2014年01月25日

農薬混入食品事件、犯人逮捕

昨年末から大規模な食品汚染事件として話題に上ることの多かった農薬混入事件。
この一連の事件は、マルハニチロの子会社であるアクリフーズの群馬工場で生産された冷凍食品から農薬(殺虫剤)の一種であるマラチオンが検出されたことで起こったもので、同社同工場で製造していたプライベートブランド商品も含む大規模な回収騒ぎになりました。このことは、アクリフーズ・マルハニチロが事態を軽視し後手後手の対応になってしまい2800人以上に上る食中毒患者が出たにもかかわらず、2008年に起こったJTフーズの商品で起こった毒入りギョーザ事件の時のように、意識不明といった重篤者死者といった最悪のケースが出なかったことだけが唯一の救いでした。


さて、この農薬混入事件はなかなか捜査が進展しないのではないかと思われていましたが、製造記号から割り出された時間と従業員のスケジュールなどから分析して、やっと犯人を割り出し、遂に今日夕方犯人(49歳の男性)が埼玉県幸手市内で捕まったとのことだそうです。
犯人はピザ生地形成班だったとのことだそうで、他の製造ラインに行けるのかどうかの状況は全く不明(恐らく行けないのではないかと推測されている)です。この犯人は1/14以降欠勤だったので、家族からも捜索依頼が出ていたそうです。


ところで、この犯人だけが犯行に及んだのかという点がまだぬぐい去れません
前述の通り、彼がピザ生地形成班だったので、他に移動できる機会があったかどうかが不明であることピザ生地以外にも揚げものなど様々な製造商品からも検出されていることから、自由に動ける立場の人間ではないかという推測がなされていました。もし自由に動ける立場の人間でなければ、複数の人物が関わっているというのがスジになってくるからです。

もう一つは、どうやって農薬を持ちこんだ・混入したのかという点
結果的には犯人の作業着から検出されたのが決め手になったようですけれども、従業員は私物が持ち込めないようにポケットがないということだそうです。ただ、すり抜けられるケースもあるとのことなので、そのあたりの詳細を突き詰めないといけないと思います。また、不審な動きは監視カメラや他の従業員の目がありできないとも言われていました。この点でも前述の複数犯の可能性と併せきちんと調べてほしいものです。


犯人は覚えていないと事実上容疑を否認しています。この点も捜査を難航させるものになりかねません。


消費者である私達にとっては、詳細な事件の解明を含め、企業側・犯人共に真相を明かしてほしいというのがせめてもの願いです。既にアクリフーズは(事件の影響前から考慮されていたものと思われますが)マルハニチロに吸収されることが決まっています。この過程でうやむやにせずに、きちんとした説明・対策を行うことが今後マルハニチロの信用に関わってくると思います。


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Posted by alexey_calvanov at 22:30Comments(0)TrackBack(0)

2013年12月15日

コミケ前のサプライズプレゼントキター!!!

一連の「黒子のバスケ」に対する脅迫事件で、大阪府大阪市東成区に住む36歳の無職の男を逮捕したと報道されました。一連の事件の犯人が購読層から女性(腐女子)ではないかと言われていたため、男性だったということに少し驚きをもって見ておりました
この一報、どうやらBS-TBSの報道番組で速報されたようで、ネット上ではその画面が多用されていました。ちなみに、NHK総合テレビも大河ドラマ「八重の桜」が60分の放送になったため、21時のニュースで報道されたんじゃないのかなと思ったら、映像が出てきていないことから、恐らく「サンデースポーツ」後のニュースで報道されたのではないのかと思っています。


この事件、2012年10月に作者の母校である上智大学に硫化水素を発生させる可能性のあった硫黄臭のする液体と作品ならびに作者に対する中傷文が置かれたことから端を発します。
その後、同人イベントの会場や放送局(ラジオ放送を行っていた文化放送とテレビ放送を行っていたMBSテレビ(毎日放送))、作者の母校である都立戸山高校にも脅迫状や液体の入った容器が送り付けられています
11月以降も同人イベントへ脅迫状や液体の入った容器が送付され続けていたことから、幕張メッセで行われたジャンプフェスタ2012や東京ビッグサイトで行われたコミックマーケット83などでの出展見送りやインデックス大阪などで行われた主催イベントも中止となりました。

この一連の動きは2013年4月にいったん収束していくのですが、10月に入って第2期が放送開始されるのと同時に再び活発化し、セブンイレブンなどで販売していたウエハース菓子に毒を仕込んだと販売しているコンビニ各社と一部報道機関に送付される騒動が起こり、その後実際に致死量の1/100のニコチンが検出されました。この騒動後、一番くじの販売中止や同じように脅迫状が送付されたTSUTAYAなどでは単行本や作品関連商品の撤去を行う事態になりました。

事態が大きく動いたのは、セブンイレブンの防犯カメラに映っていた犯人の映像と過去に上智大学で映っていたそれとが一致したことから。このあたりから目星を付けた捜査員達が懸命に捜索した結果、今日逮捕ということになったようです。


「喪服の死神」・「怪人801面相」・「黒報隊」と名乗った犯人「ごめんなさい。負けました」と供述しながらも、高校のバスケットイベントやコミックマーケットなどの同人イベントへの脅迫状をナップザックに入れていたことから、まだやる気満々だったんだなと。しかも、作者との関連性が取りざたされていましたけれども、年齢からも犯人の供述からも作者とは無関係との報道(JFNニュースより)もあります。


まずは犯人が捕まってよかった。そして今後模倣犯が現れないことを祈りたいし、他にやってる犯人がいるなんてこともないように願いたい
そして犯人は威力業務妨害以外の犯罪が立証できるのならば、あらゆる罪状を付けてもらい、一連の事件に対し猛省して頂きたい
とりあえず、今後の報道を注視していきたいと思いますどういう経緯で「黒子のバスケ」を恨むようになったのかがまずは知りたいです。ただの妄想癖じゃないことを祈りたいのですが・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:39Comments(0)TrackBack(0)