2012年11月29日

建物には付かないが名前は残った

名駅東(桜通口)にある大名古屋ビルヂング。この独特の名称は、時に名古屋らしい名称として称賛され、また時に名古屋らしい名称として物笑いのタネにされることもあります。
元々建て主である三菱地所が戦前に付けた名称が、偶然「○○ビルヂング」だったわけで、例えば東京の丸の内にあるビルも、今でこそ丸の内ビルディングとなっているものの、当時は『丸の内ビルヂング』だったんですよ。2002年までは『丸の内ビルヂング』が正式名称だったのに、みんな知らずに『ビルディング』と思いこんでいたんですよ(ニヤニヤ)!


で、その大名古屋ビルヂングも老朽化に耐えられず、今年取り壊しが決定9/30に全ての営業が終了しました。2015年には新しいビルになっていることでしょう。

そのビルの名称をどうするのか、三菱地所はかなり困っていたようです。新しくビルを建て直したビルの慣例通り『ビルディング』にしようかということも考えたそうです。しかしながら、このビルヂングを利用する人達の中からも「『ビルヂング』の名称を残してほしい」または「『大名古屋ビルヂング』のままにしてほしい」という声が多く挙がったそうで。そこで三菱地所はこの声に突き動かされて、名称はそのままにするということで落ち着きました。
ただし、新しいビルにはデザイン等の問題(恐らく耐久性や安全性の問題もあるんでしょう)から名称の付いた看板を付けられないとのこと。それではせっかく名前が残っても後世まで浸透していかないのではと危惧しております
三菱地所側も、これだけ名称存続の声が大きかったのを無視できず、1階にある広場に今付いている看板を据え付けようという案もあるそうで。
ぜひその案でもいいので、みんなが必ず見える場所に据えてほしいものです。ビルの入口に看板が据えられないのならば・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)