2023年05月31日

懐かしアニメ評論集 その6 フランダースの犬

懐かしアニメ評論集、6回目は1975年に放送された「フランダースの犬」です。
この作品は、後に「世界名作劇場」と称される一連のシリーズの第1弾になるものです。原作は児童文学になるのですが、アニメ化にあたり大幅なアレンジを施しているようで、オリジナルな部分も多くあるとのこと。それゆえか、パヤオがキレた(ゴミみたいな作品と評した)という話もあるとか無いとか(ニヤニヤ)。
しかし、何でこの作品を取り上げたのかというと、三重テレビが自社のアプリを提供開始することに伴い、再放送してほしいアニメの人気投票を行ったんです。その結果、この作品と「キャッツアイ」が再放送されることになったのだそうです。ちなみに、「フランダースの犬」が(土)24:30、「キャッツアイ」が(金)25:20と、深夜アニメの乱立地帯に放り込んだって誰も見てくれないと(以下略)。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


ある村におじいさんと2人暮らしをしていた心優しい少年が住んでおり、おじいさんと共に牛乳配達の手伝いをして過ごしていた。

ある日、アントワープに牛乳配達の用事を済ませた帰りのこと、金物屋に虐待される犬を目撃する。その犬が、やがて少年の下で過ごすとは知らずに、そのかわいそうな姿を見ているのであった・・・。


というふう。


「フランダースの犬」といえば、悲劇的な最期を遂げるシーンが非常に有名で、アメリカではあまりにむごたらしいということで、現地発売の児童文学書では、主人公が息を吹き返し、死んだはずのお父さんが迎えに来てくれるというハッピーエンドに書き換えられてしまう逸話があるほど。そして、日本でもあまりに悲劇的最期が有名になってしまったがために、本編やその最期に向かうまでの過程はあまり語られることが無いように思われます。
で、第1話を見てみると、驚くほど穏やかな作風で目を白黒させるほどあんな最期を遂げるふうだなんて(この作品を読んでいる人以外は)想像もできない。唯一、金物屋に虐待される犬のシーンだけが、そう暗示させるふうにはなっているのかなと思いましたが、それは知っているからこその感想であって、知らなければ、ただかわいそうだとしか思えなかったでしょう。


この先も、「世界名作劇場」と名を冠するだけあって、子供向けの温和な作品として進んでいくのでしょうけど、結末を知っている人にとっては、その穏やかさが不気味にさえ思えてならないでしょうね・・・。


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2021年05月08日

懐かしアニメ評論集 その5 機動戦士ガンダムSEED

懐かしアニメ評論集、5回目は「機動戦士ガンダムSEED」です。
この作品は2002年放送なので、当初私が設定した定義とは少し外れるんですけど、紹介しようと思ったのは、こんな理由があるからなんですよ。
実は、名古屋では火曜深夜にメ~テレで「機動戦士ガンダム」を、木曜深夜にテレビ愛知でこの作品を放送してるんですね。つまり、新旧のガンダムを同時に楽しめるという機会が与えられたというわけです。確かBS11(日本BS放送)やTOKYO MX(東京メトロポリタンテレビジョン)でも達成していないんじゃないかなと。放送される局が違うとはいえ、この偉業は大きいですな。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


コズミック・イラ70年、主に地球に住むナチュラル(遺伝子操作をされていない人類)と同じくスペースコロニーに住むコーディネーター(遺伝子操作によって生まれた人類)との間に起こった戦争は、農業用プラントに核ミサイルを撃ち込まれるまでに激化。地球側優勢で進んでいた戦争も、スペースコロニーを治める軍事組織ザフトの抵抗により膠着化し、はや開戦から11ヶ月を過ぎようとしていた

主人公は、中立のスペースコロニーに学生として在籍している少年。しかし、そこでは地球側の新型モビルスーツ5機建造され、それを確認したザフトの一部隊の独断で動いた軍事作戦(ガンダム強奪作戦)を働いたことで、苛烈な戦闘に陥ってしまった
この戦闘で、5機の新型モビルスーツのうち4機が強奪されるのだが、避難中に戦闘に巻き込まれた主人公は、かつての友人と戦場で再会する。敵同士に分かれて・・・。



というふう。


今回はハイデフ化されたリマスター版だったので、2002年当時とは違い映像はきれいなんですけど、ところどころ絵のパース(特に顔)に違和感が(苦笑)。まぁ、作品の内容が緊迫感を帯びていたので、違和感を感じたのは主人公の登場シーン、偽りの平和に溺れていた時なのよね。

ところで、この作品は過去のガンダムシリーズのオマージュが隠されているのではと思っておりまして。
序盤のガンダム強奪のシーンは、前回紹介した「機動戦士ガンダム」の初回を彷彿とさせますし、強奪に成功するのは、「機動戦士ガンダム0083」のワンシーンに倣ったんでしょう。他にも、この回では登場しませんが、地球至上主義の存在は、「機動戦士Zガンダム」のティターンズを思わせるものになっております。もちろん民間人が戦闘に参加する、その民間人がコーディネーター(ニュータイプ)という存在なのは、「機動戦士ガンダム」のアムロがモデルでしょう。
オマージュだらけと言えばそれまでですけど、過去のガンダム作品に敬意を払った、新しいガンダムのスタートを色濃く見せた作品だったんだなと、初回を見る限りでは思いますね。もちろん、この先展開が進むにつれて、オリジナリティを発揮していくのですけど、時折過去のガンダムシリーズで出てきた事象を上手く絡めて、作品に奥深さを与えてるんですよね。


つくづく、劇場3部作とかでコンパクトな形で公開されなかったのが残念でなりませんね。そのへんも「機動戦士ガンダム」や「機動戦士Zガンダム」みたいに人気作になっただろうに・・・。


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2021年05月07日

懐かしアニメ評論集 その4 機動戦士ガンダム

懐かしアニメ評論集、4回目は1979年に放送された「機動戦士ガンダム」です。
そういえば、今日(5/7)メ~テレ(名古屋テレビ)では、劇場版である「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」が放送されるんですよね。既に関東圏では日テレ(日本テレビ)で放送済みだそうですけど、何で関東圏は日テレだったんだろうなぁ・・・。
この作品は、リアルアニメの鏑矢的なものになり、かつメ~テレが手掛けたアニメ作品の中では最高傑作だと思うのですが、そう評価されるのは後年になってからで、放送当時は視聴率と子供受けの悪さ(本来のターゲット層は中高生以上)もあって、52話の放送予定だったのが、43話で打ち切りになったといういわくつきの作品でもあります。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


宇宙に人類が移住することになった時代、スペースコロニー住む人類と地球に住む人類との間ですれ違いが生じ、それは結果的に地球から最も遠いスペースコロニーがジオン公国と名乗り独立し、地球に対し宣戦布告をすることになる。
ジオン公国はモビルスーツの開発やコロニー落としという画期的な戦略により国力の差を埋め、優位に立っていたが、膠着状態に陥ったことで戦争は開戦から8ヶ月経過することになった


地球側は状況打破のため、中立コロニーで対ジオン決戦兵器とも言えるモビルスーツを建造していた。その一つが後に白い悪魔と呼ばれることになるガンダムだったのだ。そのガンダムをはじめとする新型モビルスーツ偵察のために偵察部隊が潜入するのものの、功を焦った1人がそれらの破壊を企てたのだが・・・。



というふう。


第1話から、永井一郎さんのナレーションで、作中の深さを感じさせるものになっていますね。しかも、主人公の住むスペースコロニーは、周りの戦闘シーンの世界とは打って変わって穏やかなものに。むしろ街宣車が避難を促すシーンが無ければ、本当にここが戦場になるのかと疑わしくなるほどです。
そして、この第1話では、後にホワイトベースのクルーになる人物が何人か登場するのですけど、主人公のアムロが意外にしっかりしている(苦笑)。むしろおどおどしてるように出てきたハヤトのイメージが強かったよ。フラウ・ボゥは世話焼き女房的な感じで、どちらかというといい関係(彼氏彼女)の間柄にも見えなくはないんだけど、幼馴染みのハヤトと結婚するんだよね(爆)。
で、先述の通り、アムロがしっかりしていると書きましたけど、それは第1話後半のザクの襲撃シーン。この襲撃は、登場人物に様々な影響を与えるんですけど、フラウ・ボゥの母と祖父が、この襲撃で亡くなるんですよね。泣き崩れるフラウ・ボゥをビンタしてまで叱責するのが何とアムロ。後にどうしようもない腑抜けになる彼が、初回の時にはここまで熱血漢あふれる男だったなんて、今回見返さなかったら、そこまで思い出せなかったわ(苦笑)。そして、ガンダム運搬に心血を注ぐテム・レイ(アムロの父)は、皮肉なことに(まぁ、モビルスーツに対して無知だったのもあるけど)息子の大暴れで宇宙に放り出され、酸素欠乏症に罹って、おかしな人間扱いされてしまうのでした。


この第1話で、リアルな世界観・奥深い人間ドラマと人間の驕りで迎えた末路・ガンダムの強さがしっかり描かれるんですね。今見ても奥深さを感じる展開で、戦争の悲惨さも伝わって来て、昨今のアニメでは、ここまで描けないかもしれないと思わされました。まぁ、血がドバドバ出る作品は今でもあるけど、悲惨さだけ重点的に伝えてるふうなんですよね(苦笑)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(0)

2020年08月17日

懐かしアニメ評論集 その3 衛宮さんちの今日のごはん

懐かしアニメ評論集、3回目は2017年に公開された「衛宮さんちの今日のごはん」です。


・・・まずお詫びをしないといけないのは、今テレビで再放送している作品・おおよそ2000年までの作品という触れ込みで始めたこの企画ですけど、今回思いっきり破ってます(爆)。何でそこまでして・・・と思われた人もいらっしゃることでしょう。なぜ今回紹介するのかのメイン部分は後で紹介するとして、この作品はWeb上(一番最初はAbemaTV)で展開されたアニメ作品で、最近(2020年6月)BS11にて傑作選として放送されただけなんですね。ゆえに、この作品をしっかりと見た人が少ないと思い、紹介するわけです。
しかも、この作品は後々dアニメストアやTELASA(旧ビデオパス)などでも配信されたのですが、見放題サービスに入っても有料展開(つまり、有料の中の有料サービス)という阿漕(アコギ)なものになっておりまして・・・。以上なことから、事実上のOVAとも言えるものになっています。一応私は全巻買った(はず(ギャハ))。
なお、1回分無料で見られるのですけど、第1話が無料なケースがほとんどの中で、異例の第2話が無料になっています。第1話が特殊な事情(原作を起こす過程で作られたものらしい)で製作されていることが理由なんですけど、第1話を見た方がしっくりくると思うんですけどねぇ・・・。


さて、何でこの作品を『慣例』を破ってまで紹介したいのか。
現在「Project Fate/stay night」の最終企画になる「Fate/stay night [Heaven's Feel]」の最終作(第3章)が公開されています。本来なら3月公開だったものが、新型コロナウイルスの影響で4月になったと思ったら、感染拡大の影響をモロに受けて8/15に公開になったわけです。
とあるキャラを推している人には非常に辛い展開になるのではないかと思うのですけど、元々この作品は血みどろの戦いをメインに据えてしまっているがために、殺伐としていて精神的にも参りそうな展開が幾重にもウェハースのように積み重なってくるんです。
私自身は、それが段々濃厚になり過ぎて辟易している部分もあり、「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」が放送された時、これはほのぼのギャグアニメになるだろうなと思ってたら、いつものFateに逆戻りして泣いたものです(苦笑)。まぁ、最新作になる劇場版(「Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム」)はほのぼのギャグアニメだそうですけど、評価がかなり悪いらしい。やっぱりユーザーは血みどろのFateがお好きなのですね・・・(泣)。

ともあれ、過去のシリーズと今回の劇場版で精神がやられてしまった人向けの作品なんじゃないのかと思えてきた(苦笑)のが、今回紹介する「衛宮さんちの今日のごはん」なんですわ。
平たく言ってしまえば、Fateシリーズのキャラを介した食にまつわるエピソード集なんですけど、総じてほのぼのとしており、Fateシリーズ特有の殺伐とした雰囲気は全13話中一度もありません(ホント(爆))!
そして、料理がメインになっていることから、各キャラの色付けもそれに合わせた設定になっています。特にわかるのが主人公が料理が得意という万能キャラ、ヒロインの一人が中華が得意、今回の劇場版で悲劇的なヒロインの位置付けなあの方(爆)が洋食が得意というところ。また主人公の学校の先生に付いているサーヴァントなあの方は、新妻として彼に料理を作りたいと主人公に作り方を懇願したり、やりを振り回すことで有名なあのサーヴァントは魚屋・花屋・カフェとバイトを掛け持ちするフリーターとして生きている(笑)し、主人公の親戚で先生なあの女性とは飲み仲間(爆)。
・・・とまぁ、ホントに誰も殺伐としていない(ニヤニヤ)。主人公のサーヴァントが時折とあるキャラとの接触で構えるシーンはあるものの、そこから戦闘になることは一切無しなので安心(苦笑)。ちなみに、先述の主人公の親戚で先生なあの女性と主人公のサーヴァントは、食べるだけの人です(ギャハ)。後者の人は、まとめサイトでFC東京のサポーター代表になってる理由がわかったわい。


毎回料理を通じて見せる各キャラの奮闘や健気さにほっこりとさせてくれて、かつ心の底から癒される作品ではありますが、じゃあ何で彼らはこの街にいるんだ・聖杯戦争はどうなったんだといぶかしく思ってしまうのは、私も殺伐としたFateシリーズを求めてしまっているからなのだろうか・・・(汗)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:09Comments(0)

2020年06月07日

懐かしアニメ評論集 その2 新世紀エヴァンゲリオン

懐かしアニメ評論集、2回目は1995年にテレビ放送された「新世紀エヴァンゲリオン」です。
6月にテレビ版をベースにリアレンジメントされた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:||」が公開予定だったのですけど、新型コロナウイルスの影響で延期になってしまったんですよね・・・。その影響で、4月に終わったテレビシリーズを再び1から放送し直すというふうになりました。
ちなみに、放送当初はテレビ東京での放送だったのですが、新劇場版になってからは日本テレビ(日テレ)の放送になりました。著作関係も日テレに移っているようです。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


時に2015年、芦ノ湖そばに広がる第3新東京市に正体不明の物体である使徒が襲来した。
通常兵器がまるで効かないその物体をせん滅するために、特務機関ネルフは汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンを投入する。それを動かすことができるのは、思春期を迎えた14歳の少年・少女だけだった。


主人公は父である指令に呼ばれてやって来た。彼がエヴァンゲリオンを動かすことを知らずに・・・。



というふう。


1回目から謎をたっぷりと含んで、お腹一杯になる展開だったねぇ(苦笑)。もう何回も見ている人が多いので、オープニングのサブリミナル的に表れる映像が何たるかがわかっているとは思いますけど、当時はこれらの映像を見ただけで、何が起こるんだとか何を意味しているのか論争になったものです。
見せ方に関しても、それなりに登場人物は多いけれども、あくまで主人公と彼をネルフに連れてくる保護者的な女性とのツーマンショウというふう。お互い掴みどころのない性格をしており、腹の探り合いで進行していくので、胃がキリキリしてきた(爆)。ただ、子供なのに大人びている主人公、大人なはずなのに子供っぽい保護者的な女性というコントラストが巧みに描かれていると思います。それはサブキャラの登場でさらに際立ってくるんですよね。

そして、ネルフの圧倒的な力が少々ながら伝わってきます国連軍の上から目線にも動ずるどころか、言いたいことを言わせておけばいいという、いなし方の上手さに見られます。
さらに新劇場版には見られなかったと思う、エヴァンゲリオンの自我この点でもエヴァンゲリオンが単なるロボットではないということを示唆しているわけです。30分という決して長くない時間で様々なことを詰め込んでいるんだなということが、今でもよくわかります。


今見ても、この作品の凄さや訴えたいことが垣間見え、作品を見進めることによって、色々な謎が謎を呼ぶ展開になっていくのですが、結局テレビシリーズでも旧劇場版でも結論を上手く導き出せなかったわけですね。新劇場版を知る上でも、時間があればテレビシリーズや旧劇場版を見ておくのもいいかもしれません。Netflixなら全部見られますからね(ニヤニヤ)。


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Posted by alexey_calvanov at 18:32Comments(0)

2020年05月09日

懐かしアニメ評論集 その1 未来少年コナン

今回から不定期で懐かしいアニメを評していきたいと思います。最新のアニメは(評価基準や評価時期で様々だけど)評論されていますが、過去の作品は無くはないけど、そこまで表立っては無いのかなと思います。
そこで、今テレビで再放送している作品を中心にやっていこうと思います。評判がよければ、しばらく続けていこうかなと。ネタ切れの時の救済にもなるし(ニヤニヤ)。
で、いつくらいまでかなんですが、おおよそ2000年までと思っています。ほぼイコール20世紀の作品になりますね。あとは深夜アニメも基本的に評論していきません。まぁ、そんなにないんですけど(苦笑)。たいてい夕方やゴールデンタイムに放送していたのがメインですし、プライムタイムで放送していたのさえ珍しかったのに・・・。


というわけで、1回目は以前にも紹介した「未来少年コナン」です。現在「キングダム」が放送休止に追い込まれたので、再放送を始めていますけど、テレビ愛知で再放送中だったのを思い出した(爆)。そのテレビ愛知での再放送は、5/10に最終回を迎えます。ちなみに、NHKでの放送はデジタルリマスター版、テレビ愛知の放送はHD画質(SD画質の引き延ばし?)だったと思います。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


人類が磁力兵器を用いた最終戦争で地球の地軸は狂い、地震や津波が頻発。そのせいで文明は崩壊し、5大陸はそのほとんどが沈んでしまった


あれから20年経った、「のこされ島」という島に、おじいさんと共に過ごす少年がいた。島にある生け簀を荒らしたサメを駆除しようと潜った帰り、一人の少女を発見する。その少女は、はるか先にある島の住民で、彼女のおじいさんを探していたのだが、彼女を追って来た謎の組織にさらわれてしまうのだった。



というふう。


血が出るとかの刺激的な部分は無いけど、冒頭から衝撃的なシーンが相次ぐのですが、この見せ方というのは、今の宮崎アニメの原点になるんですよね・・・。インパクトのあるシーンを見せて視聴者を引き付けるというのは、「風の谷のナウシカ」にも応用されたと感じています。この頃から、宮崎駿さんは見せ方が上手かったんだな。

さて、そんな殺伐な世界を想像しがちなアフターハルマゲドンの世界は、のこされ島に関しては結構穏やかで、それによって主人公の活発さや生き生きとした部分を引き立ててもくれます。ホント主人公が終始すごいことをこの1回目だけでわからせる演出は、本当に上手い

登場人物もそんなに多くないので、把握もしやすいけど、主人公以外は詳細を語っていないのね。それだけ主人公の特徴を知ることに集中させたいという配慮もされています。


結論として、1話目にして宮崎アニメの片りんを見せながらも、主人公を引き立てかつ人物の特徴をしっかりと見せている、かつ登場人物のとっ散らかりを可能な限り減らしている。ゆえに今のアニメに必要な部分を教えてくれていますね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:33Comments(0)