2015年12月21日

毎度おなじみの年末の政治ゲームが開幕です

この時期になると、政党の集合離散が激しくなります。今年もその流れが少し前から出ていました。


最初は維新の党の分裂騒動
8月に行われた山形市長選挙で民主党などが推薦する候補を党の幹事長が独断で応援したことをきっかけに、党内で喧々諤々の議論になり、遂に大阪系の議員(橋下徹最高顧問派)が党を割ることを決めてしまい、おおさか維新の会という党を結成するにまで至ります。最終的には双方で和解が成立したものの、しこりが残ったのは明らかで、残った側(松野頼久代表派)は民主党との統一会派ないしは合併話も上手くいかず途方に暮れている状況になっています。

その維新の党の分裂騒動で維新の党にもおおさか維新の会にも付いていかなかった無所属議員が再結集して改革結集の会という政党を立ち上げました。党の理念などはこれからというものの、どうもこの時期に集合するのは胡散臭い

そして、過去には維新の党の前身になる日本維新の会に属していた石原慎太郎元衆議院議員の一派によって立ち上げられた次世代の党が、今日日本のこころを大切にする党という党名に変更することを明らかにしました。
この党名変更も不明瞭なところが多く、元々新代表に就任した中山恭子参議院議員は乗り気だったものの、党内では慎重論も噴き出していました党員でさえも反対・慎重だったにもかかわらず、今日の総務会で『強行採決』されたようです(実際のところ賛成多数だったそうだが)
この騒動で、江口克彦参議院議員が離党。最終的には政党要件の5人を割り込む事態になっています(ただし、もう一つの政党要件である直近の国政選挙(第47回衆議院議員総選挙)で比例代表での全国得票率が2%以上を獲得しているため、国政政党として生き残っている)。


まぁ、こうも国民には分かりにくい政治ゲームになってますなぁ(苦笑)。どうしてこうなったのかというと、全てがカネになるわけです、はい。政党助成金(政党交付金)という国民の税金をベースにした補助金ですよ。
維新の党の分裂騒動の際には、この政党助成金が『人質』にされました(最終的には国庫に返すことで折り合いが付きましたけど、分党扱いになった際には、おおさか維新の会にも政党助成金が転がり込むことになる)。
改革結集の会がこの時期に慌てて結成したのも、翌年1月にもらえる政党助成金目当てなのではないかと高をくくりたくなります。
日本のこころを大切にする党の場合は、政党助成金よりも来年の選挙目当てなんでしょうね。
次世代というのがどこを指すのかが曖昧になってしまっていると前から批判があったようで。だからといって、この名称はなかろうて・・・。どちらかというとキャッチコピーだよね。日本一新党とかもう少し考えろよと。


まぁ、いずれ泡沫化するのでしょうとうそぶいておく。どうやったって、今の自民党に立ち向かえるとは思えないし、下手をしたら迎合しそうな奴等ばっかりだ!もうこんな奴等を政治家として許すべきなのかと思うと怒りが増しますわ。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)