2013年12月07日

また政界再編か?

特定秘密保護法が成立してまだ日もないというのに、急に政界再編の話が飛び出して来て、どうなるのかいなと思う次第・・・。


みんなの党の幹事長を務めていた江田憲司衆議院議員が離党を表明するかもしれないことをJNN(TBS系列)がスッパ抜きました。離党者は衆参併せて10名程度とのことだそうで、みんなの党の所属議員のほぼ1/3が抜けると見られることから、党の分裂だけでは収まらず、みんなの党の存在意義が薄れてくる恐れもあります。


みんなの党は脱官僚・小さな政府(地方分権主義)を掲げて自民党を飛び出した渡辺喜美(よしみ)衆議院議員と共に立ち上げた政党で、結党以降、自民党にも民主党にも支持を持たない有権者(いわゆる無党派層)からの支援を受け、急速に支持を拡大していきました
当初は衆参5人だけだった所属議員数も選挙ごとに勢力を拡大し、現在は衆議院17・参議院18の計35名となり、民主党・日本維新の会に次ぐ野党第3党の地位にいます。

ここ最近は、急速に勢力を拡大してきた大阪発の地域政党だった大阪維新の会を母体にする国政政党の日本維新の会と一緒になって活動すると見られていましたが、離党届・除籍届を出してまで合流する姿を見た渡辺代表は態度を硬化し、その後に起こった橋下日本維新の会協同代表の慰安婦発言もあって、選挙協力も無くなってしまいました。それでも過去の実績で票数は目減りしたものの、先回の東京都議会議員選挙や参議院議員選挙では安定した戦いを見せていたと思います。


ここで江田衆議院議員が離党届を出してきたのは、渡辺代表との路線対立が原因だと思います。
かねてから日本維新の会との合流や巨大与党になった自民党への対抗策として巨大野党への集約(政界再編)を訴えていた江田衆議院議員に対し、あくまで烏合の衆ではメリットは無く、同じ志の下で集った仲間同士で再編を行うべきとしていた渡辺代表との対立は、江田衆議院議員の幹事長職更迭でヒートアップしたとも言えるでしょう。この頃から日本維新の会や民主党の一部と接触し、新しい勉強会を立ち上げるなど『離党から新党への事前準備』とも取れる動きを見せていましたしねぇ。


個人的には新しい勉強会立ち上げで新党を立ち上げるのではないかと思っていただけに、やっぱりなという思いで見ておりましたし、国会会期中では目立たないどころか野党勢力が一枚岩になっていないということが世論にわかってしまい逆効果になると思ったんでしょうね。断片的に見れば、タイミング的には正解でしょうが、ここ数年の流れを見ていれば、特定秘密保護法が成立した今では遅きに失したとも取れるわけです。


今後、見境なく日本維新の会への合流(特に勉強会立ち上げに関わった松野頼久衆議院議員ら)を声高に言うばかりか、同じく勉強会立ち上げに関わった民主党の細野豪志衆議院議員らとの合流も視野に入れてくるのかもしれません。
これで自民党への対抗軸になればいいのかもしれませんが、過去に同じことをやって失敗している(新進党や日本未来の会がその一例)だけに、今後の動向を注視して見ていくべきでしょう。単なる政党助成金目当ての政党ではないことを示すためにも。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)