2016年01月30日

スタチャ消滅へ

「この番組は、スターチャイルドレーベルでお馴染みのキングレコードの提供でお送りします。」
アニラジをよく聞く人には、もしかしたらお馴染みのフレーズになるかもしれないキングレコードのアニメ関係のレーベルであるスターチャイルド(通称スタチャ)。特に1980年代の「劇場版 機動戦士ガンダム」や1990年代の「新世紀エヴァンゲリオン」は、スタチャを有名にした代表的な作品でもありますし、同じく林原めぐみさんやangelaは今でもスタチャを背負って立つアーティストの側面があります。そして林原さんは声優がアーティスト活動を行う先駆けになったとも言われています。


そのスターチャイルドが今月末を持って活動を終了2/1より同じキングレコードにある第三クリエイティブ本部(キングレコードのアニメ関係の活動を行う部署。アーティストとしての水樹奈々さんや田村ゆかりさんは、ここの所属)などと統合されて「キング アミューズメント クリエイティブ本部」として生まれ変わります。

スタチャの活動終了理由はわかっていません。ただ、効率的な経営を行いたいというキングレコードの思惑がそうさせたのかもしれません最近はアニメ業界でもCDや映像ソフトが売れないということがささやかれています。そのため、キングレコードの第三クリエイティブ本部とスタチャという2つのアニメ関連事業は非効率で経費がかさむだけという見方もできます(ただ、アニメ系歌手で頑張りたいアーティストとアーティスト活動をメインにしたいというアーティストとの棲み分けはできていたと思う)。もしかすると、スタチャ中興の祖である大月俊倫さんに何かあったのかもしれません(病気云々ではなく、スタチャを辞めなければならない事象で)


1981年に設立され、アニメ関連レーベルでは最古参だっただけに、その消滅は驚きでもありましたし、残念でもあります。ずっと続くものと思っていたので、なおさらです。
新しい部署が、スタチャに負けないほど立派なものになってくれることを願ってやみません。


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Posted by alexey_calvanov at 23:12Comments(0)TrackBack(0)

2012年05月11日

コジマを吸ってビックになるか

きょうの朝刊を見てまず驚いたのが、ビックカメラの買収劇。
今日付でビックカメラ(業界5位)がコジマ(業界6位)を買収し、コジマを子会社にしました。正式に子会社になるのは、6/26に行われる第三者割当増資になると思われます。ビックカメラとコジマを合わせると1兆円ほどの売り上げ高になり、まだダブルスコアの差こそあれ、業界1位のヤマダ電機に次ぐ超大手家電量販店になります


ビックカメラは1990年代半ばから業務の拡大を行っており、2000年代に入ってからは積極的に他社の買収を行っていました
有名なところでは、ヤマギワソフトを買い取ったソフマップの買収と倒産したさくらやの買収
前者は秋葉原に進出したヨドバシカメラ(業界4位)への対抗策と中古販売のノウハウ吸収が目的ではないかとされています。あとは推測ですが、ビックにとってウィークポイントでもあるCDやDVDといった音楽・映像ソフトの販売業のノウハウ吸収も兼ねているんじゃないかと思っています。
後者は関東圏の集客強化を狙ったものとされています。

また、子会社ではないのですが、九州を地盤にしているベスト電器(業界8位)の筆頭株主になっています。現在は業務提携を進めている段階で、将来的には子会社化を狙っているのではないかと思われますが、同じようにヤマダ電機も買収を狙っているとされているため、予断を許さない状況にもなっています。


対して、買収されたコジマは、かつては北関東の雄として、今回買収する側に回ったビックカメラやヤマダ電機と争うほどの大手家電量販店でした。特に家電の安さは他を見張るほどで、時代の寵児ともてはやされるほどでした。しかしながら、他の家電量販店の攻勢に押され、さらにスクラップ&ビルドで急成長をしたヤマダ電機には大きく引き離され、コジマは縮小傾向にありました


今回買収されたコジマは、店舗と店舗名はそのまま残したうえでビックカメラの子会社になっていくのですが、恐らく店舗縮小とビックグループの中に組み込まれるのは避けられないんじゃないかと思っています。ソフマップとは違い、同業他社の関係にある関係なのと、業務提携ではなく子会社化された点で、再独立は厳しいのかなとも思っています。


現在縮小傾向にある家電販売業界。あの手この手で業績拡大を狙っていますが、今回の業界再編もその中の一端になるのでしょうね。
しかし、ビックはハイエナのように業績の悪い店を食い漁ってるふうだなぁ・・・。逆に言えば、こうすることで大きくなっていってるんだろうなぁ。


エレクトリックパークエレクトリックパーク



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Posted by alexey_calvanov at 23:06Comments(0)TrackBack(0)

2012年02月17日

ソニエリ消滅

ソニエリの愛称でも知られるソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(ソニー・エリクソン)がソニーの完全子会社となり、ソニー・エリクソンという名前が消滅することになりました


ソニーエリクソンは、ソニーとスウェーデンの通信機器メーカーエリクソンとの合弁企業で、携帯端末の共同開発を行うことで世界での販路を拡販していました
ところが、業績の悪化によりエリクソン側が保有していたソニーエリクソンの株を10億5000万ユーロでソニー・エリクソンの保有株をソニーへ譲渡(売却)。そして中央ヨーロッパ時間の2/15にソニーは株式の取得を完了させ、公式的にソニエリの名が無くなったわけです。
新しい会社名はソニーモバイルコミュニケーションズで、ソニーの完全子会社今回の件でエリクソンとの合弁は解消されたものの、ワイヤレス関係の分野ではこれまでどおり協業していくとのことらしい。


気が付けば10年近くソニエリの名で親しまれ、日本の携帯電話業界(特にドコモとau)に多大な影響力を持っていたこの会社が、名称変更とはいえ無くなってしまうのは少々寂しいものを感じると共に、業界再編・社内再編がさらに進むんだろうなと感じずにはいられません


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Posted by alexey_calvanov at 23:56Comments(0)TrackBack(0)