普通は、アニメ化が決まれば数年で放送されるはずなのですけど、こうなったのには原作が抱えた問題に原因があったのです。
テレビアニメ化が発表されたのは2013年の12月だったのですけど、その前から制作が始まっており、その年の夏に制作会社が著作権者のSNKに権利関係を尋ねたところ、一切の権利を許諾していなかったことが発覚しました。その後SNKは2014年5月に刑事告訴、8月にはスクウェア・エニックス側に誠意がない旨のコメントを出しています。
この許諾関係の問題は、カプコン・バンダイナムコゲームス(現・バンダイナムコエンターテインメント)・セガ以外の版権は全て無許諾で使用していた(セガに関しては、厳重に抗議したうえでの条件付き許諾)ことも発覚しています。しかも許諾関係でうやむやな会社(倒産している会社のライセンス関係)も無許諾だったため、本当に許諾を得るつもりだったのか怪しいところもありますね。
SNKの一件は、スクウェア・エニックスとSNK双方が訴訟合戦になり、作者も含めた関係者の書類送検にも発展しましたが、最終的に和解が成立しています(2015年8月)。ただし、和解成立後に連載が再開(2016年7月)された時、かつ再販された単行本には、SNK関連のエピソードは全て削除・改変されていたので、事実上SNKからの許諾は下りなかったと取るべきでしょう。
それゆえに、ティザーPVで流れた「ゲーム会社の協力が得られた時、もう一度その手はつながれる」へと集約されるのでしょう。もうこんな事態は無いだろうし、二度とあってはならないと思いますけど、アニメ化まで至れたのは、大勢の人達の努力とファンの後押しだったでしょうから、もう裏切らないでほしいなぁ・・・。
アニメ「ハイスコアガール」は7月から放送開始となります。既にオープニング主題歌はsora tob sakanaが担当することも決まっています。放送局関係は直前まで決まらないでしょうけど、関東圏とBSでの放送は決定でしょうね。

