FIFAワールドカップ、日本はドイツに続きスペインも逆転で破り、1位での予選通過となりました。三笘薫選手のギリギリラインのクロスが物議を醸しましたけど、(FIFAの公式見解により)1.88mmボールがライン上に残っていたということでボールが生きていたと判断され、その後の田中碧選手の逆転ゴールに繋がったとも。しかし、このビデオ判定、まるでテニスのイン・アウトを決める判定みたいになってるなぁ・・・。あれもギリギリのラインで決まっているし。
さて、2度目の奇跡と言われるほどの大逆転劇を繰り広げ、日本中で盛り上がっていたわけですけど、個人的感想を述べれば、実はそう奇跡でもないのかもしれないと思っています。ただ、運が非常によかったというのは事実で、日本は細い糸を手繰り寄せるように勝利をつかみ取ったとは思っています。もっと端的に言えば、相手の虚を突いたとも言えるわけです。
このような発言をすると、オマエは見てないからそう言えるのだとか言われかねないのですけれども、同じような考えを持っている人がいました。海外サッカー好きでドイツびいきの明石家さんまさんです。
彼が今日、MBSラジオの「ヤングタウン土曜日」の中で、スペインは無理しないで行ったというふうに述べているのです。普段、さんまさんの発言は(ここ数年)トゲがあるからあまり好みではないのですけど、この発言に関しては、概ね同意とも思っています。
以前のドイツ戦でも書きましたけれども、ドイツではカタールでの開催に反対の世論が盛り上がっていたため、国内ではワールドカップのテレビ放送を行っていませんでした。ドイツ選手の中に舐めプで挑んだ選手がいたのも幸いして、日本の必死さが勝ったとも言えたわけです。
スペインに対しては、国内では結構盛り上がっていましたし、日本が負けたコスタリカ戦は7点の快勝。もう予選通過は余裕で決められるというふうでした。だからこそ、焦点になったのは、何位で通過するのかという点で、1位で通過するとブラジルに早く当たることになるので、少なくとも引き分けに持ち込んで2位通過になれば・・・と目論んでいたと思えたからです。だから、ドイツ×コスタリカでドイツが苦戦していることがわかってそのまま行こうと思ったことと真剣に戦っているように見えて、実は上手いこと試合をコントロールしようと思っていたのが、日本の思わぬ攻撃に面食らったで、日本に虚を突かれることになったと思われます。
ゆえに、今回の予選通過は、奇跡というよりも運の要素が強かったわけです。ただ、12/6の決勝トーナメント初戦のクロアチアとのガチンコ試合に勝てば、本当の意味で奇跡だと思います。