今回割り当てられる060は、空番号だと思っていたんですけど、固定電話と移動電話の両方に繋げることのできるFMC(Fixed Mobile Convergence)というものに割り当てられていました。しかし、ほとんど利用されていなかったのが現状で、利用していた事業者のサービスは2011年に終了しています。そのため約9000万番号が残っているとされ、これをケータイ用に割り当てようという機運が高まったというわけです。
実は今から6年前、ケータイの番号が枯渇するため、PHSの番号だった070もケータイの番号として開放するという記事を挙げています。その時は数年で枯渇するだろうと思っていましたが、思った以上にもったのかなと思います。
それでも、ケータイ電話として普及したわけではなく、1人2台持ちの普及(特にスマホとタブレット端末)やタブレット・モバイルWi-Fiルータ・フォトフレームなどケータイ以外の目的での携帯機器が普及したことも番号を枯渇させた理由に挙げられると思います。そして、これからSIMカードのみを購入し、今持っている端末に繋ぐという方法で利用する外国人観光客も増えるものと推測されます。レンタル形式で『再利用』されるケースが多くなるとはいえ、番号を多く使う可能性は否定できません。060が開放されても、ますます番号が足りなくなるかもしれないのです。もう残った番号はほとんどありません。こうなった時に、再び大規模な再編を行うのでしょうかねぇ・・・。
これを読んでお分かりになったかと思います。意外に知られていませんが、携帯電話の番号は限りある資源なのです。できるだけ大事に使いたいものです。


