2020年10月07日

FC岐阜観戦記2020 アウェイ編 その11 これは風呂試合案件

FC岐阜、今日は愛媛県今治市にあるありがとうサービス.夢スタジアムでFC今治とのアウェイ戦になりました。この日の試合はお昼の開催かつ仕事中なので、家に帰ってDAZN観戦になりました。
さてプロ野球には、風呂試合と言われるものがあります。AA(アスキーアート)も存在し、今日の試合に当てはめると、こんなふうです。


   / |:: ┌──────┐ ::|
  /. |:: |  前半 |:: |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |..|:: | 今2-0岐 | ::|   | 勝ったな!風呂にでも入るか
  |..|:: |      |:: |   \_ ______
  |..|:: └──────┘ ::|      ∨
  \|    ┌────┐   .|     ∧∧
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ∬ (  _)
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦(_,   )
         /         \
         | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|、_)
            ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄


   ~50分後~
   __________
   /|:: ┌──────┐::|
  /. |:: |  後半  |::|   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |..|:: | 今2-3岐 |::|   | ふう、いい湯だった…アレ?
  |..|:: |      |::|   \_ ______
  |..|::└──────┘::|      ∨
  \|    ┌────┐  .|          ∧∧
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         (  _)
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄(_,   )


まぁ、サポ目線が今治側になっていますけれども、それはそれ(苦笑)。50分の長風呂もあるのかとツッコみたいところですけど、ちょっと寒くなってきたから長風呂もさもありなんということで(ニヤニヤ)。

で、AAで結果を書いちゃってますけど、今日は岐阜が勝ったんですわ。押されていたわけでもないけど、今治の予想以上の粘りと執念ってヤツです。1年でJ2に行くんだというハングリー精神は、ウチも見習わないといけないと思いましたが、今日に限っては、そのハングリー精神を培っていると思います。ウチも1年でJ2に復帰するんだという意気込みを改めて注入されたようですし。


その試合は、岐阜の入りが非常によかったここ数試合は早い段階で得点をゲットするという流れで、前半2分に粟飯原尚平選手のねじ込みで先制・・・かと思ったら、何とノーゴールDAZNのカメラで見ても丸々ボール1つは入っていると言ってもいいくらいの距離だったのに、主審が見逃した!いや、見てなかったのか・・・。この今治にツイている流れで、今治の動きがよくなってきます
そしたらば、前半6分に今治がコーナーキックからPKのチャンスこの判定も不可解で、今治の林誠道選手とのもみ合いでPKならもしかしたら・・・と思ってわかるんですけど、同じく越智亮介選手に対してのPKなのがわからないどう見ても自分でスライディングした時の転び方なので、シミュレーションですよね・・・。まぁ、普通はPK取らない(苦笑)。
その窮地も松本拓也選手が好セーブで乗り切った!これで安心して見られる、岐阜に勢いが戻ってくる・・・そう思っていた私は甘かったようです。

前半10分には原田亘選手のコーナーキックを見事に合わせて先制、同じく30分には岐阜の左側がスペースになっていたことを見透かされ、そこから抜かれた後、飛だし掛かっていた山田貴文選手がボールと一緒に飛び出してしまい、抜かれて2点目になる有様。岐阜は攻撃面では悪くなかったものの、守備の連係が極めて悪く、恐らく攻撃に特化し過ぎた作戦が裏目に出た格好となりました。今回の今治のように、早いうちに点を取って楽になりたいと思っていたんでしょうねぇ・・・。

円陣を組んで、気合を入れ直さないといけないほど、岐阜の守備陣がちぐはぐなまま、前半が終わります。もうこれ見たら、勝てんと思うわね。過去の試合を見てても・・・。確かに今年に限れば、カターレ富山戦で逆転はしているけど、これは1点だったからできた芸当さすがに2点からの逆転は厳しく、過去になかなか無かったケース(全くないわけではないが、2-0からはここ数年お目に掛かっていないはず)。一縷の望みを言えば、『2-0は危険なスコア』が発動してほしいと願わんばかりだったわけで・・・。


後半に入り、選手を2人入れ替え、フォーメーションを組み直し、攻守のバランスをよくしたかに見えた岐阜。すると後半4(49)分に、早速効能が。
中島賢星選手のコーナーキックから始まったセットプレー、イヨハ・理・ヘンリー選手のヘディングはキーパーの修行智仁選手に防がれてしまうものの、弾いた球を途中交代で入った橋本和選手が見逃さなかった。思いっきり振り抜いたシュートは、岐阜の反攻を示す1点になりました。このままでは終わらない、終わらせないという言葉を身体で示して。

すると今治は前半のイケドンを維持しながらも、少しずつほころびが見えてきたかなと思えるふうになってきました。それでも全体的には、いい動き。開幕戦でやられていたら勝てなかったでしょう。ひとえに、守備の悪い中でも自身2点取られても集中力を切らさず『孤軍奮闘』した松本選手のおかげでしょう。後半は皆頑張っていた中でも気を抜かずに頑張っていたのですから、今日のMOM(Man Of the Match)は彼でいいと思います。

皆が一丸となって相手を破らんとしていても、なかなかできなかった中、終盤に入って、苦労した岐阜のイレブンに勝利の女神はご褒美をくれたようです。
後半35(75)分、川西翔太選手のコーナーキックから始まるセットプレー、ペナルティエリアのほぼ中央に落ちてきた球甲斐健太郎選手が頭で合わせ、ゴール前に飛んできた球を相手にブロックされて身動きが上手く取れない中で町田ブライト選手が、何とか足で合わせて放ったシュートがゴールマウスの右隅、キーパーのとり辛い場所に入って同点に追い付きます。
・・・町田選手がものすごく成長しているのがよくわかる攻撃の面でも頼りになってきたなと思わせ、守備でもしっかり貢献している。さらに出場初期はお世辞にも上手じゃなかったクロスが、今日の試合を見る限りでは結構上手くなってきた。思うところに飛ぶまではまだまだかもしれないけど、正確性が少し良くなっているように思います。こんなに成長する選手は、今はレノファ山口にいる田中パウロ淳一選手以来だ。ただ、彼の場合はJリーグにいて下地ができているうえでの成長なんだけど、町田選手の場合は、アマチュアから上がって来てのこの成長なのですから、伸びしろ十分まだまだ水をあげれば伸びてくれる若芽のように、です。

さぁ、ここまで来たらやってくれるに違いないとわくわくしながら見ていたら、来ましたよ、その時が。
後半43(87)分、竹田忠嗣選手から球を受け取った町田選手がクロスを上げて、それを甲斐選手がヘディングでリレー、それをトラップしたのは、フリーになっていた川西選手自分の足元に球を落として、思い切り振り抜いたシュートはゴールマウスの右側に。来たよ、富山戦以上の大逆転劇!
その後も無事に逃げ切って試合終了。もう涙がこぼれ落ちそうなくらいに劇的な大逆転劇になってしまいました。いやね、過去に大逆転されて終わるということは何度も見てきてる(味スタの悲劇とか)んだけど、逆の立ち位置で見るのは、恐らく初めてかもしれないJ3ではあれ、大逆転劇で勝つのは、非常にうれしい。できれば生で見たかった。それだけいい試合をやってるんですよ。1,056人のお客さんが来ているとはいえ、夜にやってたら倍は来ていたんじゃないかなと、運営でもないのに皮算用してしまった(苦笑)。


とにかく、再生(Reincarnation)は上手くいっているこの日の試合は課題や反省点も多いけど、柔軟に対応できる姿・一丸となって勝利を目指す姿は、ゼムノビッチ・ズドラブコ元監督時代にはあまり見受けられなかった光景。ヘッドコーチだったため、選手の特性がわかっているとはいえ、ここまで引き出した仲田建二監督には賛辞を送りたいです。来年も、どんなことがあっても引き続きやってほしいです。


さぁ解任ブースト(この手の事態も初めて(爆))で4連勝次のホームになる鹿児島ユナイテッドFC戦は、大勝した相手とはいえ、相手は死に物狂いで挑んでくることでしょう。そして、4位ながらも2位との差を詰めてきたわけですから、ここで一気に昇格圏に駆け上がる、少なくとも3位奪還といきたいところです。ホーム3連戦の初戦ともなるこの試合、皆で盛り上げていきたいところです。


残り15試合、自動昇格への勝ち点差は1。


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Posted by alexey_calvanov at 22:15Comments(0)

2020年09月13日

FC岐阜観戦記2020 アウェイ編 その8 この勝利はラッキーではない

FC岐阜、今日は青森県八戸市にあるプライフーズスタジアムでヴァンラーレ八戸との一戦になりました。
アウェイ2.5連戦(『.5』となっているのは、福島ユナイテッドFC戦が後半部分のみの試合だったため)の最終戦。アスルクラロ沼津とは引き分けに終わったものの、福島には2点のリードを守り切って勝ち抜きました。そして初対決の八戸。JFL時代から実力はあると思われるので、下の順位とはいえ気を抜いてはいけない相手です。
八戸は岐阜のサポーターならご存じの人も多いでしょう。天皇杯で名古屋グランパスと中断を交えて戦ったという印象深い姿を見せていることもさることながら、9年間(2009~2016。特別指定選手として2008年8月にも登録されている)在籍していた野垣内俊選手が1年間在籍いていたチームでもあります(現在JFLのヴィアティン三重の選手)
八戸のサポーターのティガーマスクさんもよく知られていますね。マスコットのヴァン太も愛嬌のあるキャラです(笑)。


さて、今回も雨の中で行われた試合(何か今年の岐阜は雨に祟られてるなぁ(泣))ですが、アウェイの連戦とは思えないほどしっかりとした動きを見せていました。そしていきなり好機が訪れます。
前半8分、高崎寛之選手のフリーキックは失敗に終わるものの、翌9分のコーナーキックに繋がります。そこで竹田忠嗣選手がシュートをするもまた不発。しかし『不発弾』を橋本和選手がノールックながらもヒールで合わせた一発が、大きな弧を描いてゴールキーパーを越えてゴールマウスの中に入ってしまいます橋本選手いわく「ラッキー」と言わしめたこのシュートが岐阜の先制点になるのです。昼飯食べた後で寝ぼけ眼になっていたワイも思い切り目が覚めたわ(ギャハ)。
普段なら、ここで地団駄を踏む展開になっている岐阜ですが、この日は積極的に攻めていました。
前半17分には、相手の球をインターセプトした粟飯原尚平選手が相手陣内のスペースにいた川西翔太選手に回し、一気に切り込んだと思ったら、右サイドから駆け込んできた高崎選手へパス。しかしキーパー含め3人に阻まれていたため、急遽同じく右サイドから上がってきた、この日スタメンの町田ブライト選手が少々崩れ気味の中シュートを放ち、これがゴールマウスの左隅に決まってくれます!うれしいうれしい町田選手のプロ初得点が追加点となりました。

その後も全く危ないシーンが無かったわけではなかったものの、終始安心して見られる展開。一方八戸は後半に入ってから勢いを取り戻したかと思ったら、後半19(64)分に中谷喜代志選手が2枚目のイエローカードをもらい、もうボロボロ。それでも勇猛果敢に攻める姿は、JFLという過酷なアマチュアリーグを潜り抜けてきただけのことはあると思わされました。岐阜もJFLを経て来ていますけど、当時とは比べ物にならないくらい過酷ですよ・・・。
岐阜は後半31(76)分にも左サイドで八戸の守備陣を振り回した後、粟飯原選手が上げたクロスを高崎選手の滑り込みのダイビングヘッドでダメ押し点を決め、勝利確定。福島戦に次ぐクリーンシートを収めました。


反省点や課題も無くはないですが、苦しいアウェイの連戦で勝ち点を全て拾ったのは大きな収穫になりました。町田選手もボールの受け取り等に課題はあるものの、まずは点を取れたことが大きい。熾烈なフォワード争いに何としても生き残ってほしいものと思います。

しかし、八戸のボロボロっぷりだけじゃなく、実況のボロボロっぷりも参った
今回担当した下山由城アナウンサーは、何と宮城県の仙台放送からやって来た人。青森県にもテレビ局なら曲がりなりに3局あるっていうのに、全く派遣されないっていうのも問題じゃないのか。テレビ中継もされることがあるっていうのに、仙台から来たアナウンサーに頼らないといけない地元も少々問題があるなぁ・・・。よく聞く津軽と南部の関係が尾を引いているんじゃないかと勘繰りたくなりますけど、そんなことはないよね・・・。


今回の勝利は実力で掴んだものだと信じて、いよいよ上位に付けるAC長野パルセイロ戦を迎えます。その後もカターレ富山との前半最終戦を挟んだ後、沼津と再び相まみえます
いよいよ落とせない相手との戦いが続きます。そのタイミングで再び3連戦も厳しいのですけど、今回のアウェイ連戦を乗り切れたことは大きな自信になってくれることでしょう。ICHIGANと総力戦で上位進出を狙っていきましょう!


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Posted by alexey_calvanov at 20:40Comments(0)

2020年08月22日

FC岐阜観戦記2020 アウェイ編 その6 You are not alone.

FC岐阜、今日は福島ユナイテッドFCとの一戦になりました。


福島は2002年にふくしまFMのアナウンサーだった方が設立した団体が元となり、2007年から東北リーグ2部(東北2部は南北に分かれており、福島県は南になる)に参加2008年には東北1部に昇格しました。しかし、運営面では厳しく、2010年には運営資金が不足したり、2011年には新しい運営法人に引き継がれる格好になりました(その後旧運営法人は破産手続きを踏むことになる)。それでも、同年3月の東日本大震災で多くの選手が去り、ほとんどの試合が福島県外での開催になった中で、1部優勝を達成翌年も優勝し、JFLに昇格します。
JFLに昇格してからは湘南ベルマーレとの業務提携やJリーグの準加盟を果たしたものの、成績は18チーム中14位と散々。ただ、2014年に創設されるJ3に参加申請し、J3参入を果たします
J3に入ってからは下から数えた方が多く、J2昇格は夢のまた夢というのが現状です。

福島は福島県全体がホームタウンではあるものの、今年いわきFCが浜通り(福島県東部)を拠点にすることを発表したため、今後はいわきとの客の奪い合いが特に浜通りで起こることになるでしょう。
スタジアムの面でも、とうほう・みんなのスタジアムには照明が無いため、2022年までに整備できないと、Jリーグ退会の可能性もはらんでいます。かつ芝の状態も悪いということで2019年には会場を変更する事態になったこともあります。
なお地方開催も積極的で、会津若松市もホームタウンに設置されていることから、会津若松市で開催することもあります。また先述の芝問題でJヴィレッジで開催することもありました。そして、今回新型コロナウイルスの影響などで、郡山市にある郡山西部サッカー場で初開催となりました。Jリーグの開催基準ではないのですが、特例で認められたのだそうです。


そんな状況の中、岐阜は地方開催・暑いのにデイマッチという過酷な条件で挑むことになりました。何より、現状引き分けを挟みながらも連敗(藤枝MYFC戦で敗北、いわてグルージャ盛岡戦で引き分け、SC相模原戦で敗北)し、直近3試合は3得点・7失点と攻守共に厳しい中に置かれています
そのためか、今日は、これまで出場機会の無かったイヨハ・理(おさむ)・ヘンリー選手がスタメンに上がってきましたリザーブで長倉颯選手が入っているなどディフェンダーを大きく変えてきたかなと。
あとはフォーメーションがどちらもワントップになっていたのが印象的で、岐阜は川西翔太選手が据えられていました。逆に福島はハットトリックを達成し、チーム得点王のイスマイラ選手が据えられていました試合中でもバックステップが上手く、フォアステップと複雑に絡んでいるせいもあってか、クセのある選手だなという印象でした。J3では規格外の選手の一人でしょう。


試合に関しては、岐阜が初対戦ながらもいい形で入れたかなと。もちろん福島はワントップに据えたイスマイラ選手にボールを集め、的確に決めてこようとする基本的な戦術に終始していました。イスマイラ選手がシュートに失敗してもすぐさま他の選手がフォローに回るあたりも的確だったなと。
この時、岐阜はアウェイ観戦ができない対策として、新しい観戦スタイルというYouTube生配信を行っていたのですが、そこでイスマイラ選手を1人にしていなかったと述べていました。岐阜でも川西選手を1人にしないで皆がフォローに回っていましたね。これまでは川西選手が1人になってしまう事態が多かったのですけど、今日に限って言えば上手くいったかなと思いました。

ちなみに、試合展開は前半8分に粟飯原尚平選手のコーナーキックを橋本和選手がダイレクト(ヘディングシュート)に決め先制し、前半28分にはインターセプトした三島頌平選手が川西選手にこじ開けさせる展開を生み、受け取った大西遼太郎選手がディフェンダーをかわして打ち込んだシュートは、印象的なプロ初ゴールとなりました。
しかし、前半終了後に郡山市および中通り南部で雷を伴うゲリラ豪雨が発生し、中断そのまま中止が決定されました。


この試合の扱いは、中止(再試合)・成立・中断時点からの再開(この場合は後半開始から)になるのでしょうけど、過去前半で終わった場合は中止になるケースが多いのが気掛かりです。ただ、新型コロナウイルスの影響で6月下旬に開幕となったJ3、代替試合を組む余裕があるのかも気になるところで、仮に無ければ、そのまま試合成立という『荒業』に打ってくる可能性もあります。全てはチェアマン案件とのことなので、待つことにしましょう。


次節はブラウブリッツ秋田を迎えてのホームゲームになります。今日の試合をいいふうに生かして、首位叩きといきたいですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)