2014年12月17日

ホームドアの新しい形

主に人がホームに落ちて亡くなるという人身事故を防ぐために作られたのが、ホームドア。その歴史は意外に古く、1974年に熱海駅の新幹線ホームに設置されたのが始まりとなっています。今年で40年なんですね。
そのホームドアは、開閉ドア式や密閉ドア式が主流ですけれども、運転手の技量が試される仕組みのため、大きくずれると停め直さないといけない(一応ATSのような非常停止装置はある)ので、大きなタイムロスに繋がります

そこで、ロープを使用した昇降(シャッター)式のホームドアが採用できないか模索する動きがJR東日本で起こっています
試験採用されるのは、東京都昭島市にある八高線拝島駅。2015年3月に4両が停まれるホーム(5番線)に設置されるとのことです。

この方式のメリットは、扉の位置が違うタイプの車両が停まった時にも柔軟に対応できる点と運転技量に左右されずに停車できる点、そして何より安い(設置コストが掛からない)点でしょう。ただし、この方式はロープを使用しているので、安全性の面ではイマイチなんでしょうね。個人的にはシャッターのような丈夫なふうにして、ロープじゃなく金属で作った方がいいんじゃないかと思うんですけど、稼働の面でスピーディーじゃないんですわねぇ。それに危ないでしょうし。こんなことでけがしたら本末転倒だわね。
それゆえか、過去に同じ方式で東急(東京急行電鉄)田園都市線つきみ野駅で試験運行されていました(2013年10月11日開始、2014年9月7日終了)現在も稼働しているのはJR西日本にあるゆめ咲線桜島駅だけです。


いずれにしても、乗客の安全を保てるのであれば、どんどんホームドアは設置されるべきだと思うので、安価でホームの場所を取らないこの方式でもいいので普及してくれればいいんですけどねぇ。あとは乗客のモラルに委ねるしかないのか、相変わらず。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)