2019年12月10日

コンビニトイレとお掃除の関係

コンビニのトイレ、きれい・汚いに関わらず、基本的には来客者に開放されています。そのトイレが開放されたのが、1997年にローソンの採った政策からとされています。それから約20年、大きな転換点を迎えようとしています。

実は、トイレを借りた人ならわかるかと思いますが、男女別のトイレを設置する傾向にあるのです(標準設計になったのは2000年になってから)。大きな理由は、女性従業員の定着のため。トイレが男女共有になっているケースが多く、洋式便器を2つ置けるスペースがあっても、一方は男性用の小便器になっているところもあるのです。簡単に言えば、多機能トイレの無い新幹線のトイレのような配置と思って頂ければ。このため、女性従業員から不満の声が挙がっていたのです。

そんな中で、セブンイレブンが、男女別のトイレ改修に乗り出すことになりました。先程の女性従業員定着もさることながら、ある法律とも絡んでいるのです。
その法律が、労働安全衛生法。その中で、男性用と女性用とを区別するように決められているのです。例外として坑内(鉱山やトンネル工事など)での設置時には男女別でなくともよいとされていますけれども、コンビニは坑内ではないので、必ず男女別に設置しないといけないのです。ところが、先述のような事態になっているわけです。いわば、法律違反の状態で店舗が運営されているとも言えるのです。
ちなみに、トイレ改修のために本部に土地と店舗を本部に求めたら、2年も掛かったという話が新聞に載っていました。省人化も大事だけど、既に働いている人達への配慮も欲しいという主旨のコメントも書かれていました。実際小さい店舗は、それを行うにも大変。できる限り本部が配慮すべき案件なのは間違いないでしょう。


ところで、この労働安全衛生法は、掃除にも関わっているのです。
実は、その法律の中で、日常行う清掃以外にも、大掃除を半年に1回、定期的・統一的に行うことが定められているのです。それゆえに、夏のお盆休み前か年末休み前に大掃除が行われるわけですよ・・・。


そう思うと労働安全衛生法って、こんな細かいことまで定めているんだねと思わされてしまう。バカにできないんだね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:20Comments(0)