政見放送を見た方ならわかると思いますが、この放送は公職選挙法によって、一切の編集なくそのまま放送しなければならないとされています。ただし、この政見放送でも流さなくてもいいという条件があることは、あまり知られていません。かくいう私も、こんな事態があることを知りませんでした。
実は、公職選挙法には不適切な発言(いわゆる放送禁止用語)がある場合は、その部分は流さなくていいともされているからです。そして、その事態が今回行われている東京都知事選で執行されたのです。
ちなみに、過去にもあったそうですが、ネットが普及していなかったためにあまり知られていない事象なんでしょうね。
問題となったのは、無所属で立候補した候補者での演説。始まる前に「公職選挙法第150条の2の規定を踏まえて音声を一部削除しています」というテロップが出る異例の事態になったのです。
既に動画配信をされているので、東京都及び関東圏以外で見ている方はわかると思いますが、まぁ常軌を逸しているというのか、頭おかしいわ(汗)。何というのかな、こういう人がいるから泡沫候補の扱いが悪いわけで、泡沫候補と呼ばれている人でも真っ当に主義主張を述べて戦っている人達(ただし、何をもって基準とするのかを量るのは非常に難しいので、置いておいて)を舐めているとしか思えないのよね。何かしらのアンチテーゼを訴えたいがために、奇怪な行動を取るというのはよくあるので、もしかしてそれなのではないかと思ったものの、今回この行動を取った人物がニコニコ動画でも同じようなことを行っているとのことなので、まぁほとんどビョーキだったんでしょうね。
こんな人がいる以上、供託金300万でも安いという意見が出るのは至極当然なわけですよ。選挙に出る自由があるので難しいところですけど、何とか立候補する人の人となりを調べてからどうするか判断することはできないものなのでしょうかねぇ。それこそ辞めた舛添要一前知事の口癖でもあった「第三者の厳しい目」で。