繁選手から松本拓也選手にスタメンを変えてきました。桐畑選手は期限付き選手ということもあり、今後(来年)の状況を垣間見た起用なのか、単純に桐畑選手を休ませたいのか、懲罰の意味があるのか・・・。いずれにしても、去年のブラウブリッツ秋田戦以来のスタメンになると思うので、試合勘などの仕上がりが気掛かりでもあります。
その他、これまで控えにはいたものの、なかなか使われなかったパウロン選手が初スタメン。J2時代からチャンスはあったのに使われていなかったので、チームでフィットしてないのかと思っていたわけですけど、どんな動きをするのか。実力があるのは、他チームでの活躍を見ているので、よくわかります。彼も今後を占う上で重要な試合になるでしょう。その他、ツエーゲン金沢から期限付きで移籍してきた窪田稜選手やキーパーの大野哲煥(ちょるふぁん)選手が控えに連なっています。大野選手はスクランブルなどでの登板になると思うので出場は難しいでしょうけど、窪田選手は出場の機会があるでしょう。突破力はあるそうなので、活躍を期待します。
さて試合に関しては、岐阜の序盤(前半4分)のプレーで全てが決まってしまったのかなと。ちょっと浮足立っていたというのか、納まりが悪い中で、鹿児島の選手達が突いてきてしまい、ある意味奇襲ともいえる展開になってしまいました。守備を突破されてしまうのはアカンなぁ・・・と思ってたら、運悪く飛び出していた山本駿亮選手のループっぽいシュートが、きれいに入ってしまった。松本選手も飛び出していたわけではないんだけど、相手の狙いが松本選手の予測以上に上だったと言うべきでしょう。J初ゴールを山本選手に貢献してしまったわい(泣)。何て優しいチームなんだよ、FC岐阜(大泣)。
実は、その後の岐阜の動きは、そんなに悪くないんです。ただ序盤の浮足立ったところを上手く決めた鹿児島が、あまりによ過ぎたのです。元々守備は硬い(少々危なっかしいプレーもあるけど)。そこに序盤の得点なら守備が生きてきますわね・・・。
岐阜も再三再四のチャンスが決められない。シュート数は倍打って、コーナーキックもほぼ倍だったのにもかかわらず、無得点なのよね・・・。これまた相手のよさに阻まれたのと川西翔太選手を少し下げた格好になったために起こったとも言えます。まだまだ本調子じゃないのかなぁ、決定力がまだ上がっていなかったですね。繰り返しになるかもしれないですけど、鹿児島の守備がよかった。特にキーになったのがフォゲッチ選手と鹿児島に期限付き移籍したイヨハ理ヘンリー選手なんでしょうねぇ・・・。
結果は1-0の惜敗だったものの、鹿児島が上手くゲームコントロールしていたので、実質完敗。久方ぶりのホーム勝利と初の連勝を献上してしまいました。何て優しい(以下略)。
明日J3の試合が残っているので、暫定6位のままではあるものの、ヴァンラーレ八戸×AC長野パルセイロの試合が八戸の選手から新型コロナウイルス感染者が発生したことに伴い、エントリー要件を満たせなくなったことから中止に追い込まれたため、今節での順位の変動は無いふうになりました(ただ鹿児島は7位に浮上し、岐阜との差は実質ゼロにまで追い込まれる)。
八戸はカターレ富山戦も中止になったため、この2試合を平日にこなさないといけなくなったのか。終盤戦に組まれることになるのでしょうけど、これは大変なことになるぞ・・・。
負けていけないところで、また負けてしまった。ただコンディションは悪くないところを見ると、きっかけさえあれば浮上できるとも思っています。全ては安間監督の指揮と選手のやる気次第だと見ています。
いずれにしても、もう負けられない。次のFC今治戦は勝つという姿勢を見せなかったら、本当に今シーズンの昇格は無いでしょう。来年、J2の4チーム降格の中を戦うというサバイバルマッチを想定もしないといけないでしょうね。安穏としてられませんわい。