さて、猫にマタタビを嗅がせるとぐでんぐでんになって酔ったようになる姿を見たことがあるかと思いますけど、そのメカニズム(なぜネコ科にしか反応しないのか、そもそもマタタビに反応する意味)ははっきりとしていませんでした。一応、1950年にマタタビラクトンと呼ばれる複数の化学成分がネコ科の動物に反応するということはわかっていたんですけどね。
今年になって、岩手大学を中心に名古屋大学・京都大学・イギリスのリバプール大学がマタタビの作用について共同研究したところ、マタタビの中にネペタラクトールという成分があり、この成分にネコ科の動物が反応したとのこと。さらにネペタラクトールの詳細な成分を調べてみたところ、蚊よけの性質があることがわかってきました。
以上のことから、猫はマタタビの中にあるネペタラクトールを身体中に塗りたくり、蚊に刺されることを防ごうとしていると立証されたそうです。
まだこれから詳細な研究がなされると思うので、「猫にマタタビ」のさらなる意味がわかってくるのではないかと同時に、ネペタラクトールを利用した蚊よけの新薬が開発されるかもしれませんね。
ところで、ネコ型ロボットと自称しているドラえもん。アイツに一度マタタビを嗅がせてやりたいものです。もし無反応だったら、アイツはタヌキ<やろう、ぶっころしてやる!

