マスコットとしては異例の2000試合出場を果たし、グラウンド以外でも物怖じしない行動とウィットモアにあふれる発言の数々で一部からは、畜生ペンギンと呼ばれる始末(苦笑)。本人もツバメなのにペンギン呼ばわりされたことで、ペンギンと呼ばれないことを目標にするなど返す刀も鋭かった(笑)。
また中日ドラゴンズのマスコットであるドアラとも仲が良く、試合での交流やオフシーズンだとクリスマスパーティーで行動を共にするなど深い交流がありました。
つば九郎を担当していたスタッフは、今年2月から沖縄県浦添市で行われていたキャンプに帯同し、いつものように選手達に絡んでいるなどいつもと変わらない様子を見せていました。ところが、2/4に沖縄から東京に帰る際、空港の搭乗口で倒れ、心臓マッサージを受けることになり、そのまま沖縄県豊見城市にある病院に運ばれたのだそうです。その後、2/6に球団が体調不良を理由に長期休養と4月中旬までのイベントの出演見合わせを発表。高津臣吾監督をはじめとする球団関係者も見舞いに来て、一時は回復の兆しを見せていたものの、2/16に肺高血圧症のため亡くなりました。当面は、つば九郎の活動は休止することになり、再開時期は未定です。
中の人などいない・・・とマスコットに対する『大人の事情』としてよく言われますが、今回は球団が半ば公式に中の人がいたことを認めた格好になります。これは非常に珍しいケースではあるものの、同時にこれだけの大ごとになったので、きちんと発表しないといけないという球団の心理が働いたのかなと思います。
つば九郎を担当していた方に心からご冥福をお祈りすると共に、これからもヤクルトを見守っていてほしいと思います。
そして、いつかつば九郎は帰ってくると思いますが、あの時とは違うつば九郎になっているので、しばらくは違和感を感じることとなるでしょう。でも、つば九郎は、つば九郎。今までと同じく皆を楽しませてくれることに変わりはないと思って、その時が来たら心から迎えてあげましょう。

