「この番組は、スターチャイルドレーベルでお馴染みのキングレコードの提供でお送りします。」
アニラジをよく聞く人には、もしかしたらお馴染みのフレーズになるかもしれないキングレコードのアニメ関係のレーベルであるスターチャイルド(通称スタチャ)。特に1980年代の「劇場版 機動戦士ガンダム」や1990年代の「新世紀エヴァンゲリオン」は、スタチャを有名にした代表的な作品でもありますし、同じく林原めぐみさんやangelaは今でもスタチャを背負って立つアーティストの側面があります。そして林原さんは声優がアーティスト活動を行う先駆けになったとも言われています。
そのスターチャイルドが今月末を持って活動を終了。2/1より同じキングレコードにある第三クリエイティブ本部(キングレコードのアニメ関係の活動を行う部署。アーティストとしての水樹奈々さんや田村ゆかりさんは、ここの所属)などと統合されて「キング アミューズメント クリエイティブ本部」として生まれ変わります。
スタチャの活動終了理由はわかっていません。ただ、効率的な経営を行いたいというキングレコードの思惑がそうさせたのかもしれません。最近はアニメ業界でもCDや映像ソフトが売れないということがささやかれています。そのため、キングレコードの第三クリエイティブ本部とスタチャという2つのアニメ関連事業は非効率で経費がかさむだけという見方もできます(ただ、アニメ系歌手で頑張りたいアーティストとアーティスト活動をメインにしたいというアーティストとの棲み分けはできていたと思う)。もしかすると、スタチャ中興の祖である大月俊倫さんに何かあったのかもしれません(病気云々ではなく、スタチャを辞めなければならない事象で)。
1981年に設立され、アニメ関連レーベルでは最古参だっただけに、その消滅は驚きでもありましたし、残念でもあります。ずっと続くものと思っていたので、なおさらです。
新しい部署が、スタチャに負けないほど立派なものになってくれることを願ってやみません。