2019年06月28日

条件がよければねぇ・・・

福岡にある博多の森陸上競技場で開催中の日本選手権、男子100mが今日行われ、日本新記録を先日出したサニブラウン・ハキーム選手が優勝しました。
もう断トツでした。特に30m過ぎてからスピードが上がってきて、MAX42.7km/hというのだから恐れ入る。2位の桐生祥秀選手や今大会調子のよかった小池祐貴選手が全くと言っていいほど追い付けなかったもの。それでもスタートダッシュのよかった桐生選手がもう少しね・・・
今回優勝したサニブラウン選手のタイム10秒02でさえ、本人にとっては『微妙』と称されるのだから、日本の男子陸上界もレベルが上がったのね。ただ、今回は条件が少し悪かったかなとも思えました。
というのも、今日は途中大雨が降って競技が一時中断したほど。100mの開催していた夜8時頃は雨は止んでいたものの、トラックは少し湿りがち風もあまり吹いていないか向かい風の状況だったので、今回天気がよくてカラッとしていて、さらに追い風が1m以内だったら、確実に9秒台を出ていたんじゃないかなと。それだけ今回のサニブラウン選手のタイムはよかったんですよ。
やるだけのことをやってこのタイムなのだから胸を張ってほしい。それでもまだミスがあるとかやるべきことがあるという高次元での課題作りは、今後のステップアップのためにいいことでもあるので、気になるところはドンドン克服してほしいです。


同じ日に女子100m決勝も行われていました。
絶対的王者の福島千里選手が欠場し、波乱含みになるかなと思っていたら、決勝に残った選手達が若い優勝した御家瀬(みかせ)緑選手は、まだ高校生。それでも他を圧倒する走りを見せているのですから、今後が楽しみです。もちろん、一緒に走っていた高校・大学生や土井杏南選手・和田麻希選手といった中堅・ベテランももっと意地を見せてほしいです。丁度絶対的王者がいないのですから、今までのうっ憤を晴らす・・・じゃないですけどね(苦笑)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:13Comments(0)

2017年06月24日

大荒れの日本陸上100m

今日、ヤンマースタジアム長居で日本陸上選手権(日本選手権)が行われていました


今日はNHK総合で放送(19:00~19:30はBS1で放送)されていたのですが、放送当初は大丈夫だったものの、100mの始まった頃には雨が降っていて、去年の名古屋の時と似たような環境になっていましたね(名古屋の時は止んだ後だったけど、路面が濡れて走りにくかったことは変わらないだろう)

そんな中で行われた男子100m、今年は5人の有力候補がいる中、ロンドンで行われる世界陸上に出場できる3枠を争うという大混戦になっていました。
その5人というのは、日本陸上では珍しいプロ選手となり、去年の日本陸上1位だったケンブリッジ飛鳥選手、日本記録に最も近い記録を持つ桐生祥秀選手、ベテランの領域に入ってきた山縣亮太選手、伸び盛りの機体の若手サニブラウン・アブデル・ハキーム選手、そして今年きら星のごとく登場した多田修平選手です。
先程紹介した5人とも予選・準決勝を無事突破し、決勝進出を果たして迎えた男子100m決勝。いいスタートを切ったサニブラウン選手が圧巻の走りを見せていましたね。段違いのスタートと走りを見せ、他を寄せ付けない走りになっていました。そこに食らい付いたのが、新星の多田選手終盤少し落ちたものの、サニブラウン選手に最後まで離れまいと必死でした。
3位は昨年優勝のケンブリッジ飛鳥選手。たぶん悪くはなかったんでしょうけど、序盤に少しもたついたかなという感が。4位になった桐生選手を抜くのがやっとでしたね。その桐生選手と5位になった山縣選手は共に伸びの無い感じでした。調子が悪いのかグラウンドコンディションが悪かったことが響いたのか、ちょっと何とも言えないですわ。
この結果、サニブラウン・多田・ケンブリッジ飛鳥の3選手が世界陸上内定となり、桐生選手は選外になりました。ただ、桐生選手は参加標準記録を突破しているので、4×100mリレーの選手として出場できる可能性は残っています

でも、若手がこれだけ出てきて、伸び盛りな選手も何人かいるまだまだ世界のトップ選手のいるファイナリストに残ることは難しいのかもしれないけれども、リレーでメダルが獲れたように、それなりの実力は付けていると思います。まずは準決勝進出を目標にして、準決勝で実力を出せるように頑張ってほしいものです。


ちなみに、女子100mは8連覇を目指していた福島千里選手が市川華菜選手に敗れる波乱が起こりました。これで、女子は市川選手に内定なのではないかなと思います。決まれば自身初の世界陸上出場になるので、まずは伸び伸びと走ってほしいものですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:40Comments(0)TrackBack(0)

2016年06月25日

日本選手権ハイライト

SHV32_2572今日、日本選手権を観にパロマ瑞穂スタジアムに行ってきたのですが、メイン入口から入ってすぐには、スポンサーのブースなどが設置されていました。
その中には、山崎製パンのランチパックやその他パン類がででーんとありましたよ(ニヤニヤ)。しかもご当地ランチパックが前面に。地方から来た人達は歓喜した(はず(苦笑))。
スタジアム内の売店でも山崎製パンの製品とヤマザキナビスコのチップスターが幅を利かせており、スポンサー様の力は偉大なり(爆)。



SHV32_2574記念撮影できるブースも用意され、さながら観光地気分。



SHV32_2575にぎわい広場に行く途中には、100回を記念して、芝が『100』と刈り取られておりました
なお、そのにぎわい広場は陸上競技場のサブグラウンドにあたる場所で開かれており、愛知県内の飲食物などを展開しております。



SHV32_2576入場の際、数量限定でもらえるのが、こちらのメッセージボード。
選手に激励の言葉を書いて掲げると同時に、折り目が付いているので、それに沿って蛇腹折りをすると、ハリセンの完成。選手が手拍子を求めてきた際に、パチパチと叩くといい音がするので、是非どうぞ・・・とのこと。
・・・絶対、人を叩くためのやつだと思ったのに(ギャハ)。



SHV32_2578会場入口そばにある100回記念ギャラリー。日本陸上界のレジェンド達の写真が掲載されていました。

その中の一つ室伏重信・広治親子の一コマ。
・・・ほぼ完全に一致(ギャハ)。



SHV32_2579この日一番の注目だった男子100m。
残念ながら夢の9秒台は、またもやお預けに。それでもケンブリッジ飛鳥・山縣亮太・桐生祥秀3選手のハイレベルな争いが見られただけでもオイシイと思いますよ。




ただ、私が一番すごいと思わせたのが、女子3000m障害
1位になった高見澤安珠選手、途中で2位に入った森智香子選手に追い抜かれるばかりか、第3コーナー前の障害で上手く飛び越えられずに転んでしまうんですよね。にもかかわらず、諦めないで最後の最後、直線100mあたりでスーッと抜き去って大逆転勝利。しかも大会記録のオマケ付
いやぁ、こんなアツい展開はそうそうない。そして、高見澤選手の試合運びの上手さに脱帽


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)

パロマ瑞穂なう

SHV32_2571今、第100回日本選手権を観に名古屋市瑞穂区にあるパロマ瑞穂スタジアムにやって来ました



雨が時折降るコンディション的には正直あまりよろしくない状況ではありますが、この雨もやがて止むということなので、思った以上に涼しいこともあって、今後決勝の始まる頃にはいい記録が出ることでしょう

100回目の記念大会、かつリオデジャネイロオリンピックの最終選考も行われるという大変名誉な大会をここ名古屋で行ってくれたのは、実にうれしいことです。運営が滞りなく進めば、アジア大会の立候補にも弾みが付くのではないかと思います。
名古屋で行われるのは65年ぶりだそうで、大都市なのに久しく日本選手権って行われてなかったのね(汗)。


とにかく、今日は男子100m!日本人初の夢の9秒台を叩き出してほしいものですね。


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Posted by alexey_calvanov at 14:23Comments(0)TrackBack(0)

2016年06月24日

室伏、現役引退へ

今日(6/24)から明後日(6/26)まで、名古屋市にあるパロマ瑞穂スタジアムで日本選手権が開催されています。リオデジャネイロオリンピックの最終選考会も兼ねているため、オリンピック出場の掛かっている選手には非常にセンシティブになっているのではないのでしょうか。


そんな中、今日男子ハンマー投げが行われ、過去4回オリンピックに出場した室伏広治選手が久しぶりに出場しました。しかしながら、1投目の64m74が最高で、参加標準記録の77mも越えられなかったばかりか、全体の8位にも入れず、4投目の権利を得らぬまま終了。この後行われたインタビューで、競技の第一線から身を引くことを発表事実上の現役引退となりました。
なお、インタビューの中では「オリンピックや世界を目指すには体力の限界。今後は後輩達に期待したい」・「気力体力やりきったというところで体力の限界を感じた。(中略)一つの区切り。これからは組織委員会に戻って、日本のスポーツのために尽力したい」とも語っています。


そうだよ、今室伏選手は、2020年の東京オリンピックに向けて組織委員会に入って活動中だったんだ。そのためにろくすっぽ練習ができない状態。ましてや41歳肉体的にも限界が近いのは言うまでもありません。

でも、ここまでやった理由は父親の影響もあるのでしょう
父親の室伏重信さんは40歳を過ぎても現役選手として活躍。経歴の中には、オリンピック4大会連続出場(ミュンヘン~ロサンゼルス。1980年のモスクワオリンピックは選出されていたものの、日本が不参加のため出場できず)、日本選手権10連覇、41歳でアジア大会で優勝するなど輝かしいものがあり、日本陸上界のレジェンドの一人(アジアの鉄人)として知られていました。
重信さんは、肉体的な衰えがあっても練習に工夫を加えれば、短い時間でも充実したものになると説いていました。ゆえに、時々室伏広治選手が見せる素っ頓狂なトレーニングは何かの目的や工夫があって行われていたのです。父の教えを的確に守っていたんですね。


ちなみに、今回室伏選手がこの日本選手権を優勝していれば、室伏家通算50回目の優勝になるとされていました。父親が12回、娘の室伏由佳さんがハンマー投げで5回・円盤投げで12回の計17回、そして由佳さんの兄である室伏選手が20回(しかも日本選手権20連覇(1995年~2014年)の記録持ち)。これだけ見ても室伏一家の記録はすごいと思わされると同時に、父と息子・娘がどれだけ偉大な選手なのかを思い知らされる結果でもあります。この先広治・由佳の息子・娘に引き継がれることになるでしょうから、室伏家の記録はまだまだ伸びて、さらなる栄誉が付くかもしれません


室伏選手、本当にお疲れ様でした。2020年のオリンピックに向けていい仕事を期待しております。将来的には世界陸連やオリンピックの組織委員会の会長になるほどの立派なスポーツマンになってほしいです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:27Comments(0)TrackBack(0)