FC岐阜、昨日は富山県総合運動公園陸上競技場でカターレ富山と戦いました。
ここに来て4連勝中で突っ走っている岐阜、上位陣を粉砕して、ここまでやって来ました。そして、この試合に勝てば、クラブ記録更新の5連勝となり、昇格プレーオフまで大きく詰め寄れることになります。
ここまで、10/20のいわてグルージャ盛岡戦から歌われるようになった新しいチャントの♪フェネルのように、共に走ってきました。最後の試合まで、このチャントのように向かっていきたいものです。
富山に関しては、もう自動昇格のためには負けられない試合。しかしながら、先行して始まるFC今治が勝ってしまった場合、この試合の結果を待たずして、富山は昇格プレーオフに回ることになります。さらに順位が確定しないため、ホームでの開催ができるかもわからなくなり、かなり苦しい展開になる可能性も・・・。
共に負けられない戦いを控えることになり、試合前から気合いの入った雰囲気が漂っていました。
そんな雰囲気の中でも、和ませてくれるのが、マスコット。ライカくんがステージ前にいて、双方のサポーターに愛嬌を振りまいていました。
・・・素の姿を撮ろうと思ったら、察知したのか、ポーズを取りやがった(笑)。アイツ、中身はロアッソ熊本にいるガクモンだろ(ニヤニヤ)。<中の人などいない!
スタジアムの中に入ると、富山の数多くの弾幕が整然と並んでいたのですけど、中でも際立っていたのが、『昇格』の弾幕。この時期になると、ほぼ毎年出てくるアレですな。
しかし、富山のサポーターは知らなかった。『昇格』という弾幕が、フラグになることを(ニヤニヤ)。
当初は雨予報だった富山、実際は快晴の下で行われた試合は、その日和とは逆に感情のぶつかり合いとも言えるものになりました。なお、試合開始時には、ウチはアウェイでは珍しくビッグフラッグの掲出を行っていました。どうもアウェイでここまでやるのは珍しいらしく、ネット上でも話題になったようです。
展開的には、やはり負けられない富山優勢。5試合勝利から遠ざかっていたこともあり、勝利への渇望が見える試合展開になっていました。岐阜に関しては防戦一方。わずかなチャンスを掴んでシュートを仕掛けるものの、なかなかゴールを割れないというふうになっていました。それは富山にも言え、岐阜以上の攻撃を仕掛けていたのにもかかわらず、同じ状況。後半に入って、セットプレーから先制点を入れられるまで、本当にどちらに転ぶかわかりませんでした。
先制された岐阜は、普段ならこのままズルズルと流されてしまっていたでしょう。特に夏の時期にこれをやられていたら、立ち直れなかったかもしれません。しかし、AC長野パルセイロ戦で、先制されてからもひっくり返すことをやりのけた岐阜。終盤になって逆転の萌芽が出てきます。
後半27(72)分、途中交代の粟飯原尚平選手から始まるセットプレー、ディフェンダーの遠藤元一選手の渾身のヘディングの先にいたのが、同じディフェンダーの甲斐健太郎選手。彼が頭で合わせ、叩き入れました。普段は後方で守備を担い、攻撃の起点も担っていた彼らが、前線でアシストを担い、同点弾をクリエイトしてくれたのです。
さらに9分後の後半36(81)分、再び粟飯原選手が起点になるセットプレー、大きく弧を描いたボールに今度は遠藤選手が頭で合わせて、ゴールマウス右隅に叩き込む!これが入って、遂に逆転まで持ち込みました。歓喜で大いに揺れるアウェイ席は久しくなかった光景でもありました。
このまま突っ走って、クラブ記録の更新・今季初のアウェイでの逆転勝ち・・・と思っていた最後の最後、嫌なところで起こったセットプレーとシュートが、ここで決まってしまい、このプレーで試合終了。
満身創痍になっていた中、ホームの地の利と気持ちだけで押し切った富山にしてやられる格好で、引き分けに持ち込まれてしまいました・・・。藤岡浩介選手がほぼ封じられ、後藤大輝選手が試合途中でケガをしたのか、満身創痍(アウェイ席まで足を引きずっていたのが印象的)じゃなければ、生地慶充選手のデュエルでのシュートが入っていたら・・・と、たらればとかを言い出したらキリがない。それくらい悔しい試合になりました。
この悲劇的結末、何回見たことだろう。味の素スタジアムでの大逆転劇になった味スタの悲劇、ポカリスエットスタジアムでの最終盤に追い付かれた年・逆転負けした年・最終盤で入れられ負けた年と3年連続で味わったポカスタの悲劇、そして今回の最後のラストワンプレーにしてやられた県総の悲劇・・・というふうに語り継がれていくのでしょうか。7点取らないといけないところで7点取って東海1部に昇格を決めた口論義の奇跡・東京ヴェルディに4-2の逆転勝利を掴みJ2残留を決めたFC岐阜の一番長い一日に次ぐ奇跡を起こせたところまで来ていたのに・・・。
この結果に伴い、富山は勝ち点を得たものの、1時間前に行われたガイナーレ鳥取×FC今治の試合で、今治が0-5の快勝で地力でのJ2昇格を決め、富山はプレーオフに回ることになったのが、前半終了時点でわかっていたのだと思います。それでもこれですから、意地ですよね・・・。
で、ウチはどうなったのかというと・・・(左から順位・チーム名・勝ち点・得失点差になります。なお、大阪はFC大阪になります)。
01位 大 宮(84)+41 ☆
02位 今 治(67)+22 ☆
=== 自 動 昇 格 ラ イ ン ===
03位 富 山(58)+15
04位 松 本(54)+14
05位 大 阪(54)+11
06位 福 島(53)+11
=== 昇 格 プ レ ー オ フ ラ イ ン ===
07位 沼 津(52)+9
08位 北九州(52)+1
09位 八 戸(50)+4
10位 相模原(50)±0
11位 岐 阜(49)+6
と、このような結果になっています。
ツエーゲン金沢・FC琉球・鳥取が終戦を迎えたものの、まだ9チームも昇格プレーオフの可能性が残っている。ウチもまだ徳俵で踏みとどまっているものの、かなり厳しいです。後日お話ししていきましょうか。
次は、大宮アルディージャ戦、今シーズン最後のホームになります。これで勝ちを得られなければ終戦で、引き分けでも相手の動向次第で終戦、いや5点以上入れられないと終戦なので、実質終戦になります。もう勝つしかない。勝っても苦しい展開なので、悲しい勝利になりかねない中でも、とにかく勝つしかない。
3度目の対戦になる大宮で、大きな成長を遂げたことを示したい。J2に帰っていく大宮に大きなくさびを打ち込みたい。FC岐阜というチームが、大宮に脅威を与えたことを・・・。
残り試合は2。プレーオフ進出までの勝ち点差は4。