8/2に行われたサッカー天皇杯4回戦(ラウンド16)。8試合行われた中で、唯一アマチュアリーグから参加していたJFLの高知ユナイテッドSCがJ1の川崎フロンターレと戦いました。
高知のホームで行われたこの試合には、7000人以上の観客が押し寄せ、大変な熱狂に包まれていたとのこと。公共交通機関があまり無い会場だったにもかかわらず、この入場者数だったのは、それだけ前回の横浜FC戦の熱狂が残っていたことと高知への応援が一過性のものではなかったということを示すと同時に、交通アクセスの脆弱さ・クルマ社会を如実に示すという課題も浮き彫りにしました。
試合に関しては、後半に川崎の波状攻撃が功を奏し、そこで上げた1点を守り切って、川崎が勝利。準々決勝(ラウンド8)にコマを進めることになりました。
しかしながら、高知の完敗ではなく、むしろ高知が非常に攻めていた内容だったように思いました。主導権は川崎が握っていたとはいえ、高い位置からボールが奪えていたし、早い駆け上がりで川崎を翻弄し、あわよくば・・・というところまではいったものの、ゴールを割ることができなかったんですね。最終盤で川崎の守備が奮闘したシーンも見られました。繰り返しますけれども、主導権を川崎に握られていたとはいえ、紙一重で高知が勝っていたとも思いました。それだけ惜しいシーンがたくさんあったんですね。
この日の試合は、NHK BS1で見ていましたけど、目頭が熱くなりそうなくらいにいい試合をやっていました。何度でも何度でもゴールを目指す高知の姿に、思わず頑張れと思うほどに感激し、川崎の波状攻撃で失点した時には、我が事のように悔しがっておりました。試合終了の瞬間には、本当に残念でならないと高知のイレブンに思ったほどです。
これから高知はリーグ戦に集中することになるのでしょうけど、今回の勢いを大事にして、高知のJ3参入に繋げてほしいものです。ただ、現状(7/30現在)の順位が11位と今シーズンの参入は厳しいものになるかもしれないので、長期戦で挑んでいってほしいです。
感動的な試合の一方で、酷い有様を見せた試合もありました。それは次回以降書いていこうかと。