2024年06月27日

妥当なのか遅きに失したのか

FC岐阜の上野優作監督が今日付で辞任することとなりました。実は、予兆はあって、今週の火曜と水曜の練習が突如非公開扱いになったので、これは何かあるな・・・と思っていました。まさか監督辞めるんじゃないのとか思ったら、そのまさかだった(汗)。


上野元監督は、2023年から就任し、その年は14勝12分12敗の6位に就けていました。
今年に関しては、開幕戦に勝った後、3月末の松本山雅FC戦までほぼ負け無しで突っ走り、一時は首位に立つほどで、Jリーグの月間優秀監督賞(2024年2・3月)を受賞しています。
しかし、4月に入ってからは負けが込むようになり、一時9試合勝ち無しの事態に陥りました。6/15に行われたY.S.C.C.横浜戦で何とか勝ちを拾い、前節のガイナーレ鳥取戦でも勝利し、連勝となったところで、上野監督から当初描いた目標から乖離した現状の責任をとる形での辞任の申し入れを受けたとのことです。小松裕志社長をはじめフロント陣は慰留を図ったようですが、本人の意思は固いということで、辞任を受け入れたようです。
ただ、そのまま岐阜を離れるわけではなく、フットボールコーディネーターという岐阜のプレーモデルやメソッドの構築についてサポートする立ち位置にいるとのこと。これがよくわからない(苦笑)。辞めたいと言っている人を引き留める理由は何なのだと。もしかすると辞任の条件で、この役職を与えたというふうなのか。それとも契約満了までは、この職でいてね(シーズン終了後は知らん)なのか・・・。これは違約金を払いたくない場合の新しい対策になるのでは(ニヤニヤ)。

辞任に関しては妥当なんですよ。個人的には遅きに失したようにも感じます。ただ、勝つためのレールは敷いたから、後は任せたというふうな言い方をしているということは、直近2試合は上野元監督が指揮しているわけではないという可能性も考えられます。その策の方が実りの多いものになっていることを実感して、辞めようと思ったとも取れるんですね。
仮に辞めるのであれば、負けの込んでいた時期、ギラヴァンツ北九州戦(5/6)・アスルクラロ沼津戦(6/8)のどちらかで行うべき案件だったんですよ。この日の試合はスコア的にはウノゼロ(0-1)と大敗(1-5)の違いはあれど、試合内容がかなり悪いものになっており、サポーターが大荒れに荒れたんですよね。また言いますけど、個人的には、このタイミングで退任か解任されてもおかしくない試合でもありました。なので、岐阜の試合を深く見ていない人達からすれば、何で連勝のタイミングで辞める言い出したんだと思うでしょうけど、負けが込んでいるのに辞めなかったのに、何で今頃辞める言い出したんだと思うわけですよ、ウチらは


今回の辞任劇が遅きに失したと言われないように、必死で巻き返すことを考えないと、今年はさらに泥沼にはまる順位になりかねないぞ・・・。


なお、後任は天野賢一ヘッドコーチが暫定監督として就任するとのこと。彼がそのまま監督になるのか、誰かを迎えるためのワンクッションとなるのかは、現状不明です。上野元監督の勝つためのレールは敷いたから、後は任せたという言葉をそのまま受け止めるなら、天野ヘッドコーチがそのまま監督になるのでしょう。ただ、彼自身北九州の監督を務めていますが、成績は惨憺たるものだった(北九州をJ3に降格させる原因にもなった)ので、彼をそのまま監督に据えるのは、かなりデンジャラスだと思うんだよなぁ。だったら上野元監督と心中の方がマシ(苦笑)。

となると、もしかすると誰かを読んでくる可能性があります。そうなると、先日電撃的に解任された戸田和幸元監督の招へいに動くんじゃないかという人もいるんですよね・・・。
上野元監督のメソッドを引き継げる、シンパシーを感じる人ではあるんですけど、就任1年目の惨憺たる状況を見てしまうと、バクチだなぁ・・・と思えてならない。ただ、昨年の夏以降からベテラン投入をきっかけに徐々に噛み合ってきていたことを考えると、もしかすると・・・とも考えているんですわ。


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Posted by alexey_calvanov at 23:22Comments(0)

2023年09月06日

【8チーム目の】遂に本丸の一角が崩れた【監督交代劇!】

サッカーJ3のギラヴァンツ北九州は、田坂和昭監督が辞任すると発表しました。
田坂監督は、今年就任した監督ですが、監督としての経験は豊富で、大分トリニータ・清水エスパルス・福島ユナイテッドFC・栃木SCで務めています。ただ、目立った実績はというと、大分のJ1昇格くらい。あとは栃木の奇跡のJ2残留と言われた2019年の残留劇くらいで、それ以外は・・・と辛口なサッカーファンからはモノ申されていたようです。
その田坂監督は、今年から指揮を執っていたものの、第2節で勝利して以降はなかなか勝てず、第9節で最下位に落ちます。その後も一向に這いあがれず11試合勝ち星から遠ざかっていました一旦順位は19位に上がりますけど、夏の補強でSC相模原が調子を取り戻し始めたと思われるあたりから再び最下位に転落し、再び勝てない時期を迎えたことで、今回の事態になったようです。一部では、サポーターに対する対応の悪さから、サポーターがそっぽを向いていたとのこと。これではダメだわ・・・。

今年からJFLへの入れ替え制度が始まり、北九州が最下位になれば、JFL1位のチームだけがJ参入の条件を満たしていた場合、即入れ替え同じく2位のチームだけがJ参入の条件を満たしていた場合、そのチームとの入れ替え戦(ホーム&アウェイ戦)に突入します。願わくば19位に上がりたいところですけど、19位に上がっても、JFL1位と2位のチームがJ参入の条件を満たしていた場合、入れ替え戦になります

遂に辞めろ辞めろと言われていた監督が辞めますな。ただ、遅きに失したと思います。何でここまで引っ張って辞めたのか。辞めるタイミングは必ずどこかにあったはずです。個人的には、一度目の最下位になって11試合勝てなかった時に解任でもよかったのではないかと思います。あとはサポーターの心が離れていっているとフロントが掴んだ段階で手を打ってもよかったはずです。


そして、後任は小林伸二スポーツダイレクターが就任することになりました。小林スポーツダイレクターは北九州の『台所事情』をよく知っているともいえ、2019年より3年間監督と兼任しており、去年からはスポーツダイレクターを専任することとなりました。監督としての経歴も大分・セレッソ大阪・モンテディオ山形・徳島ヴォルティス・清水と豊富です。ただ、過去に北九州をJ2に復帰させた経緯のある人間でも、今の状況を打開できるのかというと未知数で、残留させるのも大変なんじゃないかなと思っております。18位にいるFC琉球の勝ち点8差を13試合で埋めるのは至難の業だと思います。相手が負けが込む事態を待ち望むことになり、あまりに消極的だからです。勝ち進む力があるかもわかりません。一度波に乗ってしまえば・・・とも言えましょうが、沈んでいる時期の多いシーズンだっただけに、かなり苦しいと言えるでしょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:56Comments(0)

2020年09月25日

やっぱりゼム爺さん辞めるってよ

FC岐阜は、ゼムノビッチ・ズドラブコ監督を双方合意の上で契約解除し、仲田建二ヘッドコーチが正式に監督に就任する人事を発表しました。
やっぱり解任だったか、とほぼ皆思ったことでしょう。シーズン当初から不安だったと思う人が多く、実際試合になっても引き出しの少なさに驚愕した、何をやりたいのかわからない人だったとも言われました。ただ、守備意識を植え付けたということで評価する人もいるので、どの監督でもそうですけど、功罪相半ばというふうでしょう。
個人的な意見としては、日本語が堪能だったので、コミュニケーションの面では問題なかったんだろうけど、選手との意思疎通はきちんとやってたのかなという点交代の面でやはり手札というのか変えるメンツが固定されていたのが気掛かりでしたね。私が当てられる交代なんて大丈夫なのとか思ったり(爆)。ただ、選手の好き嫌いは無く、ドライだなとは思いましたね。懲罰交代とか懲罰で外すということはあまりしていなかったように思います。

新監督になった仲田さんですが、正直私はわからない(爆)。長年ヴァンフォーレ甲府にジュニアチームながら在籍しており、かつ2018年~2019年には水戸ホーリーホックのヘッドコーチを務めており、スーパーサブとしては非常に有能ですけど、監督としては甲府のU-15だけなので、非常に未知数。ただ、先日のカターレ富山戦を見る限り、緊急対応能力はありそうだなとは思います。選手の特徴もよくわかっているようで、交代の仕方も悪くはなかったかなと。
まぁ、全ては9/27に行われるアスルクラロ沼津戦でわかるかなと思っていますので、そこで改めて評価できればと思います。


ただいずれにしても、J2復帰までの残り試合数は半分程まだ首位にいるブラウブリッツ秋田との一戦が終わっていないだけに、ここをどう乗り切るかでJ2復帰が現実的になるか絵空事になるか決まると思っています。なお、秋田戦は10/7に代替戦が決まりました(アウェイは11/14か11/15)
厳しい戦いが続く中での監督交代劇が吉と出てほしいです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:33Comments(0)

2019年11月28日

まずは監督がいなくなった

FC岐阜の北野誠監督が退任されるとのこと。今年の夏(アウェイのレノファ山口FC戦)からチームを率いてきたものの、調子を上げることができず、最終的にはJ3降格に至ることになりました。
崩壊していたとも言われるチームを何とか奮起させようとあれこれ動いてくれたことに関しては、評価するに十分値します。しかし、そのための戦術も戦略もほぼ打ち出せないまま、前のサッカーを否定する、もしくは否定はしてなかったとしてもオリジナリティを発揮できなかったことで、評価を落としてしまったのかもしれません。個人的には、塹壕戦を落とし込めていれば、もう少し変わっていたんだろうと。全ては昨年のシーズンオフに監督を変えられなかったことが大きな過ちだったのかもしれません。もっとも、昨年監督を変えたとしても世界線は変わらなかったかもしれませんが・・・。同じ経緯だったジェフユナイテッド市原
・千葉は、内部招へいの違いはあれど、監督交代で何とかなった。違いは、オリジナル10の意地とプライドと地力なのかもしれない。


中途半端な時期に監督要請を掛けて申し訳なく思うと同時に、これで終わらない人だとも思っています。今はゆっくり休んで、英気を養って下さい。本当にありがとうございました。


さて、新しい監督は誰になるのか。すぐに招へいできるのか。この人事でつまづけば、来年も厳しい戦いになることでしょう。
幸い、優秀な成績を収めている監督が空いているFC町田ゼルビアをJFLからJ2まで救い上げた相馬直樹さん、アスルクラロ沼津をJ3に導いて常勝軍団に仕上げた吉田謙さん、そして奇抜な性格ばかりが目立ったものの京都サンガF.C.を立て直した中田一三さんあたりが有望株になるのかもしれない。相性・カネなど様々な問題が絡んでくるものの、やるからには徹底的な改革を望みたい。チームがもう一つできるくらいに。


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Posted by alexey_calvanov at 23:30Comments(0)

2019年09月24日

革命は終わるのか、これからなのか

サッカーJ1に所属する名古屋グランパスの風間八宏監督が解任され、後任にマキシモ・フィッカデンティさんが就任することになります。既に練習に参加し、監督としての活動を開始しているとのことです。


まぁ、唐突でしたね。ファン感謝デーだった9/21に合わせたかのように一部スポーツ紙などで風間監督解任報道が出され、地元紙でも報じられることに。それに対して公式サイトは声明は出したものの、ノーコメントとも取れるものになりました。もちろんファン感謝デーでは、そのことは全くスルーされていました
ところが、三洋堂書店で開催予定だった風間監督のサイン会が急遽中止になったことから、解任報道は事実なのではと思われ始め、今日遂に解任を認めた格好になります。


風間監督は2017年に就任。奇しくもこの年はFC岐阜の大木武元監督が就任した年でもありますが、同じJ2で戦うことになりましたそのシーズンは3位だったものの、決勝プレーオフで勝ち抜き、何とかJJ1昇格を果たしました
その後、去年・今年とJ1を戦うために多額の強化費をトヨタからせがんで、戦力を強化するものの、去年はギリギリのところで残留、今年は5月までは調子がよかった(首位にまで立った)ものの、そこから失速現状11位ではありますが、それも調子のよかった頃の貯金があって今がある・・・というふうなんですね。原因としては、攻撃的サッカーが仇になり、一度引かれてしまうとそれを突破できないからと言われています。相変わらず守備はザルだったので、失点だけが積み重なり、攻撃はなかなか復活できないという悪循環。夏の強化時期まではフロントも我慢してくれましたが、ここにきて退場宣告されたわけです。


風間監督から代わって監督になるフィッカデンティさんは、イタリアで10年以上の監督歴があり、日本では2014年と2015年にFC東京、2016年~2018年まではサガン鳥栖の監督を務めてきました
守備に定評のある監督とは言われていますが、成績面では(日本時代はおろか、イタリア時代も)パッとせず、正直この監督で大丈夫なのかと疑いたくなるものです。それでも名古屋は、この監督でやっていくと決めたのですから、サポーターはそれを信じてやっていくしかないんでしょう。


恐らく今年は乗り越えられるのではないかと思います。下があまりに悪いから。ただ、このまま負け続ければヤバい状況なのは変わらない。名古屋の気分次第で・・・というふうになるでしょうから五分五分ですね。むしろ心配なのは来年以降オフシーズンにきちんと処置を施さなければ、再びJ2降格が目前に広がってくるのかもしれません。


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Posted by alexey_calvanov at 23:34Comments(0)