J3の試合も残り4試合になりました。昇格の行方はまだ決まらない。例年以上に団子なレースになった中、1位だけがもう決まってもいいんじゃないのとか思って見てるのに、まだ決まらない(汗)。2位に至っては、まだかなり下の順位までイケそうだという状況が長く続いたものだから、感覚がマヒしてしまっている(苦笑)。それでも、次の試合で終わりかねない予感はしてならないんですけどね(たぶん(苦笑))・・・。
そこをふまえ、上位陣の順位を見ていきましょう(左から、順位・チーム名・勝ち点・得失点差になります)。なお、ここでの大阪はFC大阪、横浜はY.S.C.C.横浜になります。
01位 愛 媛(67)+13
02位 鹿児島(58)+18
=== 昇 格 ラ イ ン ===
03位 富 山(56) +7
04位 大 阪(52)+11 ×
05位 松 本(52) +7
06位 今 治(50) +9
07位 鳥 取(49) +4
08位 奈 良(48)+10
09位 岐 阜(48) +9
10位 沼 津(48) +3
11位 横 浜(48) -2
・・・まぁ、残り4試合だっていうのに、昇格の希望があるチームだけ列挙したら、こんだけ残るんだもんな(爆)。ただ、実際は残り試合数で積み上げられる勝ち点(この場合は12)の半分ゲットできれば上等だと思うので、愛媛FC・鹿児島ユナイテッドFC・カターレ富山の3チームになるだろうなぁ・・・。3試合勝てるという条件なら、FC大阪・松本山雅FCまでだと思う。抗え抗えと言ってはいますが、FC岐阜に昇格の望みというのは、結構厳しいんですね。それは同じ勝ち点にいる奈良クラブ・アスルクラロ沼津・Y.S.C.C.横浜とその1点上なガイナーレ鳥取にも言えることです。
正直沼津はよくやっています。最近は失速気味ですけど、中山雅史監督が的確な采配を敷いていて、戦っている相手としては恐ろしい。守備中心のドン引きサッカーなので、相手はなかなか点を奪えないんですね。攻撃的ではないにしても、ちゃんと点は複数点挙げているところが、中山監督ゆえにとも。ストライカーの育成能力は高いのかもしれない。
あとは、FC大阪の動向がどうなるかでしょう。先述の通り、昇格は厳しいでしょう。ただ、仮に3試合以上の勝利を取ってしまうと、2位の鹿児島を上回る可能性が出てきます。FC大阪は昇格争いしているチームの中で、唯一J2ライセンスが不交付になっており、仮に2位に滑り込んでも、昇格できなくなります。そうなると、J2で21位の大宮アルディージャないしは22位のツエーゲン金沢のどちらかが21位になった場合、J2残留ができるというシナリオになるのです。
FC大阪は攻撃的なサッカーを展開しているのですけど、今後今治と愛媛を控えているので、かなり難しいんじゃないのかな・・・。同順位にいる松本山雅の方が、日程的に楽で、最終節の奈良戦だけ気を付ければいいふうなのよね。なので、厳しいとはいえチャンスがありそうなのは、松本山雅と見ています。
・・・そう考えると、一番日程的に楽なのは、他ならぬ岐阜なのか(汗)。カマタマーレ讃岐・いわてグルージャ盛岡・FC琉球・ギラヴァンツ北九州と下位のチームのみ。しかも昇格の可能性が潰えてしまったチームばかりなのですよ。一番怖いのは、残留争いを繰り広げている琉球と北九州なんですけど、このあたりをこれから話していきましょう。
JFLへの入れ替え戦が絡む残留争いですけど、実は北九州でほぼ確定になってしまったんですよね・・・。先日の試合で松本山雅に負けたことで、勝ち点24の北九州は、残り4試合全勝しても36となり、現状19位のSC相模原と同じになります。しかし、相模原の得失点差が-8なのに対し、北九州が-17と9点差と大きな差になっています。残り4試合で相手チームに3点差以上の勝利を挙げないといけない。これはかなり絶望的です。しかも連敗中でそこまでのモチベーションが出せるのかという心配も。もうJFLの動向だけ見てサッカーやってるんじゃないかという閉塞感さえあります。なので、北九州より上のチームは、実質残留確定なんですよね。ここまで明暗が分かれるとは・・・。
ちなみに、JFLの日程は11/26に最終節を迎え、この日に順位が確定となります。現状では、Honda FCとソニー仙台FCが上位に就けているため、北九州の首は意外に太く繋がっているとも言えるのですけど、J3ライセンスが継続審議ながらも、レイラック滋賀とラインメール青森にもJ参入のチャンスが残されているだけに、北九州としては、入れ替え戦を想定して気を抜けない。そして、滋賀と青森が猛チャージをして、Honda FCとソニーを抜いてしまおうものなら、19位のチームも入れ替え戦に巻き込まれる事態に。仮にそうなったら、もう一度、その手の記事を書こうかと思います(苦笑)が、現状ではHonda FCの優勝は確定でしょう。2位がまだわからないという点でいけば、J3と似ているのかも。まさか実力面だけでなく、試合動向まで似るとは・・・。
残り試合は4。苛烈極まりない2023年のJ3の終着点は、いつなのでしょうか。