2016年05月12日

任天堂、マリナーズの球団運営から事実上の撤退へ

任天堂と言えば、テレビゲームや花札を思い浮かべる人が多いと思いますけれども、スポーツファンならシアトル・マリナーズを思い浮かべる人も多いのではないのでしょうか。


その任天堂(正確には任天堂のアメリカ法人である米国任天堂)が、マリナーズの株(所有権)を売却することを決め、事実上運営から撤退することが4/28に明らかになりました。実際の売却は大リーグ機構の承認を経て、8月以降に行われる予定です。


任天堂が大リーグの運営に関わることになったのは1992年。当時マリナーズは身売りの危機に陥っており、状況によってはシアトルを離れる事態にもなりかねない状況でした。その窮地を知った当時の任天堂の社長だった故・山内溥さんが、マリナーズの株を買い取り、同球団の筆頭オーナーになりました。
その後、マリナーズにはイチロー選手をはじめ、佐々木主浩さんも在籍今シーズンは岩隈久志選手と青木宣親選手、そして福岡ソフトバンクホークスに在籍していた李大浩(イ・デホ)選手も在籍しています。

山内さんは2004年まで筆頭オーナーとして所有しており、それ以降は米国任天堂が引き取って、マリナーズの運営に携わっておりました。そのため、球団会長やCEOは米国任天堂の関係者が就いています

しかし、任天堂の業績がここ数年悪化しており、メインであるゲーム事業に経営資源を集中したいという理由で、マリナーズの株の一部を売却することになったそうです。今回売却することで、マリナーズ株が過半数以下になるため、筆頭オーナーから下野することにもなります。
山内さんは、自分の所有している株は、いずれシアトルの人達に返さなければならないと述べていたので、彼の遺言を果たす格好にもなりました。


時代の流れとはいえ、残念ではあります。
それに、彼が株を買って以降も優勝ができていないという事実を知るにつけ、この投資が本当に役に立つものだったのかと投資家に懐疑的にさせなかったこともすごいなと。また山内さんの生きているうちに優勝できなかったことは本当に残念でなりません
ここまで来たのなら、マリナーズは球団を救ってくれた任天堂に恩義を感じて返すべき時期ではないかと思いますよ。今シーズンこそ頑張ってほしいですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)