福岡にある博多の森陸上競技場で開催中の日本選手権、男子100mが今日行われ、日本新記録を先日出したサニブラウン・ハキーム選手が優勝しました。
もう断トツでした。特に30m過ぎてからスピードが上がってきて、MAX42.7km/hというのだから恐れ入る。2位の桐生祥秀選手や今大会調子のよかった小池祐貴選手が全くと言っていいほど追い付けなかったもの。それでもスタートダッシュのよかった桐生選手がもう少しね・・・。
今回優勝したサニブラウン選手のタイム10秒02でさえ、本人にとっては『微妙』と称されるのだから、日本の男子陸上界もレベルが上がったのね。ただ、今回は条件が少し悪かったかなとも思えました。
というのも、今日は途中大雨が降って競技が一時中断したほど。100mの開催していた夜8時頃は雨は止んでいたものの、トラックは少し湿りがち。風もあまり吹いていないか向かい風の状況だったので、今回天気がよくてカラッとしていて、さらに追い風が1m以内だったら、確実に9秒台を出ていたんじゃないかなと。それだけ今回のサニブラウン選手のタイムはよかったんですよ。
やるだけのことをやってこのタイムなのだから胸を張ってほしい。それでもまだミスがあるとかやるべきことがあるという高次元での課題作りは、今後のステップアップのためにいいことでもあるので、気になるところはドンドン克服してほしいです。
同じ日に女子100m決勝も行われていました。
絶対的王者の福島千里選手が欠場し、波乱含みになるかなと思っていたら、決勝に残った選手達が若い。優勝した御家瀬(みかせ)緑選手は、まだ高校生。それでも他を圧倒する走りを見せているのですから、今後が楽しみです。もちろん、一緒に走っていた高校・大学生や土井杏南選手・和田麻希選手といった中堅・ベテランももっと意地を見せてほしいです。丁度絶対的王者がいないのですから、今までのうっ憤を晴らす・・・じゃないですけどね(苦笑)。