2012年09月21日

そのiPhone、盗むのアンポーン

バカだよねぇ・・・の一言、それが結論。


今日発売のiPhone5。アップルストア・auショップ・ソフトバンクの販売店などで大小問わない規模の販売セレモニーが全国各所で行われておりました。いわば1億総祭り状態と言ってもよかったでしょう。数日前から並んで待つほどの熱狂ぶりは相変わらずなばかりか、予約の段階で前作のiPhone4Sの倍の数が入っているということでさらに熱狂的になっているのが今回の特徴でもあるわけで。


しかし、その熱狂が違うベクトルに向かって、冷や水になったんじゃないかと思えるのが今回の事件
発売前日の入荷日から発売当日までの間のわずかな時間(販売当日の深夜1時~4時半頃の間ではないかと推測されている)を狙って、窃盗団グループと思われる一団が根こそぎiPhone5を奪って行ったとのこと。犯行場所は関西圏で、大阪府内で191台、兵庫県で約30台、滋賀県で5台の計約220台。大阪での盗難は詳細がわかっており、au版が2店舗で75台、ソフトバンク版が1店舗で116台とのこと(いずれもキャリアショップと言われる携帯電話会社が運営ないしは携帯電話会社が代理店に委託して運営してもらっている専売店)


言いたいことは色々あるのですが、代理店ないしは運営サイド、そしてiPhone5を盗んだ窃盗団に対しての2つの視点から見て行こうかなと。


まず、代理店の警備がザルすぎ
普通警備会社に頼んでるとは思うのですが、どうしてここまで緩いの?それとも盗まれやすい場所にiPhone5を置いていたとしか思えない。貴重な商品を扱っているという認識が全くなかったんだろうなぁ・・・。

こういう場合、入口のそばに置かない・わかりやすいところに置かない・何かしらのバリケードを作って時間稼ぎをできるようにしておくなどの対策を練っておかんといかんのになぁ・・・。私自身ここまで熱狂的な商品を売ったことはないんですけど、これくらいの対策は練られますよ。
代理店の本部も、代理店の本部に一旦一括入荷させて、販売当日に店長に分配するとかの自衛策を練ってほしかったですね。タイムロスはありますが、早朝出勤とかの対応で十分やれる確実なセキュリティだと思いますよ。
恐らく、入念な下調べの上でザルだと見抜かれているのだと思うので、警備面での猛省は避けられないと思います。今後二度とこういったことが起こらぬよう見直しを計って下さいと言いたいです。
運営サイドも上記の点や今回のような不測の事態を練られていなかったことを反省してもらいたいです。早急に盗難品対策を始めてほしいと願っております。


そして、窃盗団よ、そんなiPhone5盗んでどうすんの?
はっきり言って、カネにしたかったんだと思いますが、「バカじゃね?」の一言で一蹴ですよ。

ご存知の通り、iPhoneをはじめケータイには製造番号やIMEI(製造識別番号)があり、そこからその商品の所有者がわかる仕組みになっています。そのため、今回盗んだ製造機種はすぐに特定され、仮に持ち込まれた場合、すぐに足が付いてしまうという算段オークションで流した場合もそこから足が付く可能性があるので、盗んだことが全く無意味なわけです。
そして、iPhoneシリーズのSIMカード(以下SIM)は他のSIMとは違い特殊なものになっているので、スマートフォンや一般的なケータイで使っているSIMを挿し込むことができません。それだけでなく、これまでのiPhoneシリーズとも違いiPhone5はnanoSIMと呼ばれるmicroSIMよりさらに小さい物を採用しているので、過去のiPhoneシリーズとも互換性がありません
あまつさえ、日本で販売しているiPhone5はau版・ソフトバンク版と分かれているように、SIMロックが掛けられています裏技でハックする(破る)ことができるとは言うものの、かなり高度な知識が必要とされ、そんな苦労をするくらいなら、アメリカや香港で売ってるSIMフリー版を盗んだ方が合理的だったりします。


以上のことから、日本でiPhoneをはじめとしてケータイを盗んでも旨味がないと言えるわけです。


窃盗団、早く自首すれば罪は軽いぞ。逃げ遂せようとか早まったことはするんじゃない。


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Posted by alexey_calvanov at 23:32Comments(0)TrackBack(0)