2015年06月19日

カベからの復活になるか

楽天の緊急事態っぷりが半端ない出来事が起こっております。


楽天の正捕手と言えば、ご存知「説教」で有名になった嶋基宏選手ですが、その嶋選手が先日行われた中日との交流戦で脇腹の骨(第7肋骨)を骨折して戦線離脱控え捕手だった伊志嶺忠選手も右太腿の肉離れで戦線離脱中となり、残った捕手は小関翔太・小山桂司・下妻貴寛・セゴビアの4選手。このうちセゴビア選手は育成契約のため現状2軍まででしか試合に出られないというふうで、さらに大久保博元監督の方針で1軍に帯同する捕手は3人というふうになっていたため、このままでは2軍の捕手が足りないという可能性が出てきました。

そこで行われた『奇策』が、何と引退した選手の現役復帰。
これは、捕手というポジションがなかなか育成できないという特徴ゆえの判断なのでしょう。よくサッカーでは、(育成に時間が掛かる専門職という意味で)同じようなポジションになるゴールキーパーで起こることはあります(実際今シーズンでもJFLに所属するホンダロックで似た事態が発生している)けれども、野球の世界では思っていた以上にまれな出来事でもあります。


で、今回見事現役復帰することになったのは、横山徹也ブルペン捕手
2002年のドラフト6順目で近鉄に入団し、2004年に近鉄消滅に伴う分配ドラフトでオリックスへ移籍となったものの、2013年に戦力外通告。その後は現役復帰を掛けて、独立リーグになる四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツでプレーしたものの、1年で自由契約となり現役を引退今年から楽天のブルペン捕手、いわゆる『カベ』として生活をしていました。ところが先述の経緯で、育成契約ながらも現役復帰というチャンスを得ることになったのです。


正直、バッティングもさることながら、リード面でも課題がある選手という位置付けなのだそうですが、かつて同じような問題を抱えていた元楽天監督でもある野村克也さんが、南海時代同じように『カベ』からスタメンを獲得した経緯もあるのですから、転がって来たチャンスをしっかりとキャッチして、まずは2軍のスタメンを獲得して使える選手なんだと猛アピールをすべきだと思いますね。


是非とも頑張って頂きたいと思っております。


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Posted by alexey_calvanov at 23:20Comments(0)TrackBack(0)