ニュースで運行終了を知って、すぐに伊勢市駅そばで宿を確保し、宿泊の日には仕事を終えたらすぐに家に帰って、そそくさと準備をして伊勢に向かったのです。
ちなみに、鮮魚列車そのものの運行ダイヤは、駅にある時刻表や行き先案内板には全く表示されないため、いつ出るのかわからない困ったもの(ただ、近鉄のアプリでは貸切扱いで表示されるらしい)。しかしながら、鉄道ファンという猛者が時間を知っており、今の時代ならネット検索で調べることができた。どうやら平日および土曜日の6:05頃に宇治山田駅に着き、6:11頃に出発。8:58頃に大阪上本町駅に着くのだそうな。ただ、ノンストップで向かうのではなく、いくつか駅に停車して、後から来る特急などに追い抜かれるようです。
というわけで、午前5時半にホテルをチェックアウト。鮮魚列車の始発になる宇治山田駅に向かうことにしました。「ドラゴンクエストウォーク」でツボ割りと歩数をついでに稼ぎながら(ニヤニヤ)。
この宇治山田駅、伊勢市駅から数分のところにあり、私が泊まったホテルからでも、少々寄り道があったとはいえ、10分位で着いてしまうのだ。距離にして600mあるかどうか。確実に1kmは無いと思われ。
しかし、宇治山田駅は立派な駅舎で、貴賓室や火の見やぐらもあるくらい。それもそのはず、首相や天皇陛下が伊勢神宮に礼拝するために使う駅だからで、火の見やぐらに関しては、ここが高い建物だからということらしい。

3両編成で、中は座席のみという極めてシンプルな構成。行商人しか乗らないから広告なんて一切無いのよね。こちらの車両は方向(行き先案内)幕が壊れていないので、『鮮魚』という表記が出ておりました。対して、もう一方の車両は壊れていて、方向幕が板状のものになっていました。昔から使ってたのを取ってあったのか、新しく作ったのか・・・?

それでもうっすらとしか読めん(泣)。

てっきり、鮮魚列車用のトラックが来るもんだと思っていたのですけど、実際は、その昔この宇治山田駅で終点になっていた時代に、鳥羽や賢島に向かうためのバスを横付けして、このホームからすぐに乗り換えられるよう配慮したものだったそうで。賢島駅まで延伸した後にも観光バスが乗り付けるために利用はされていたそうですが、1994年を最後に使用されていなかったとのこと。
鮮魚列車は、私が調べていたダイヤ通りに出発。この日は、雨が降る予報だったからか、漁に出ていなかったのか、行商人関係者は誰も現れず、いわゆる空気輸送の状態で出発となりました。
さぁ、いよいよ追い掛けるために大阪上本町駅まで先回りすることになります。
すぐに電車に乗って向かえばよかったのですが、何を思ったのか、6:30の大阪上本町行きの急行まで待っていたのです。その後、ダイヤ的にギリギリになるだろうからと、伊勢中川駅で特急に乗り換えたわけですけど、このチョイスがナイスプレーとなり、後々響いてきたのです。

しかし、空気輸送のままここまで来たのか・・・。これは大勢来ている鉄道ファンのためにやってるのだとしたら、頭が下がりますわ。普通今日ゼロですというふうなら、車庫に帰っておしまいでもいいわけで。
なお、扉の空いた状態で通ったわけではないので正確ではないのですが、車内から魚臭のような生臭さは感じられませんでしたね。
というわけで、午前9時位にはもう一連のイベントは終了となってしまいました。夕方まで待ってもよかったのですが、そこまで追い掛けると夜になっちゃうんだよなぁ。かといって、すぐに名古屋まで帰るのも味気ない。せっかく大阪に来たのだから、もう少し楽しんでいこうと思い、「ドラクエウォーク」をしながら、結果的におみやげクエストのある通天閣まで日本橋経由で行って来ました(ギャハ)。<底無しのバカがここにいるわよ!

ちなみに、駅舎そばにある喫茶店もまもなく閉店してしまうそうで。あの景色が好きだった人は、お早めに行った方がいいのかもしれないです。
もちろん、行き帰りの道中にはいろいろ飯を買って行ったのですが、その話はまた後日。

行き先が相撲取りの名前になってるぞ(ニヤニヤ)!<大阪場所が近いからとかいう理由じゃないよな。

