
この曲刀も「エヴァンゲリオン ANIMA」に登場した近接戦闘用の弐号機が持っていたナタのような巨大曲刀から発想されたもの。実際には筑紫薙刀のイメージに近いとのこと。刀全体が刃になっているので、どこからでも斬られそうな・・・(汗)。

まずは、真希波マリ プラグスーツ仕様 短刀。満足弘次作。真希波・マリ・イラストリアスをイメージしたものです。
彼女のプロポーションのような細身の刀になっています。また、拵(こしらえ)や鞘は彼女のプラグスーツのカラーリングが施されており、朴(ほお)の木が使われています。当初は特殊樹脂を使う予定だったものの、目指した質感が得られなかったため、木製になったのだとか。

柄近くにはプラグスーツ姿のアスカの立体彫刻(片山重恒作)が施されており、欄間通しと呼ばれる高等テクニックが施されているのだそうな。ちなみに、このテクニックで人間の姿が彫られるのは、日本刀では極めて珍しいとのこと。
柄にはNERVマークが朱色の中でもアクセントとして非常に目立っていますし、鞘にあしらわれた十字架もいかにもアスカらしくオシャレとも。

新劇場版タイトルの基になった序破急が脇指の各所(序は柄頭、破は刀身の破邪顕正の中に、急はこじり)に掘られているのだそうな。
この刀は右手指(めてざし)と言われるもので、通常の刀が左手側に挿されているのに対し、これは右手側に挿されています。この刀は刃が下になっているため、取っ組み合いになった際に後ろに引けばすぐに抜け、そのまま前方にいる敵にブスりと刺せば仕留められるので、戦国時代に流行ったのだそうだが、時代が平穏になるにつれ、世間からは消えてしまったそうだ。

こちらにも、欄間通しと呼ばれる高等テクニックが施された立体彫刻(木下宗風作)が施されており、ロンギヌスの槍に龍が巻き付いたものになっています。
ともすれば零号機の搭乗者である綾波レイらしくない勇ましい刀ですが、刀以外の周りは零号機らしい山吹色に統一され、柄頭は零号機の頭のようになっています。
次回は、第二会場になっている岡崎城へ向かいます。


