2011年05月14日

チュ~キョ~くん、移転へ

名古屋市昭和区にある中京テレビ放送(以下中京テレビ)。
放送開始から40年以上、当時は名古屋市の郊外だった昭和区の外れ(当時中京テレビのあった辺りは自然豊かな山野と田畑の広がる地域だったらしい。丁度中京テレビの開局と合わせて住宅地になっていたのだそうな)から、東海地方初かつ全国唯一のアナログ放送における広域U局(民放初のU局は岐阜にある岐阜放送(ぎふチャン))として、地域の話題を届け続けてきました

また、名古屋発の全国ネット番組も多く輩出しています
古くは「11PM」の名古屋製作だった土曜イレブンから始まり、「お笑いマンガ道場」や「サルヂエ」といった名物番組を生み出した放送局でもあります。またローカルでは根強い人気を誇る番組を製作していて、特に「5時SATマガジン」・「ラジオでごめん 金曜日の王様」・「PS(PS愛してる)」は名古屋の人間で知らない人はいないと思います。


そんな数多くのの名番組を生み出した名古屋市昭和区高峯町(八事日赤)のスタジオともお別れの時が来たようです。
中京テレビは、名古屋市中村区にあるささしまライブ24地区(いわゆる笹島地区)の土地を取得し、2016年をメドに移転すると発表しました。

意外に知らない人が多い(というか、私も知らなかった)のですが、中京テレビは本社機能が2つあり、放送を行っているのは確かに名古屋市昭和区高峯町にある中京テレビ放送本社なのですが、事業関係はそこではなく、名古屋市中区の錦にある栄本部に集約されています(そのため、中京テレビの関連会社や子会社は、一部を除いて本社が栄にある)。こういう体制になったのは、本来は栄で本社を建てようとしたものの、テレビ塔の空き枠がなかったため、UHFの電波を飛ばすための土地を探していたら、郊外の土地を取得できた・・・という経緯があるそうです。

新社屋建築の理由は、分業体制で生じる非効率な部分を排除して、一体化することで会社間の効率化を図るためと、現在昭和区にある中京テレビ本社の耐震対策(要は建物が老朽化したため)のためだそうです。


今回の件で、中京テレビは大きく変わることになりますが、一番変わるのが電波関係
既に中京テレビの敷地内にある東山タワーはアナログ放送終了と共にテレビの電波塔としての役割を終えますが、問題はラジオ局としての電波塔の役割
この東山タワーは中京テレビとテレビ愛知の電波塔としてだけでなく、NHK-FMの名古屋放送局とFM AICHI・ZIP-FMの電波塔としても機能しているのです。そのため、ここが無くなることになれば、代替となる塔はどこになるのかも大いに気になるところです。
候補でまず挙げられるのが、名古屋テレビ塔。こちらもアナログ放送終了と共に電波塔の役割が終了するわけですが、逆に言えば空いてしまうことにも電波塔としての収入が無くなってしまう事態だったテレビ塔にとっては大きな収入の機会になりそうです。ただ、都心にある点と名古屋駅にあるJRセントラルタワーズが県西部では電波障害になる可能性があります
もう一つの候補は三国山にある電波塔。ここはかつて愛知国際放送(RADIO-i)の電波塔がここにありました
愛知県全域に飛ばすという点では、便利だと思いますが、岐阜などへ大規模なスピルオーバー(対象エリア以外に電波が漏れ飛んでしまうこと。ちなみに、NHK-FM名古屋放送局・FM AICHI・ZIP-FMは対象エリアが愛知県のみ)が発生する可能性があり、調整が難しくなる可能性も否めません。


今後どういうふうに推移して行くのかは、中京テレビの発表を待つしかないでしょう。
恐らく、あの辺りは大規模ショッピングセンターができるのではないかと思うのですが、既に八事には大きな店があるので、厳しいかなぁ・・・。


ちなみに、家から中京テレビのある高峯町までは直通のバスもあり、案外身近な場所でもあります。電車でも一本で行けますから、さらに便利にもなりましたし。
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Posted by alexey_calvanov at 23:13Comments(0)TrackBack(0)