FC岐阜の上野優作監督が今日付で辞任することとなりました。実は、予兆はあって、今週の火曜と水曜の練習が突如非公開扱いになったので、これは何かあるな・・・と思っていました。まさか監督辞めるんじゃないのとか思ったら、そのまさかだった(汗)。
上野元監督は、2023年から就任し、その年は14勝12分12敗の6位に就けていました。
今年に関しては、開幕戦に勝った後、3月末の松本山雅FC戦までほぼ負け無しで突っ走り、一時は首位に立つほどで、Jリーグの月間優秀監督賞(2024年2・3月)を受賞しています。
しかし、4月に入ってからは負けが込むようになり、一時9試合勝ち無しの事態に陥りました。6/15に行われたY.S.C.C.横浜戦で何とか勝ちを拾い、前節のガイナーレ鳥取戦でも勝利し、連勝となったところで、上野監督から当初描いた目標から乖離した現状の責任をとる形での辞任の申し入れを受けたとのことです。小松裕志社長をはじめフロント陣は慰留を図ったようですが、本人の意思は固いということで、辞任を受け入れたようです。
ただ、そのまま岐阜を離れるわけではなく、フットボールコーディネーターという岐阜のプレーモデルやメソッドの構築についてサポートする立ち位置にいるとのこと。これがよくわからない(苦笑)。辞めたいと言っている人を引き留める理由は何なのだと。もしかすると辞任の条件で、この役職を与えたというふうなのか。それとも契約満了までは、この職でいてね(シーズン終了後は知らん)なのか・・・。これは違約金を払いたくない場合の新しい対策になるのでは(ニヤニヤ)。
辞任に関しては妥当なんですよ。個人的には遅きに失したようにも感じます。ただ、勝つためのレールは敷いたから、後は任せたというふうな言い方をしているということは、直近2試合は上野元監督が指揮しているわけではないという可能性も考えられます。その策の方が実りの多いものになっていることを実感して、辞めようと思ったとも取れるんですね。
仮に辞めるのであれば、負けの込んでいた時期、ギラヴァンツ北九州戦(5/6)・アスルクラロ沼津戦(6/8)のどちらかで行うべき案件だったんですよ。この日の試合はスコア的にはウノゼロ(0-1)と大敗(1-5)の違いはあれど、試合内容がかなり悪いものになっており、サポーターが大荒れに荒れたんですよね。また言いますけど、個人的には、このタイミングで退任か解任されてもおかしくない試合でもありました。なので、岐阜の試合を深く見ていない人達からすれば、何で連勝のタイミングで辞める言い出したんだと思うでしょうけど、負けが込んでいるのに辞めなかったのに、何で今頃辞める言い出したんだと思うわけですよ、ウチらは。
今回の辞任劇が遅きに失したと言われないように、必死で巻き返すことを考えないと、今年はさらに泥沼にはまる順位になりかねないぞ・・・。
なお、後任は天野賢一ヘッドコーチが暫定監督として就任するとのこと。彼がそのまま監督になるのか、誰かを迎えるためのワンクッションとなるのかは、現状不明です。上野元監督の勝つためのレールは敷いたから、後は任せたという言葉をそのまま受け止めるなら、天野ヘッドコーチがそのまま監督になるのでしょう。ただ、彼自身北九州の監督を務めていますが、成績は惨憺たるものだった(北九州をJ3に降格させる原因にもなった)ので、彼をそのまま監督に据えるのは、かなりデンジャラスだと思うんだよなぁ。だったら上野元監督と心中の方がマシ(苦笑)。
となると、もしかすると誰かを読んでくる可能性があります。そうなると、先日電撃的に解任された戸田和幸元監督の招へいに動くんじゃないかという人もいるんですよね・・・。
上野元監督のメソッドを引き継げる、シンパシーを感じる人ではあるんですけど、就任1年目の惨憺たる状況を見てしまうと、バクチだなぁ・・・と思えてならない。ただ、昨年の夏以降からベテラン投入をきっかけに徐々に噛み合ってきていたことを考えると、もしかすると・・・とも考えているんですわ。