遂にというか、やっとというか、楽天の田中将大選手のメジャー行きが容認されました。メジャーに行きたいと楽天サイドに宣言してからは早かったですが、そこまでに至る経緯がとても長く感じましたね。
田中選手の今シーズンの成績は言わずもがな。
シーズン中は24連勝(前年からのシーズン連勝は28)、前年からの連勝とポストシーズンも含めた連勝は30まで伸ばして大きく話題になりました。もちろん、日本シリーズ第6戦で160球投げて負け投手になった(同時に前年からの連勝とポストシーズンも含めた連勝記録が止まった)のも大きな話題になりました。
田中選手のメジャー行きがこじれた最大の理由は、新ポスティングシステム。
要約すれば、これまでは青天井だった移籍金が最大20万ドル(今日現在のレートでいくと約20億円)までしかもらえないということで、楽天サイドの旨味が無くなってしまったことでしょう(その代わり、同額で競り落とした複数の球団との交渉が可能になり、メジャーに行きやすくなった、かつ安い値段で交渉できるようになったので、メジャーサイドにも有利になっている)。その新ポスティングシステムが決まってから楽天サイドは態度を硬化させ、最悪容認しないという状況になりました。
しかし、本人の熱望と今年の文句ない成績、そして入団以来球団にもたらした無数の貢献によって、新ポスティングシステムには不満があっても容認するということで合意しました。下手に楽天サイドが固辞すれば田中選手に泥を塗るだけでなく、球団イメージが悪くなるというのもあったかもしれません。
大リーグ移籍の決まった田中選手でしたが、これまでマネーゲームのできる球団だけしか参入できないだろうと言われていました。しかし新ポスティングシステムのおかげで参入球団は9~15程度になるのではないかと言われています。恐らく最高金額でを提示することになると思うので、この球団すべてと交渉できるわけですから決まらないわけがないと思います。むしろ付加価値条件(チームの雰囲気や本拠地の環境、サポート体制など)で決まってくるのではないのでしょうか。いわゆる『おもてなしゲーム』とも言うものでしょうか(笑)。
とにかく、田中選手はこれで安心して練習に打ち込めると思いますし、じっくり相手と交渉できることでしょう</b>。できることなら送り出す楽天サイドにも何かしらの補償を相手先が与えてくれれば最高なんでしょうけど、そこまで求めるのは酷だと思いますし、それを言いだしたらキリがないですからね・・・。
田中選手のメジャー行きが1日でも早く決まることを心から楽しみにしております。新天地でも頑張ってほしいです。