今日、J2は最終節を迎え、試合開始前に行われたJ3の試合で、鹿児島ユナイテッドのJ2昇格が消えたため、カマタマーレ讃岐・レノファ山口・ロアッソ熊本のJ2残留が決まりました。現状ではJ3ライセンスを持たないブラウブリッツ秋田とアスルクラロ沼津が昇格圏内に留まっているため、残り2試合次第でJ2最下位のザスパクサツ群馬のJ3降格が決まるか否かが決まります。
さて、J1昇格プレーオフの争いは混とんを極めていたのは、既にお話しした通り。この試合を迎える前に3位のアビスパ福岡と4位の名古屋グランパスのJ1昇格プレーオフ(ホーム開催権)を得たため、この試合で5位・6位がどうなるかが注目されました。その5位には徳島ヴォルティス、6位には東京ヴェルディが控え、その地位を狙おうと、7位に松本山雅FC、8位にジェフユナイテッド市原・千葉が控えていたのです。
その最終節は16時に全ての試合がキックオフ。周りの状況を確認しながらの試合運びになったと思うので、毎度のことながら、双方のチーム関係者やファン・サポーターはやきもきしたことでしょう。
この日の試合は、NHK-BS1で東京V×徳島の一戦が放送されました。お互い勝てばJ1プレーオフに進出。しかし引き分けないし負けの場合、下位にいる松本と千葉の動向次第でJ2に残ることになります。そのため、双方激しい試合展開になったものの、前半に東京Vが先制し、逃げ切りを図ろうとします。
ところが、後半早々に徳島が追い付き、再びこう着状態に。お互いチャンスを掴みながらも最後には相手の守備陣に阻まれる展開になっていました。
それでも意地を見せたのは東京V。終盤(88(後半43)分)にゴール前の揉み合いを制し逆転。そのまま逃げ切りました。それとほぼ同時に8位の千葉が後半アディショナルタイム(90+1(後半45+1)分)に逆転し勝ったため、これで徳島のプレーオフ進出が消滅することになりました。
その他、3位だった福岡はファジアーノ岡山に引き分けで終わり、4位の名古屋は讃岐に2-0で勝利したため、順位が入れ替わり、以下のようになりました。
3位 福岡
4位 名古屋
5位 東京V
6位 千葉
これにより、3位の福岡は5位の東京V、4位の名古屋は6位の千葉との対戦となりました。
・・・って、名古屋勝ち損じゃん(爆)!潔く負け狙いでもよかったんじゃないかと言いたくなりましたよ。
というのも、今年の名古屋は千葉に全く勝てていない(3月のアウェイでは2-0、先日行われたホームでは0-3)。つまり相性の悪い千葉をホームで迎えなければならないわけです。しかも千葉は昇格プレーオフには慣れているので、初挑戦の名古屋よりも経験値もある。千葉はプレーオフからの昇格経験はないのですが、戦い方は知っている。しかも名古屋との相性は抜群かつイケドンとなれば、瑞穂で戦う部分で読めないこと以外は、圧倒的に千葉有利なんですね。徳島や東京Vだったら、名古屋有利ないしは互角だったかもしれないだけに、名古屋の関係者は戦々恐々としているのではないかと内心思っていますわ。
対して福岡は東京Vとはほぼ互角。気になるのは福岡ではなく熊本での開催になる点。この点さえ乗り切れば、決勝の相手が千葉でも名古屋でも問題ないと思います。
最後のイスを掛けたJ1昇格プレーオフは、来週(11/26)から始まります。