2024年07月07日

FC岐阜観戦記2024 アウェイ編 その10 棚ぼたのPKで勝った代償は大きい

FC岐阜、昨日は宮崎県児湯郡新富町にあるいちご宮崎新富サッカー場でテゲバジャーロ宮崎と戦いました。今年から、いちごという不動産会社が宮崎の運営を握ったのもあり、ユニリーバとの契約が満了になった新富テゲバサッカー場の命名権を購入したわけです。

この試合から後半戦がスタート。前半戦を7勝5分7敗で終えた岐阜は、11位ともどかしい位置にいます。本当ならもっと上位にいて、プレーオフ圏内に入っていけるかなと思ってたのに、4月・5月の連敗街道が大きく響いて今に至りますその間に上野優作元監督の退任劇もあり、選手達に動揺が全くないとは思っていません現状は天野賢一ヘッドコーチが暫定監督となっていますけれども、早い段階で新しい監督を据えてほしいと思っています。

そんな今回の相手になる宮崎は惨憺たる成績で、3勝7分9敗で18位とJFLとの入れ替え枠ギリギリのところで持ちこたえています
今年は絶対的強さを誇るHonda FCの調子が今一つなので、Jライセンスを持ったチームが確実に参入を狙ってくることでしょう。だからこそ、今年は19位や20位には絶対になれない尻に火が付いた状況の宮崎は、入れ替え枠にいるカマタマーレ讃岐・いわてグルージャ盛岡の猛追をかわしていけるのでしょうか。


KYG03_20240706_141214877さて、こちらは、いちご宮崎新富サッカー場の最寄り駅になる日向新富駅の駅前ロータリー
テゲバジャーロ宮崎ののぼりと共に、なでしこリーグ1部に所属するヴィアマテラス宮崎ののぼりも立っていました。



KYG03_20240706_141530961ヴィアマテラス宮崎は2020年に設立された女子サッカーチームで、宮崎と名乗ってはいるものの、メインは新富町となっており、行政のバックアップを受けているようです。ゆえに、チームそのものも新富町を全面に押し出しているようです。
女子サッカーも地域リーグからなでしこリーグ、そして2020年に設立(シーズン開始は2021年)されたWEリーグへとステップアップしていくのですが、ヴィアマテラス宮崎は今年の5/26に行われたFC伊賀くノ一三重戦で負けるまで52戦無敗という記録を作っていました。6/30現在、首位(12勝1分2敗)に立ち、WEリーグ参入も夢ではない・・・ものの、どうも今シーズン(2024-2025)の参入はできないとのことらしい。これだけ強いのにすごくもったいない。まだスポンサーも集まっていないから、仮にWEリーグに入れても大変なのかもしれないそうで・・・。



KYG03_20240706_152216636スタメシどうしようかなと思って、方々回ってみたけど、お昼ご飯を宮崎駅で済まし、軽食代わりにナガノヤというスーパーで買ってきていたので、今回は椎の実というお店の焼き鳥をば。
数量限定でぼんじり(味付けは塩のみ)が食えたので買ったというのもある。普段はもも肉と思しき部分のたれか塩で提供されています。



ぼんじりは、脂たっぷりで噛むとじんわり出てきて美味かった。もちろん柔らかいですよ。


KYG03_20240706_163932703スタジアム内には自販機があり、そこで「バイオ茶」を買った。デーリィこと南日本酪農協同という会社が販売しているもので、「スコール」や「ヨーグルッペ」が有名ですね。
宮崎上水園で有機栽培された茶葉のみで抽出されたお茶だそうで、『バイオ』というのは、自然界のバイオリズムから採ったそうです。



いやぁ、酷暑とも言える日だったので、冷えたお茶というだけでもありがたいのに、身体の中にスーッと入っていくかのようなすっきりとして後味のいい味わいが、たまりませんね。スポーツ愛好家も飲んでるという説明がなされていましたけど、伊達じゃないな。





KYG03_20240706_202538730試合に関しては、前回宮崎に逆転負けを食らっていることが示しているように、上手くいかない立ち上がり試合展開も宮崎の方がよかった気がしましたね・・・。
とにかく前半は宮崎が押せ押せムード前半8分で先制点が取れていれば、かなり楽な展開だったんでしょうけど、相手の守備が勝っていたのとシュートがキーパー正面なので、どうしようもない。だからこそ、前半終了間際の宮崎のコーナーキックから、あわや先制となりそうなシーンがあったのですけど、あれがオフサイドでホントによかったこのシーンが、この試合の勝敗を分けた1点目でしょう。
そして、後半11(56)分、野澤陸選手が相手の進行を止めるために突っ込んだシーンが、後ろから手を掛けて押し倒したということになって一発退場。そして、このシーンがペナルティエリアの中じゃないかと当初見られたものの、ジャッジが変わって、ペナルティエリアの前になったことで、フリーキックに変わったのが、この試合の勝敗を分けた2点目でしょう。あれがPKだったら、前半の勢いもあって、そのまま点が入っていてもおかしくありませんでした。ただ、この日の試合でスタメンを張っていた後藤大輝選手が冴えていたので、あわよくば・・・とも思いましたけどね(ニヤニヤ)。
そこからさらに進んで、後半33(62)分、相手のミスに付け込んだ田口裕也選手が、一気に抜け出してゴールに迫った時、キーパーに倒されてPKを獲得することとなりました。
・・・ともすれば、シミュレーションを取られかねない状況だったのに、PKになってくれたことが、この日の試合の勝敗を分けた3点目でしょう。

写真は、PKを決めた瞬間のもの。専スタだからできる、この臨場感。



KYG03_20240706_202546089ゴール裏に駆け込んできた田口選手。満面の笑みである。
専スタだからできる、(以下略)。



KYG03_20240706_205626413その後は、宮崎の攻撃がギアを上げていたんですけど、ここはこの日初スタメンだった後藤選手が懸命にセーブしてくれて、ウノゼロ勝利となりました。
10人という数的不利な状況下で勝ったのって、いつ以来だろうなぁ・・・。



KYG03_20240706_210406256もちろん、MOMは田口選手。大きく腕を広げてバンザイして登場です。
専スタ(以下略(笑))。



後半戦、幸先のいいスタートを切ったかのように一見見られますが、その代償はあまりにも大きいものだった。
まず石田崚真選手が、今回もらったイエローカードで累積4枚になり次節出場停止に。そして、先程ペナルティエリアの前でファウルを犯した野澤選手は、危険な行為で一発退場を食らったので、これまた次節出場停止に。特に野澤選手は、ケガ明けでこれからというところで・・・


そんな次節の試合は、奈良クラブ。ホームで迎えることになるんですけど、こちらも前回負けた試合。何とかしてシーズンダブルを阻止して、リベンジを図っていきましょう。


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Posted by alexey_calvanov at 18:52Comments(0)

2021年11月15日

FC岐阜観戦記2021 アウェイ編 その9 The six points match of the winner

FC岐阜、昨日は宮崎県児湯郡新富町にあるユニリーバスタジアム新富にてテゲバジャーロ宮崎と戦いました。


岐阜は負けたら終わりの状況の中、ここまで負けずに来ました。前節のカターレ富山戦にも終盤の粘りによるクリーンシートで勝ちを収め、この日の試合に繋がるいい雰囲気を醸し出していました。
一方で宮崎は、前節のカマタマーレ讃岐戦にクリーンシートで勝っています。こちらもいい雰囲気で試合を迎えます。
どちらも負けられない試合となりました。岐阜は昇格争いに生き残るために、宮崎は優勝を掛けて。


SHV47_1778中部国際空港から約3時間半、JRの日向新富駅に着きました。
着いたら、ボランティアのおばちゃん達がお茶と漬物を振る舞ってくれました。ゆで卵もあったんですけどね、私は卵が苦手で・・・。



SHV47_1782日向新富駅からは、写真のように宮崎ののぼりが立っていました。こののぼり沿いを歩けば、スタジアムに行けるという、ありがたい配慮がなされていましたね。
なお、日向新富駅からユニリーバスタジアム新富まで約15分。あの、いわてグルージャ盛岡にあるいわぎんスタジアムとほぼ同じ距離になるようです。あちらも基本一本道だったからわかりやすかったね。



SHV47_1784こちらが、ユニリーバスタジアム新富。ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングがネーミングライツを取得しています。なお、ネーミングライツが無いと新富テゲバサッカースタジアムというそうな。
近くでは自衛隊関係の工事が行われている模様。ホントにだだっ広い原野を切り開いた感じですな。



SHV47_1797入場口は、スタジアムの側面に。このあたりは、先述のいわぎんスタジアムのようですね。



SHV47_1786スタジアムの中は、こんなふう。
サイドは芝生席、メインは木製の座席になっており、バック側には席が無い作りになっています。
ゴールマウス前にいるのは、芝の確認をしている松本拓也選手。



SHV47_1796実は、ユニリーバスタジアム新富には電光掲示板は無いのです。ということで、簡易スコア表示とラインアップ表が出て参りました。アマチュアリーグか!<去年アマチュアからやって来たのだからしゃあない。
なお、手で直すため、ボランティアがメンバー交代を把握していないこともしばしば。外し辛いのも相まって、結構時間も掛かってしまう。実際岐阜の選手交代が1組行われていなかったので、飲水タイムの時に指摘に行ったほど。



SHV47_1794スタジアムの中では、九州のJリーグチームのスタンプラリーだか何だかのイベントが行われていたようです。この裏、つまり写真で写っていないところに残りの九州のJリーグチームのポスターがありました。



SHV47_1792そんなユニリーバスタジアム新富のスタメシ。
まずは椎の実というところの焼き鳥を買ってみた1本120円とかなりのお手頃価格。たれと塩がありましたけど、今回はたれで。いやぁ、いい香りが漂ってきた(笑)。



宮崎県は、鶏肉で有名なところゆえに、弾力もあってかつ歯応えもいい。そして何よりたれの甘辛の味わいと肉からあふれる肉汁が美味い


SHV47_1788そして、宮崎県といえば、「炭火焼」
今回、地頭鶏(じとっこ)ランド日南が手掛ける地頭鶏で作られており、実演販売よろしく焼いておりました。これは買え(以下略)。



SHV47_1795で、コイツは大サイズを買ってしまった(ギャハ)。
そして、空の駅眺鷲台 竜馬にて「牛ステーキ&地鶏焼」を買ってしまった。コイツの下には焼きそばも入っているオトク版です。
・・・そういえば、宮崎県は牛も有名だった。



まずは、地頭鶏ランド日南の「炭火焼」
滅茶苦茶美味いよ!硬過ぎず柔らかすぎない、それでいて肉も皮も旨味が噛めば噛むほど染み出してくるから、たまらんちんですわ。おまけに炭火の香ばしい香りが食欲をそそります。こんな美味い地鶏は無い。文字通りトップクラスのスタメシになりますわ。毎試合食えるの?羨まし過ぎる!

空の駅眺鷲台 竜馬の「牛ステーキ&地鶏焼」はというと・・・。
コイツもなかなか。牛ステーキは柔らかくて肉の旨味がよくわかる仕上がりに。地鶏焼は、地頭鶏炭火焼よりも少々硬いものの、旨味は十分です。どちらも美味しい。一緒に入っている焼きそばが申し訳ないと言いたげに入ってるけど、これも美味しいのよ。

クオリティが高いわ、宮崎のスタメシ・・・。


SHV47_1798この試合から、大旗・タオルマフラーの振り回しが解禁になりました。写真は相手側ですが、1本の大旗がたなびいていました。また一つ、日常が戻ってきましたね。
なお、岐阜側の大旗は3本。勝ったな(ニヤニヤ)。<おじいちゃん・・・(泣)。



SHV47_1799試合は、6ポイントマッチらしい、激しいものになりました。
先制したのは、岐阜なんです。前半20分に相手のパスミスを奪った川西翔太選手が、ペナルティエリアで粘りながら相手を翻弄し放った一閃は相手を弾くものとなりました。実に見事な先制点。岐阜の勢いを感じさせるものになりました。
ところが、前半終了間際にペナルティエリア前に与えたフリーキックが見事に決まってしまい、追い付かれます。思えば、これを防げれば、試合の流れは大きく変わっていたのかなと・・・。

嫌な思いを抱えながら迎えた後半でしたが、実は早々に逆転しているのです。後半4(49)分に三ツ田啓希選手の浮き球を橋本和選手が合わせ、川西選手がアシスト。そこになだれ込むように窪田稜選手が押し込んで決めているのです。
しかし、ホームで地の利のある宮崎は黙っていなかった。そして約半年の間に宮崎は強くなっていた後半19(54)分と同じく29(64)分に鮮やかなプレーで追い付き、逆転してしまったのです。そして、後半33(68)分に決められた一打が決勝点に。最終盤に藤谷匠選手が1点を入れるものの、万事休す。4-3で負けたのです。



この宮崎の試合を見ただけで、岐阜の今年1年間を見せられた気分にさせられましたね。華麗なプレーはあるものの、少し気を抜いただけであっという間に追い付かれ、逆転された頃になって、必死になってやっても、結果的には追い付けない。正直このまま終戦と言われてもおかしくない試合内容でした。ただ、選手はよくやっていたことは認めなければなりません勝たなければならないというプレッシャーの中で、ここまでやったことは褒めるべきだと思います。


帰る頃にはロアッソ熊本が勝っているとのことだったので、本当に終戦だと思っていたのですけど、今日になって結果を見ると・・・。富山と引き分けてるやんけ(汗)!このあたりの詳細は、別の機会にお話ししますけど、まだ神は見捨てていなかった!宮崎戦で頑張ったから、次も頑張りなさいというご啓示に違いありません。
このチャンスをみすみす逃してはいけません。他人任せと言われても、次のヴァンラーレ八戸戦、その次の藤枝MYFC戦に勝って、最終決戦の熊本戦で昇格を決められるようにやっていくしかないでしょう!まだ終わってない。まだやれるんだ!


残り3試合、自動昇格までの勝ち点差は8。


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Posted by alexey_calvanov at 23:28Comments(0)