2019年08月14日

ドラゴンクエスト ユア・ストーリーを観てきた

先日「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を観てきました。前評判は上々だったものの、公開初日に小説版の作者から私に小説版の主人公の名前を使うことを許諾を受けていないことで訴訟騒ぎになったり、作品の内容を巡って酷評されたりと踏んだり蹴ったりになってしまっているわけです。気にはなって、鑑賞前に批評記事を見て、どう身構えればいいかを知ったうえで、劇場に足を運んでいきました

下記が大元にした批評記事。結構辛辣(しんらつ)に書いています。





その批評記事を読んだうえで、そして劇場に足を運んだうえで見た感想なんですが・・・。
正直言うと、そこまで辛辣に言う作品ではないと思うんです。そこまで酷評するかと。
思いっきりネタバレを絡めて描いてしまうことを申し訳なく思うのですが、そこに触れないと、作品への酷評を否定できなくなるので、お許し下さい。


一番言われているのが、最終盤での出来事になるわけで、ミルドラースと言われる人物が、実はコンピューターウイルスだったというオチだったんですわ。そして、この世界がVR(仮想現実)から生み出されたゲームだったこともわかり、そのプレイをする主人公に対して、ミルドラース(を作ったプログラマー)が「大人になれ」と諭すわけです。

この作品、幼少期の部分が端折られているとかフローラを選ぶつもりがビアンカになったのは予定調和だとかいう批評もあるようですけど、これは作中のVRゲームで主人公がオプションで選んだ結果なんですよね。後者の場合は、フローラが深層心理に働き掛けていじったというふうなので、予定調和と言われるのも否めないのですが・・・。

で、この作品はVRゲームで、それを楽しむ主人公達が憎いかのような発言を行い、それを壊そうとするところに、スラりん扮するアンチウイルスプログラムが作用し、ミルドラースをやっつけるわけです。なお、マーサがさらわれた理由は、ミルドラースがこの世界を破壊するウイルスであることを知っていたかららしい。


この一連の動きを作品の思い出を壊す行為だというけども、2つの作品から、その言い分を真っ向から否定していきたいです。
まずVR的な作品として「アサシン クリード」が挙げられると思うし、VR的なオチを展開させる作品はいくつかあると思います。「アサシン クリード」は実際の中世や近世などに戻る作品ではあるものの、脳内の心理に働き掛けてダイブする点では、VRに近いものと思われます。なぜドラゴンクエストだけ現代的なものを運び込むとNG扱いされるのか。確かにファンタジーの王道であるからこその配慮なのだろうけど、VRゲームは既に展開されているわけで。私が思うには、VRに入り浸ることへの批評・ウイルスによる作品の崩壊の可能性をドラゴンクエストに込めただけだと思うので、これがファイナルファンタジーだったらどうなったんだろうと思ったりするわけです。

そして子供の頃の思い出を否定するウイルスの登場に批判が起こっているようにも見えるのですが、これは先日NHK-BSプレミアムで放送していた「ソードアート・オンライン オーディナル・スケール」でも似たようなことがありまして。
作中では、「ソードアート・オンライン」に関わっていたプレイヤーから同作品の思い出を奪って、「ソードアート・オンライン オーディナル・スケール」を作成した教授の娘(故人)をAIで甦らせようとした行為が、それに似ていると思うんですわ。そんな記憶一切無くしてしまえ、無くしてしまっても生きてはいるんだからという論理(最終的には強力な感情の揺さぶりによって脳に大きなダメージを与えてしまい、死に至る可能性まで出てしまうのだが)で、実際奪われたアスナは、その時の思い出が無くなってもキリトはキリトなのだからとは言っていたものの、そのことで苦しんでいます今回の作品のウイルスもそれに近いキャラなのかもしれないわけで、そんな時代の記憶は無くとも生きていけるだろうと問い掛けているわけです。それに対して思い出の大切さを説いているわけですから、ウイルスに立ち向かうのは妥当だと思うんですわ。ゲームの世界を通じて思い出の大切さを問を説いている点では、わかりやすい作品ではあると思いますし、「ソードアート・オンライン オーディナル・スケール」を見ているからこそ、その真意がわかったのかなと。この作品のプログラマーは子供の頃に非常に嫌なことがあったから、そう言うことが言えるんだろうなと思いますわね。だとすると、人にそれを押し付けているとも言え、悲しいですね。


端折っている部分やゲームの内容と変わっている部分がある、BGMがおかしいなど色々言われていますけど、VRゲームのごく普通の人が主人公なのだということがわかれば、納得できるかなと思います。


面白い・面白くないというレベルなら何とも言えない部分はあるけど、方々のサイトで挙がっている感情的な批判は、あまりに言い過ぎなのかなと思っています。


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Posted by alexey_calvanov at 23:37Comments(0)