今回の仕様発表は、元々3/16~3/20に開催予定だったGDC(Game Developers Conference)で発表されるものでしたが、新型コロナウイルスの影響でGDCが夏に延期となったため、日本時間の3/19に発表となりました。
その具体的な部分というのか、技術的な面というのは、私にはさっぱり(苦笑)なので、ざっくりと書いていきます。
まずは超高速の読み取りを実施できるようになっている点。
これまでPS4のローディングは、1GBを読み取るのに20秒ほどかかっているのだそうです。しかもデータディスクの表面と裏面で読み取りの時間が異なってくるのだとか。1GBを20秒で読み取ることだけでもすごいんだけど、そのほんのわずかなディレイが積み重なって、ローディング遅ぇなぁ・・・になっていくんでしょうねぇ。
そこで、PS5では2GBを約0.27秒とこれまでの1/20(二十分の一)以上の速さで読み取ってしまいます。これに伴い、ゲームの超高速起動が実現するだけでなく、ロード時間が事実上無くなる(過去に実現したのは、PS版の「ドラゴンクエストⅦ」くらい)、超高速ストリーミング(バックグラウンドでのデータ読み込み)が実現します。さらに万一修正パッチなどの事態が起こっても、そのインストールも短く済ませれそうです。
そして、開発の習熟度(要は開発にこなれてくるまでの期間)が短くなっています(SIEは「革新と進化のバランス」と表現しています)。初代PSは1~2ヶ月だったのに対し、PS2では3~6ヶ月、PS3に至っては半年~1年とハードスペックが上がっていくたびに習熟するまでに時間のかかるハードになっていました。その反省から、PS4ではGPUに力を入れ、1~2ヶ月と初代並みにしたのですが、PS5ではハードスペックが高くなっているにもかかわらず、1か月程度で習熟できると断言しています。相当な自信があるようですけど、恐らくライブラリを充実させたり、過去のノウハウを上手くフィードバックできているからなんでしょうねぇ・・・。
さらにPS5では後方互換(PS4との互換)が実施されることは既に発表されていますけれども、PS3の時代にPS2との後方互換を実施した際、チップが高額になって、最終的に本体価格の高騰を招き、後のPS3本体には、この後方互換機能は削除されました。今回は、その轍を踏まないように、チップを一体化。これによって、プレイ時間の長いタイトルも簡単にプレイできるようになっているそうな。
音に関しては、これまで以上にリアルな音を出せるようになっているとのこと。雨音一つでも、まるで雨の降る中にいるかのような感じになり、暗闇に潜む敵も、漠然といるというふうではなく、どこにいるのかがわかるようになってくるようになっています。音の表現もスピーカー・サラウンドシステム・ヘッドフォン、どれで聞いても極上の音質になるよう調整されるそうです。
こう聞くと、えらいハードが出てくるのだなと感心しきり。そんなハードはいくらになるのかも想像できない。これが5万円台で買えたら、下手なPCが割高に感じるのかもしれないなぁ・・・。
でも、ローンチで買いたいかどうかは、ソフト次第。PS5にふさわしいソフトが発売されることを切に願います。

