FC岐阜、昨日は愛媛FCと戦いました。
表題は、愛媛FCが常に掲げている弾幕の「J3優勝目指すならひたむきに闘え」の文言を頂きました(笑)。目下首位になってひた走る愛媛ですが、シーズン当初は大敗して大丈夫かいなとも思われていたんですよね・・・。そこから見事に立て直し、首位にまで躍り出たのですから、文字通りひたむきに戦った結果とも言えるでしょう。今後もそれができるようならば、首位は約束されたようなものです。
・・・と結果のわかっているかのような書き出しをしている(ギャハ)。それだけ今の愛媛は強いのです。ダンゴレースになっているJ3の争いの中で、一歩抜け出す可能性があるのは、他ならぬ愛媛なのです。
そんな相手に勝たないといけないわけですから、今回は気合が入っています。FC岐阜全緑まつりと題して、普段は子供達がボール遊びなどで戯れている芝生広場を縁日にしました。<子供達が泣くぞ!
・・・いやいや、子供達は色々遊べるとあって大喜びでしたぜ。
さらに、薄墨桜のタイル画のある南側には、普段は競技場の片隅にあるかさなるステージが縁台のようになっていた。
紅白幕まで用意して、正に祭りの気分。ホント、試合後に鯨幕(葬式の時に用意されるアレ)にならなくてよかった(汗)。
そのステージに登壇したのが、槙野智章さんです。ここで以前予告した通り、槙野さんとはどんな方なのか紹介。
槙野さんは広島県出身で、小学校の時からジュニアサッカーチームに入団しています。当時槙野さんの地元には小学1年生から入れるクラブが無かったため、隣の学区のサッカーチームに入団願いを申し出て、テストを経て入団したのだそうです。
その後サンフレッチェ広島F.Cのジュニアユースに入団。2006年にトップチームに昇格します。
2010年にはドイツのサッカーチームに移籍し、2年間プレーしたものの、目立った活躍がなく、2012年に浦和レッズに期限付き移籍をすることになります。
浦和には2013年に完全移籍を果たすことになり、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(当時)の下で活躍。同時にサポーターとの間を縮める役割を果たすなど、浦和時代はプレー以外でも活躍する名物選手となりました。柏木陽介・宇賀神友弥両選手と共に黄金時代を築いたのもこの頃です。
しかしながら、2021年に浦和を退団。複数のクラブから打診が来た中で、ヴィッセル神戸への移籍を決断します。ただシーズン中のケガが元で、途中出場での登場が多くなり、その年の年末にテレビで引退を宣言しました。
なお、日本代表としては、2005年から2年間U-18・19・20のメンバー、2009年から10年間フル代表に選ばれています。
引退後は、タレント・YouTuberとして活躍する傍ら、今年から神奈川県の社会人リーグになる品川CCセカンドの監督を務めています。恐らくS級ライセンスを取得してJリーグの監督になるための経験を積んでいるのでしょう。
で、何で岐阜に来たのかなと色々考えたのですけど、まず一つ目は『浦和ルート』。
柏木・宇賀神両選手もさることながら、岐阜のスタッフには浦和関係者が多く在籍しています。そのこともあって、長年浦和に在籍していた槙野さんとのコンタクトも取りやすかったのでしょう。強化部長が来るよう促したら、断れないんじゃないのかな(ニヤニヤ)。
もう一つは、岐阜に移籍の可能性があったことから、その縁で来たのではないかと。
実は、神戸移籍の時に、争奪戦の相手となったのが、ウチなのです。その頃から浦和の関係者がスタッフに入っていたので、争奪戦に参入できたのでしょうけど、資金面とかいろんなところで神戸には勝てんわな(泣)。
槙野さんのトークショーは、なかなか味わい深いものがあった(弁の立つ方だった)と思いつつ、スタメシの紹介。今回は縁日ということで、普段とは違うメニューもありました。
その中の一つ、オクトパスファイヤーの「たこせん」。わらじ型のえびせんべいを半分に割って、中にたこ焼きを挟んだものですね(合わせてソースと天かすも入っている)。大阪ではポピュラーなものだそうです。
今回は買わなかったのですが、もう一つは、「たません」というもので、少し形を崩して鉄板で焼いた卵を半分に割ったわらじ型えびせんべいに乗せて挟んだものです(合わせてソースと天かすも入っている)。こちらは名古屋でポピュラーなものになっています。
こちらは、えびせんべいのパリっとした部分に塗られた酸味あるソース(恐らくお好み焼きかたこ焼きソース)の味わいで、えびせんべいがいつもより美味しく感じる。しんなりしてくると、天かすも合わさって独特なふにゃふにゃした食感になり、これもまた味わい深い。そして中に挟んであるたこ焼きにもマッチしていますね。えびせんべいにあるえびの風味が合わさることで、衣のだしの味がよくわかります(ただしソースがベッタリしてくると、ソースの味しかしなくなる(爆))。
槙野効果で6011人が集まった中行われた試合は、観客が多いと勝てない法則が発動しました(泣)。
特に前半は動きが非常に重く、愛媛の攻守の切り替えの早い、メリハリある動きについていくのがやっとだったようにも。愛媛に主導権を握られながらも耐え難きを耐えという状況になっていました。
一時的に岐阜が持ち返す時があったものの、ゴールを割ることは叶わず、愛媛が活性化した時も危ないシーンは何とか全員で持ちこたえた感がありました。動きの悪い中で、よく耐えられたなというのが実感です。
結果としては、スコアレスドローとなりました。ポジティブな言い方をすれば、首位相手によく負けなかったなとなるでしょうけど、ネガティブな言い方をすれば、首位相手に勝てる試合だったんじゃないか・また決定力不足が足を引っ張った試合だったなと言われるふうだったかもしれません。
試合後にやって来た深堀隼平選手。
アウェイの時はケガだったそうで出場は叶わなかったのですが、今回は途中から出てきた。いいシュートを放っているので、是非とも岐阜にまた来て頂ければ(希望的観測)。
愛媛にとっても岐阜にとっても、勝てると思っていた試合だったのに、引き分けに終わってしまって、残念至極な中で次を迎えます。
愛媛はホームでガイナーレ鳥取戦になるので、ホームの地の利を生かして戦えるのではないかなと。
岐阜は次回・次々回とアウェイになり、次回はFC今治、次々回はAC長野パルセイロと戦います。どちらも最近戦った相手なので、相手の手の内はよくわかった中で戦うことになると思います。大きく戦術を変えたくとも浸透しきっていない中での戦いになるので、既存の戦術をだましだまし使っていくことになるでしょう(それはお互い様)。
なお、この試合で松本歩夢選手が2枚のイエローカードをもらい退場となったことで、次節の試合には出場できなくなりました。これもポジティブに捉えれば、くすぶってた若手が入れるチャンスではあるものの、ネガティブに捉えれば、もったいないプレーでもらいやがったとも。ただ、主審が愛媛のプレーに対して結構忖度している感が見受けられたので、あれで取るのという感じでしたね。<意見には個人差があります。
次のホームは、鳥取になります。この2週で何とか勝ちに繋げてほしい。もう引き分けばかりでは許されない時期に差し掛かっているのです。だからこそ、ひたむきに勝利に向かって戦うことが重要なのです。愛媛との試合でそれを感じ取ってくれればいいのですが・・・。
残り試合17。J2昇格への勝ち点差は9。