2016年11月04日

お2人ともお元気そうで

現在、東京・新宿の明治神宮外苑で「東京デザインウィーク2016」が開催中なのですが、その中に新たなテトリスをテーマにした日本の伝統工芸・現代アートとテトリミノ(テトリスに登場するブロック。正方形のブロックを4つ組み合わせたもので、L・逆L(J)・Z・逆Z(S)・T・正方形(O)・棒(I)の7種類)を融合させた作品や商品が展示されているとのこと。その展示をきっかけに、テトリスの権利を共同所有している、テトリス原作者のアレクセイ・パジトノフさんとテトリスの権利関係を取りまとめたヘンク・ブラウアー・ロジャースさんが来日したそうです。


テトリスというのは複雑な経緯をたどった作品で、まず旧ソ連で作られたことで権利関係を確立するのに苦労し、今度はコピーで出回った作品が一体どこに帰結するのかでもめることになり、最後は日本でのライセンシーは任天堂なのかテンゲン(アタリ)なのかでもめるという、今では考えられない事態が何度も出ることになりました。その権利関係をまとめていたのが、ロジャースさんで、後にパジトノフさんと共に会社を立ち上げるきっかけになったのです。

もう一つ、ロジャースさんと言えば、BPSアメリカ(ハワイ)でも略称がBPSとなる会社(ブループラネットソフトウェア)を立ち上げるのですが、このBPSは正真正銘のビーピーエス。なお、こちらのBPSは「バレットプルーフソフトウェア」、つまり弾丸ソフトという物騒な名前だったんだね(ニヤニヤ)。
日本で立ち上げられたBPSは、光栄(現コーエーテクモ)で販売される予定だった「ザ・ブラックオニキス」を光栄のアドバイスでBPSという会社を立ち上げた上で販売することにすることになったのだそうな。よくテトリスを販売するための会社と見られがちですが、テトリス以外にもいろいろな作品を手掛けたり販売元になったりしているのですよ(元気開発の「首都高バトル」もこの会社が起源)


もうこの2人が60歳を過ぎているなんて、時代の流れは早くて残酷だなぁ(汗)。しかし60歳を過ぎてもアグレッシブさは変わっていないようで、この2人には『定年』なんて言葉は無いのだろうし、似合わないのでしょうね。


いつまでもお元気でいて下さい。


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Posted by alexey_calvanov at 23:16Comments(0)TrackBack(0)