ただし東山線のみ。いや、東山線だけで済んでよかったと言うべきか。
今日未明の大雨(3時間の間に約68mm降っている)で、地下鉄名古屋駅に水が流れ込み、東山線のホームが水浸しに。一時はホームとその階上が水に浸かって、最高ひざ下くらいにまでになったそうな。また構造上の理由で、地下鉄東山線の岩塚~池下で不通となり、始発から運休。午後2時45分にやっと運転を再開しました。このことで、朝のラッシュで名駅は大混乱。池下駅では、7・800mほど離れた桜通線の乗り換えができる今池駅に向かうために長蛇の列ができたそうです。もちろん、桜通線も大混雑。先述の今池駅も含め、乗り換え駅ではエスカレーターが止まってしまったほどです。
どうしてこうなったのかというと、名駅そばで建てている超高層ビルが原因。丁度名古屋中央郵便局跡に建設中のJPタワー名古屋の地下に流れている下水道管と何らかの理由で繋いでいた仮説の下水道管が外れてしまい、漏れた水が排気管の隙間から伝って漏れてしまって、それが駅長室近くにあった機械室から一気に駅中に流れ出てしまったのだそうです。
施工を請け負っていた竹中工務店は夕方に行われた記者会見で平謝り。河村たかし市長も現場視察の際に「もう二度と起こらんようにせないかん」と少々おかんむりのようでした。
雑な工事がこの事態を招いたのだとすれば、しっかりやってくれと言いたいですね。納期優先なのは十分にわかります。でも、建物は長い間使っていかなければならないのです。雑に作ったことで、何事か起こってしまうようならば、時間が掛かっても丁寧に行ってほしいものです。特に今回のビルは超高層ビルになるのですからなおさらです。
この事件は、超高層ビルの建築ラッシュが招いた、早く完工しようとする業者の焦りと怠慢が生み出した人災なのです。早朝の時間帯だったので、幸い死人やけが人が出なかったことが救いでしょう。ラッシュ中に起こったら・・・と思うと、ぞっとしますよ。