FC岐阜、今日はホームでカマタマーレ讃岐との一戦を迎えました。
いよいよ、観客を入れての試合。およそ8ヶ月、まだかまだかと思っていた人も多かったことでしょう。その試合が、チーム1年以上ぶりの連勝の掛かった試合になろうとは、誰が想像していたことでしょう。
相手の讃岐は、開幕2連敗。新体制になって調子の上がってこない中で挑んてきますから、何とか連勝できないかなと思っています。
ちなみに、事実上のホーム開幕戦になる今日の試合、ホーム開幕戦というデータだけなら、2014年と2015年に戦っており、勝っているんですね。しかし、その時はラモス体制。大木武体制になってからはホームでは勝てなくなってしまったんですね・・・。まぁ不思議。そして2019年は讃岐がJ3に降格したので、対戦がありませんでした。こちらは2年ぶりの対戦になりますね。あの時と違っていると思うので、全てリセットして挑んでいくことになるでしょう。

駅前にある織田信長像にもマスクが着けられておりました。
あとJR岐阜駅の改札口がちょっと変わっていたな。一方向にしかなかったのが、アクティブG脇のところに分散されていました(3ヶ所分だけですけど)。恐らくコロナ禍で改札が集中するのを避けるためなのでしょう。

やっと、やっと帰ってきた!

この日を迎えるにあたって、新しい応援スタイルというものが設定されました。
いわく、公式サイトより。
【容認される行為】
- 拍手
- 横断幕提出
- ゲーフラやタオルマフラーを掲げる行為
【禁止される行為】
- 応援を扇動する
- 歌を歌うなど声を出しての応援や指笛
- 手拍子
- タオルマフラー・大旗含むフラッグなどを振るもしくは回す行為
- トラメガを含むメガホンの使用
- 太鼓等の鳴り物
- ハイタッチや肩組み
- バス待ち
- ビックフラッグ(お客様がいない席に掲出する場合は容認)
これを見ると、普段やっていることができないというケースが多く、少々息苦しい部分もあります。しかし、これを守っていかないと、最悪の場合『無観客試合』に陥る可能性もあるので、サポーター同士で順守していくべきなんでしょうね。と、思わせることがあったのですけど、それは後述。

7月中はアウェイ観戦はできないことになっているそうなので、しばらくは今回のように広告で埋められることになるのでしょう。

最初は、入り口でのチェック。普段は手荷物検査だけでしたけれども、その手荷物検査が無くなり、代わりに検温が行われました。その後チケットを自分でもぎり、半券を回収箱に収めるということを経て、アルコール消毒を行いました。そのアルコール消毒も専用の器械が取り付けられ、足踏み式のものになっていました。恐らく今年いっぱいは経験することになるのでしょう。
ちなみに、シーズンチケットの権利は半分消滅という格好になりましたが、先行入場権は生きており、3時間前から入場可能になっていました。

メイン指定席やスーパーシート席なら普段から変わらない光景ですけど、ホームゴール裏自由席やバック・ホーム自由席では恐らく初めての光景になるでしょう。半券を無くしたというふうになったら大変だろうなぁ・・・。

去年まではスタンプを押して、それを光らせることで判別していたのですが、蜜にならないようにという配慮でこちらに切り替わったのでしょう。
こちらも無くしたら大変なので、財布の中に入れておきましたよ・・・。

今回、一部店舗が年間出店を取り止めたり、7月中は来店しないという事態になっていました。少しだけ寂しいのは、そのせいなんでしょうかねぇ・・・。

CCNのステージ以外、イベントらしいイベントが無い中で唯一の展示物になりました。
新戦力・既存の戦力、全てが融合してJ2復帰を目指し、ICHIGANとなってほしいものです。

その試合は、いわゆる田サッカーとも言えるコンディションという最悪の状況下。ボールがよく止まる中で、選手達は振り回されながらも必死になっておりました。ただ執念という面では、2連敗中の讃岐の方が上だったのかなと。
その執念が結実したのが、前半38分のこと。
コーナーキックのボールが松本拓也選手の下に。そこで松本選手は、なぜかパンチングを選択。それがクリアできない格好となり、橋口拓哉選手が必死に掻き出すフォローを行ったものの、最終的には栗田マークアジェイ選手のシュート(1発目。『得点後』になった2発目は重松健太郎選手が打っている)がゴールラインを割ったということで得点となりました。執念もそうですが、一番打たれてはいけない選手に先制点を献上する、しかもルーキーだぞ・・・。最悪のパターンやんけ。去年までの岐阜なら、これで負け確定な試合展開でスタートしてしまったのです。私も9分9厘敗戦を覚悟していました。というのも、グラウンドコンディションの面でアカンと思っていたからです。先程も書きましたが、田サッカー、かつての長良川競技場の代名詞になっていたからです。
先制点を食らったことで、ゼムノビッチ・ズドラブコ監督がしびれを切らしてカードを切る事態に。更なる攻撃態勢を構築というふうになりました。
永島悠史選手から代わった高崎寛之選手が魅せたのは、代わった直後の前半45+1分。前田遼一選手から送り込まれたボールを合わせて蹴り込んだものの、残念ながらクロスバーを叩く結果に。キーパーは越えたのになぁ・・・。最初の練習試合になった名古屋グランパス戦のような奇跡(と軌跡)は描けなかった・・・。
後半に入り、讃岐は守るだけでいいので、楽な展開に。岐阜はとにかく攻勢に転じで転じて転じて・・・という攻撃一辺倒になってきたものの、グラウンドコンディションの悪さが災いし、得点シーンに繋がりません。
そして攻勢に転じてから讃岐のほころびを探す展開に一筋の光が訪れます。後半41(86)分のことです。
相手陣内に入ったボールを守備陣で受け取った後、橋本和選手がクリア。センターライン付近に回ったボールを川西翔太選手が受け取り、さらに前に。ロングボールを高崎選手が受け取って、打つかと思ったら、サイドに振る。その空いたスペースに走り込んできたのは、何と甲斐健太郎選手!滑り込むように放たれたシュートは、見事ゴール左隅にねじ込まれたのです。
ここでイケドンで決めたかった(特に後半44(89)分の中島賢星選手→高崎選手シュートへの流れ。オフサイド覚悟で、もう一押し高崎選手が行ってもよかった)けれども、結果は引き分け。それでも9分9厘負け覚悟だった試合をよく立て直したと思いましたよ。今年の岐阜は違うんだという意識だけは見られました。
今日の試合は、グラウンドコンディションのせいにして終わる・・・というわけにはいかんわね。やはり、前半の失点は松本選手の判断ミス。今日の試合は松本選手のポカが目立ったので、次の試合は控えになっているパク・ソンス選手を表に出してもいいんじゃないかと思っています。ちょっと危なかった。
切り替えの面では、上手くいったかなと思ったけれども、もう少し精度を高めてほしかったかなと。ただメンタルが折れず、最後まであきらめない気持ちで挑めたのは収穫でした。この気迫があれば、厳しくなる後半でも昇格争いに生き残れるでしょう。反省すべき点は多いのでしょうけど、収穫面も多い気がします。使える選手がちゃんと使えたという点では特に。
一つ気になったのは、一部のサポーターの行動。禁止行為の手拍子が行われていたような気がします。DAZNにも入っているのでわかるかと思うのですが、コーナーキックなどチャンスシーン時に起こっていたアレです。いつもならチャントで盛り上げるところで、手拍子が出てしまったんですよ。
あれは正直マズい。関係者が見ていたら、処罰対象になりかねんぞ・・・。拍手だからとごまかすのはかなり苦しい。統制が取れていた気がするからね。気持ちはわかるけど、こんなことで無観客になったら笑えんぞ・・・。感情はコントロールできないが、できる限り、ルールを遵守する傾向でいかないと。
さて、これで何とか上位圏内に留まったかなと思いますけど、次が大変。この日から3連戦になるのです。その初戦だったんですね。うーんこの(苦笑)。まぁ、引き分けたのでよしとします、ともう一度思い起こす。
次の試合は、アウェイでセレッソ大阪U-23と対戦します。この試合は7/15(水)開催。この後、ホームに戻りロアッソ熊本と対戦(7/19(日))します。
いきなりヤマ場ですよ。C大阪U-23で勝っておかないと、熊本は厳しいぞ。調子がいいこともさることながら、大木監督が戦略を変えているらしい。『ゴール前でこねる儀式』が無くなり、一気に攻勢を掛けるスタイルに変貌しているのです。新戦力が攻撃的な選手だからという部分もあるのでしょうけど、J3仕様にしたというのなら、大木監督への対策を大きく変えないと墓穴にハマりそうで怖い。あれだけJ2時代にやれと思っていたことをやっているのですから、どういう心境の変化なんでしょうなぁ・・・。
とにかく、連勝はできなかった。再び連勝ができるように、確実にC大阪U-23と熊本を勝っていきましょう。そうすれば自ずと昇格への道のりが描けるはずです。できる戦力は十分ある。やれないことはない!

