2022年01月29日

冬の新アニメ2022 ベスト

冬の新アニメ、今回はベスト作品の紹介です。
去年の秋アニメほどではないものの、多めの視聴数になった今期、ベストに関しては決めかねましたねぇ。いい作品が多かったのでホッとしています。冬アニメの時期は、正直いい作品を見付けるのが難しいんです・・・。


では、見て行きましょう。今回も上位3つと次点1つとさせて頂きます。


今期のベストは、団子状態になった中で色々迷った末、「その着せ替え人形は恋をする」でしょうか。
一番の決め手は、ありふれたボーイズミーツガールものなんだけど、終始テンポがよく、ヒロインが主人公をぐいぐい引っ張っていく形が3話掛けてじっくり作り上げられている点でしょうか。この3話で主人公とヒロインの関係性がよくわかるようになったし、徐々に主人公がヒロインに打ち解けていってるなと思わされましたね。ともすれば、周りが噂するように付き合ってるんじゃねとなるわけですけど、まさか単純にコスプレ衣装を作ってもらう関係だけになるのでしょうかねぇ・・・。いやいや、ヒロイン自身がサバサバした性格しているので、ケロっと「いいんじゃね?」とか言って突然始まっちゃう展開になるかもしれない(笑)。それはそれでヒロインらしくていいと思うわ。しかし、これでまだ他のキャラが登場していないのですから、この作品のポテンシャルは、まだまだあると思います。今後が非常に楽しみですな。1クールなのがもったいない・・・。

2番目は、「異世界美少女受肉おじさんと」
こちらも主人公2名のテンポ(受け答え)が非常によろしい凸凹コンビでありながら、時に息ピッタリで敵に立ち向かう姿は、達成した時にスッキリとした気持ちになりますな。そして絶世の美女になってしまった元おっさんの狼狽ぶり(特に自身に身に付いた魅了スキルに対して)とその魅力に何としても抗おうとする(しかし時に魅了される(爆))おっさんのある意味ピュアかつ紳士的な対応は、男でも惚れるわ(ニヤニヤ)。敵キャラ(1話で倒したヤツは、どこぞの神様らしいが(爆))も個性的ですし。この作品も2人以外の人物が出てきていないので、先が楽しみになってきますわ。

3番目は、「平家物語」かなぁ。
総じて地味な作品ながらも、作品の内容を知っている人なら、そこに散りばめられたオリジナリティに関心が向くのかなと。私は原作を国語の教科書で一部読んだだけなので、新鮮な目で見ております(ニヤニヤ)。日本史は苦手でしたけど、中学の社会程度で歴史ならわかるレベル(爆)。特に源氏と平家の争いの中で、武家の入れ替わりになる壇ノ浦の戦いがどう描かれるのか楽しみにしています。それはそれとして、既に敷かれた歴史(運命)の中で主人公がいかに現実を直視し、状況によってどう抗えるかというシーンにグッときましたね。未来も悪くないんだよというシーンを見て安どする姿も、少女の成長にプラスになってくれればとも思って見ていましたね。なお、何とか歴史(運命)に抗って育ての父に報いたいという部分について、3話の終盤でそんなシーンを見受けられましたけど、確か歴史では、首は取られなかったものの、父親を止められなかったんじゃないのかなぁ・・・。

次点は、「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」。「怪人開発部の黒井津さん」と「スローループ」と迷って、こちらにした感じです。
こちらも総じて地味なものの、作品のメリハリがしっかりしていていいですね。面白い部分は、しっかり面白く、シリアスな部分は、しっかりとシリアスに描いています。また警察関係を扱っているということから、警察のお仕事が丁寧に描かれており、同時に警察官も人間なんだと思わされましたね。そして、邪見にしちゃいけない(ギャハ)。主人公の上司(教育係)のカラーがすごく強くて、圧倒的(ニヤニヤ)。個人的には、好きなキャラですね。


次回は、ワースト作品の紹介です。


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Posted by alexey_calvanov at 18:12Comments(0)

2022年01月16日

冬の新アニメ2022 その16 平家物語

冬の新アニメ2022、最後になると思われる16回目は、河出書房新社から刊行された池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09 平家物語をベースにしている「平家物語」です。
作品名の中に池澤夏樹さん(声優の池澤春菜さんの父親)の名が出てきますけど、あくまで編集した人として出ているだけで、この作品を作った(平家物語を現代語訳した)人は、古川日出夫さんという作家です。
平家物語そのものは、鎌倉時代に書かれたもので、口伝によるものとされるため作者がわかっていません(一応この人なんじゃないかなという人はいるらしい)作中でも出てくる「祇園精舎の鐘の声」で始まる文章(巻第一の祇園精舎)は、国語ないしは古典の授業で習ったという人も多いことでしょう。
ちなみに、1話放送前に見どころ紹介をしていたのですが、山田尚子監督って結構若いのね(汗)。あ、今回はBSで見る予定だったんですけど、Netflixで配信が始まり、かつBSよりも早かったので、早めの視聴をしました(ニヤニヤ)。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


平安時代も末期にならんとしていた頃、ただのお抱え兵に過ぎなかった平家(武士の一派)が、貴族に代わり世の中を支配するようになった。平家の悪口を言おうものなら、たちまち命の危機に瀕することを意味していた。


主人公は、全盲の父(琵琶法師)と共に各地を流浪する女児。ある日、彼女は平家の蛮行に憤りを覚え、愚痴を漏らすそのことを平家の一派に聞かれ、罪のない父が彼女の罪をかぶって殺害されてしまう。その時、彼女は特殊能力である片方の目だけで物を見ることで、平家の未来を見てしまった滅びの道を歩む姿を・・・。


あても無くなった彼女は、偶然にも平家の大元である平一家の次男の下にやって来て、拾われる。実は、次男も片目に特殊能力が宿り、過去の出来事が見えるのだった。
そこで彼女の父が平家に殺されたことを知った次男は、彼女を一家の一員として受け入れるのだが・・・。



というふう。


初回は、歴史にも名高いセリフ「平家に非(あら)ずんば人に非ず」という文言を体現した世界観が広がっており、登場人物も主人公を除き、作品の中から出てくる人達ばかりなので、作品を読んだことのある人なら、何となくでもわかるふうでしょう。
主人公は女児なのに、自身が男児の振る舞いと格好をしていたせいか男児のままでいたいと言っていましたけど、よく当時のご時世で許してくれたなと。これは時代考証的に無理だったと思いますけど、まぁ文学作品の中だから仕方ない(ニヤニヤ)。


内容そのものは、独特の雰囲気を持っていて、アバンの後、成人したと思しき主人公がオープニングの前に「祇園精舎の鐘の声」から始まるあの文言を語るというところから始まり、平一族の隆盛っぷりが画かれ、居候する次男一家の息子達と彼らの叔母にあたる女性(後の安徳天皇の母)が登場します。緩やかなんだけど、徐々に滅びの道を歩むことを主人公は知っているだけに、居心地はいいのかなと疑問を抱きながら見て行くことでしょう。とても「日本沈没2020」を作った会社とは思えません!<シーっ!


放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。


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Posted by alexey_calvanov at 20:06Comments(0)