2019年12月01日

アマチュアリーグは落ちることが地獄送りという意味を改めて知る

サッカー、アマチュアリーグの最高峰JFL(日本フットボールリーグ)は、今日最終節を迎え、この試合で残留と降格が決まるという直接対決がYouTubeのJFLオフィシャルチャンネルを通じて配信されました。
その試合は、流経大ドラゴンズ龍ケ崎×松江シティFC15位の松江は負けなければ残留、逆に流経大は勝たなければ残留できないという過酷な試合になりました。
試合は、意外にも静かな展開に。特に勝たなければいけない流経大の動きが攻めに転じていなかったのは、本当に意外でした。それだけ松江の守備陣が固めにいっていたということでしょうか。流経大も松江の攻撃を防いでいたので、ほぼ互角だったのでしょうかね。
動きが見られたのは、後半に入ってから。後半4(49)分にペナルティエリアでのファウルを誘った松江が、ペナルティキックを決めて入れた虎の子の1点を守り切って勝利。その虎の子の1点のシーン、肝心なところで配信が切れてるんだよね(苦笑)。切れることがありますじゃねーよ!<コイツが切れた。
その後一進一退の攻防が繰り広げられて、流経大には惜しいシュートがあったんだけどね、運を持っていなかったんでしょう。松江は逆に少ないチャンスを確実にものにした、生き残るんだという執念を持っていてこその勝利でしょう。一方で、流経大は地獄の関東リーグに送り込まれることになり、関東リーグがますますカオスになってしまうことに。同時に関東リーグ所属のチームは東京武蔵野シティFCのみとなってしまい、来年J3参入となった場合、関東リーグ所属のチームが無くなる可能性もあります。


これに伴い、2020年からのJFLで戦うチームが決定しました。以下の通りになります。今年の順位順で掲載し、一番下の2チームは、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ優勝・準優勝の順。カッコ書きは所属リーグ。その横は、◎はJ3ライセンス取得、○はJリーグ百年構想取得、△は同構想申請チームになります。


  • Honda FC(東海)

  • ソニー仙台FC(東北)

  • 東京武蔵野シティFC(関東) ◎

  • テゲジャバーロ宮崎(九州) ○

  • ホンダロックSC(九州)

  • ヴェルスパ大分(九州)

  • FC大阪(関西) △

  • MIOびわこ滋賀(関西) △

  • ヴィアティン三重(東海) △

  • FCマルヤス岡崎(東海)

  • 鈴鹿アンリミテッドFC(東海) △

  • ラインメール青森(東北) ◎

  • 奈良クラブ(関西) ◎

  • 松江シティFC(中国)

  • いわきFC(東北)

  • 高知ユナイテッドSC(四国)



このうち、新スタジアムの構想が上がってきたFC大阪は、財務面がクリアできれば、来年Jリーグ百年構想が認められるのではないかなと思います。テゲバジャーロ宮崎も来年にはスタジアムが完成する予定なので、J3ライセンスが認められるのは間違いないでしょう。MIOびわこ滋賀・ヴィアティン三重・鈴鹿アンリミテッドFCは少し微妙です。特にスタジアムで大丈夫なのかなと。
しかし、少なくとも4チームがJ3に行けるだけの土壌が整い、少なくとももう1チーム加わってくる可能性があります。来年は、今年以上に白熱した参入争いになるのでしょうけど、全てはHonda FCと互角に戦えるかに掛かっているでしょう。
そして、新規参入したいわきFCと高知ユナイテッドSCが、どれだけ他のチームを振り回せるのか、楽しみになってきました。いわきはHonda FCらの強豪にどう立ち向かうのか、高知はJリーグ空白県を埋められるか、そのあたりに注目ですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:14Comments(0)

2019年11月25日

アマチュアリーグも最終コーナーを曲がったところにまで

Jリーグも終盤戦ですが、アマチュアリーグも終盤戦に。まずは地域リーグからJFLに上がるための決戦である全国地域サッカーチャンピオンズリーグから。
福井ユナイテッドFC・FCいわき・おこしやす京都AC・高知ユナイテッドSCで迎えることになった決勝ラウンドは、福島県にあるJヴィレッジスタジアムで、11/21~11/24まで行われました
中1日で行われた過酷な試合は、2試合目でいわきが早々とJFL昇格を決め、残る1枠は、京都ACと高知との直接対決で決まることになりました。最終日に行われた直接対決は高知が3-1で下し、JFL昇格を獲得。この結果により、四国地方は全てJFLを経験したことになります。そして、早くて数年後には四国最後のJリーグチームになりそうです(今後も参入するだろうが、既に徳島・愛媛・香川にはJリーグチームがあるため)。

いわきは、やはり強かった。フィジカル面で強化されているとは言っていたものの、その面を存分に発揮していたのかなと思います。失点は引き分けに終わった福井戦のみ。ただ、昇格が決まった後の試合なので、評価の面ではデメリットとして見ることは難しいでしょう。やはり天皇杯でJリーグのチームを破ってきただけのことはある来年最強アマチュア軍団であるHonda FCとの戦いが楽しみです。日程が合えば、是非とも見に行きたい。
そして高知は、念願のJFLあと一歩でJリーグ入りが見えてくるところまで来ましたが、ここからが正念場。Jリーグに向かうのは、今大会より容易かもしれない。しかし、全国の猛者が集い戦うリーグ。Jリーグに入会したいライバルをいかに蹴落とすか、そして門番とどう立ち向かうのか。いわきとは違い、まだまだ素地が足りないと思うので、少なくとも1年は修業と思って、地道に強化を図ってほしい1年生き残れれば、その先の戦い方もやりやすくなるでしょう。


一方、JFLでも結果が見えてきました。
Jリーグ入会と優勝戦線は既に決まりました。優勝はHonda FC、Jリーグ入会はFC今治となりました。東京武蔵野シティFCは観客動員数で未達となり、今年のJリーグ参入はなりませんでした。

一方で残留争いは大詰め。


15位 松 江 (22)
--- 降 格 圏 ---
16位 流経大 (21)


松江シティFCと流経大ドラゴンズ龍ケ崎との得失点差はわずか1点。しかも最終節は、この2チームの直接対決という何ともドラマチックな展開に。これを偶然生み出したとしたら、日程くんは何とも残酷な・・・。
しかし、アマチュアリーグは中継されることもないし、インターネットで結果もなかなか出てこない・・・とお嘆きのあなた。何とYouTube(JFLオフィシャルチャンネル)で公式配信されるそうな。わかってらっしゃる。
ちなみに、流経大が負けると、唯一の学生主体のチームが消滅。あまつさえ、地獄の関東リーグがさらにカオスになるという異常事態になってしまうそうです。流経大のホームなので、松江は苦しい戦いになるでしょうけど、Jリーグを目指すための試練と思って戦ってほしいです。


しかし、ここまで関東リーグがカオスになると、関東リーグを南北(群馬・栃木・茨城・埼玉と東京・千葉・神奈川・山梨の南北)に分けるべきなんじゃないのかね・・・。少しでもカオス味を減らして、少しでも昇格のルートを広げてあげないと厳しすぎやしないか・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(0)