2011年06月13日

平成の鉄腕、プロ野球記録へ秒読み

昨日クリネックススタジアム宮城で行われた楽天×中日の交流戦。その中で、中日の岩瀬仁紀(ひとき)選手が通算セーブ数を286とし、プロ野球記録タイになりました。


試合結果はお世辞にもいいものと言えず、8回に楽天の中継ぎ陣の崩れたところでようやく打ち勝てたという感じでしたが、岩瀬選手の投球内容は、それとは対照的に圧巻なものでした。

・・・と、いいふうに書いていますが、その岩瀬選手も今シーズンはこれと言ってパッとせず(苦笑)、終盤に出てきても、打ち崩されたり追いつかれそうになるなど、往年の「出たらもう勝ち確定(中日サイド)」・「出されたらもうオワタ(敵サイド)」と言えるような絶対感は薄くなっていると私は思っています。


そんな岩瀬選手はデビューから救援担当という珍しい役回りで、落合監督が就任する前の2003年までは宣銅烈(ソン・ドンヨル)さんやギャラード・大塚晶則さんが抑え役に回っていたため、中継ぎ(セットアッパー)での活躍をしていました。

落合監督が就任した2004年からは本格的に抑えに転向2005年以降は毎年30セーブ以上、特に2005年~2007年、2009年~2010年は40セーブ以上を上げています(このうち、2005年~2007年の3年連続40セーブ以上はプロ野球記録)。またアテネ・北京オリンピックに出場しています


岩瀬選手は球速は早くないものの、えぐるようなスライダーが持ち味になって、打者がキリキリ舞いさせられるシーンを何度か見ています。
佐々木主浩(かづひろ)さんの持つフォーク(SFF(スプリット・フィンガー・ファーストボール)とも)やカーブも恐ろしい落ち具合や曲がり具合でしたが、彼の場合は球速もあったので、抑えでの活躍はなるべくしてなったものだと思います。それゆえに、岩瀬選手の活躍は驚異的でもあるのです。


恐らく、ナゴヤドームでの試合(ソフトバンク戦かオリックス戦)で日本記録達成ということになるのでしょうし、今シーズンで恐らく前人未到の300セーブも達成するでしょう(これもナゴヤドームでの達成になる可能性あり)
286セーブという記録が破られるだけでなく、佐々木さんや高津臣吾選手(新潟アルビレックス)が持つ日米通算ではない300セーブを上げるという、今まで誰も経験したことのない生涯忘れられない1年を迎えることになるのでしょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:37Comments(0)TrackBack(0)