現在、松屋とCoCo壱番屋で「マッサマンカレー」を展開しています。同じカレーを別々の店で展開するのは珍しいことです。一方はカレーを販売する牛めしの店で、もう一方はカレー専門店。どんなふうに味を示してくれるのか。楽しみではありました。
まずは、松屋の「マッサマンカレー」。日本に「マッサマンカレー」を広めたきっかけを作ったメニューですね。
実は、今回のカレーは3度目(だったはず)。2度目の時に食べているので、詳細は割愛します。
ただ、言えるのは、ココナッツミルクによる甘めの味付けに、コク深い風味とじんわり来る少しの辛さが、後を引く味わいになっている。具も大きい。じゃがいもと鶏肉だけなのだけど、食べごたえは十分。やっぱり、松屋の「マッサマンカレー」は美味かった。
そして、CoCo壱番屋の「マッサマンスパイスカレー」。スパイスカレーの一種として販売しており、10月以降売り切れ次第販売終了とのことなので、食べられるか心配でしたけど、何とかなった。
シナモンとクローブを中心としたスパイスに、じゃがいも・鶏肉・いんげんといった具材が入ってます。
ただ、味は松屋のものとは真逆。
スパイスの部分が強調されているため、マッサマンカレーの特徴であるココナッツミルクの甘さが吹き飛んでしまっていて、ただ辛味のあるいつものカレーに近いものになってしまっている。頼めば出てくる甘口ソース(はちみつが主の甘口な味わいのソース)を入れないと、その味に近づけるかも怪しいほど。
具の大きさは、松屋と変わらないし、味もそんなに違いはない。大きく違うのは、スパイスが入っているのと、いんげんが具として入っているのと、付け合わせ(「大根と生姜のピクルス」)がある点くらい。だからこそなのか、松屋は現地に近い味を日本人向けにアレンジしたのかもしれないが、CoCo壱番屋は現地の味を自分達の店のアレンジにしてしまった感があると思いましたね。
正直、また食べたい味では無かった。いつも出しているビーフカレーかポークカレーの味わいをベースにする限り、「マッサマンカレー」もいいふうになるとは思えないし、奇をてらってスパイスなんてアレンジもいらなかったんじゃないかなと。
ゆえに、圧倒的に松屋のものを支持したい。CoCo壱番屋は普通のカレーなら美味いけど、今回のような普通のカレーをベースにし、アレンジして作るカレーはダメだわ。