金J!
FC岐阜、昨日はAC長野パルセイロと戦いました。
さぁ、金JことFRIDAY NIGHT J LEAGUE(フライデーナイトJリーグ)ですよ!3連休の前に行われる平日ナイトマッチ、平日なので行くのは大変ですけど、週末をフル活用できるので、アリといえばアリなんですよね。他のサッカーの試合を見に行ってもいいし、やりたいことをやってもいい。自由にやれるようになるのが金Jだと思います。ちなみに、長良川競技場で金Jが行われるのは、2度目なんです。初めて行われた金Jは、2023年の名古屋グランパス×サガン鳥栖戦だったんですね。
しかし、この日は何ともツキが無いふうで、会社から行かなければならないこともケチの付け始めだとすれば、JRに乗って行こうと思ったら、熱田駅で人が飛び込んでしまったため、対象者を確保中(しかも着いてすぐ)のため運行休止になってしまい、仕方なく名鉄で岐阜まで向かったことで30分のロス。着いたら着いたで、並んでいた出店でビールを買おうと思ったら、売り切れとか言われるわ、つまみ代わりに買った「飛騨牛生フランク」を焼いてもらうために待ってたら、順番を抜かされると散々でしたよ(泣)。正直怒り狂いそうになりましたよ・・・。
前節福島ユナイテッドFCで逆転負けを喫した岐阜と信州ダービーで松本山雅FCに勝ち切れなかった長野との試合、主導権を握っていたのは、負けるとJFL行きに片足を突っ込みかねない状況に陥る長野でした。いつ点を取られてもおかしくないくらいに攻め上がってきたものの、精度は欠いている状況でした。一方の岐阜も少ないチャンスをモノにするものの、フィニッシュまでなかなか決めきれない。決められたとしてもゴールを捉えられず、もどかしい状況となっていました。
その押し気味の長野が前半28分に先制・・・と思われましたが、ここはオフサイドとなり、命拾い。しかし、それでも長野が先制することになります。後半10(55)分、多数置いているはずの岐阜の守備陣をいとも簡単に剥がしていき、翻弄して、空いたエリアに飛び込んできた忽那喬司選手が叩き潰す形でもぎ取っていきます。打ったコースもここしかないところだったんだろうけど、あんな嫌らしいシュートを打たれたらアカン。
この失点で気を引き締めたのか、岐阜の動きが少しずつよくなってきます。
後半18(63)分、前線で敵と格闘していた生地慶充選手が保持していたボールを後ろに控えていた西谷亮選手に回して難を逃れると、さらに後方の野澤陸選手→サイドにいた萩野滉大選手→前方にいた北龍磨選手→藤岡浩介選手が軽くタッチして、最後は抜け出そうとしていた西谷選手にキレイに回り、一閃を放つと、ゴールマウス右隅に決まって同点に。狭いところでパスを回して、敵を上手いこと翻弄したことで生まれた西谷選手の同点弾は、何と3/10に開催されたカマタマーレ讃岐戦以来の得点となりました。随分入ってなかったんだなぁ・・・。
その後、双方決め手と打つ手がない中で、アディショナルタイムに突入していきます。長野が必死に追いすがって、点を取らんとしていた中、大きなドラマが待っていました。
同点弾を放った西谷選手が途中出場した横山智也選手に回したものの、横山選手は敵に囲まれそうと判断したのか、即座に西谷選手に戻します。横山選手が敵を引き付けたことで、右側にスペースができ、そこに西谷選手が大きく蹴り込むと、後ろから来た遠藤元一選手が大きく中央に展開。その球を横山選手が頭で打つと、敵の正面に当たってしまうものの、こぼれ球になったボールをそばにいた北選手が思い切り蹴り込んだ!ゴールマウスの前で一度バウンドした球は、ゴールキーパーを躊躇させる動きを取り、右側に逃げるように入っていきました。膠着した中で生まれた決勝点となって・・・。
そして、このまま試合終了。岐阜が長野から勝ち点3をもぎ取ったのです。今シーズンの中で、最も劇的な勝利だったと思います。
もちろん、MOMは北選手。ゴール後には、ゴール裏に来てポーズを取ってたくらいですから、よほどうれしかったんでしょうね。残り試合が少ない中でも、全て勝つつもりで戦うので、応援してほしいと述べていました。
北選手と入れ替わるかのようにやって来たのは、浮田健誠選手。
現状チーム得点王で、J3得点王も夢じゃない状況にいるのですけど、チームがなかなか浮上できないので、点も取れなくなっているようです。しかも試合後に居残ったサポーターが選手達に檄を飛ばしていた後にやって来たのですから、本当に大変な中、来てくれてありがとうございます。是非とも得点王になってほしいです。
これで岐阜の勝ち点は39となり、ほぼこれで残留圏に留まれるのではないかなと思っていますけど、まだまだ油断はできません。今後上位、特にプレーオフや自動昇格を掛けたチームとの戦いが控えています。死に物狂いで挑んでくると思うので、生半可な気持ちで戦わず、こちらもプレーオフに飛び込むんだという気概を持って戦ってほしいものです。
その前に絶対に勝たないといけない試合があります。アウェイで戦ういわてグルージャ盛岡戦です。
現状最下位に沈んでいる盛岡、このまま行くとJFL行きが決まってしまう中での戦いになるので、少しでも勝ち点を積み上げようと必死になって戦ってくることでしょう。しかも、この試合と大宮アルディージャ戦は、地方開催(ウエスタンデジタルスタジアム北上)になります。陸上競技場なのですが、普段開放しないサイドを開放するとのことなので、大勢の観客が動員される可能性もあります。迫力ある試合が盛岡の選手達の後押しになりかねません。十分に警戒して、気を抜かずに勝ち点3を取っていってほしいです。
残り試合は6。プレーオフ進出までの勝ち点差は7、JFL入れ替え戦に至る勝ち点差は9。