2016年05月22日

白鵬、12度目の全勝優勝

大相撲夏場所は今日千秋楽を迎え、既に優勝を決めていた横綱の白鵬関が、これより三役で挑んだ横綱の鶴竜(かくりゅう)関にうっちゃりで勝ち、12度目の全勝優勝を果たしました。
15日間で危なかったのは今日の取り組みくらいなのではないのでしょうか。その他の取り組みは危なげないどころか、安心安定の横綱相撲。特に13日目の稀勢の里関との一戦は、正しく横綱相撲を体現したものでした。相手にまわしを取られても動じることなく逆に打って出て勝ったわけですから。
白鵬関には、だめ押しなどの問題行動もあるものの、かつての謙虚さを取り戻せば、まだまだ横綱として安泰なような気がします。変に色が付いてしまったり、粗暴になってしまえば、強くても横綱としての寿命は短くなるのではと思っております。


しかし、この白鵬関の勢いを止められる力士はいるのでしょうか
最有力候補は、今日13勝した稀勢の里関なんでしょうけど、ここ一番の弱さが12・13日目に出てしまったので、これを封じ込めない限り、横綱にもなれないでしょうね。そうなると、琴奨菊関とかになるのでしょうけど、今場所はパッとしなかったんだよなぁ・・・。

ちなみに、今場所は若手が活躍し、長野県出身の御嶽海関が11勝し敢闘賞を受賞遠藤関も敢闘賞は受賞できなかったものの、11勝として幕内復帰後としては上々の成績を収めました。恐らく共にご当地場所となる名古屋場所では小結ないしは前頭上位に上がってくることが予想されるだけに、上位陣との対決は待ったなしの状況になるでしょう。ここでいい勝負ができれば、三役も間違いないと思いますから、一生懸命稽古に励んでほしいものですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:23Comments(0)TrackBack(0)

2014年01月26日

綱取り一変カド番に

東京・両国国技館で行われた大相撲初場所は今日で千秋楽。
優勝は白鵬関でしたが、今日の取り組み(本割)で1敗で追い掛けていた鶴竜(かくりゅう)関に負け、優勝決定戦で勝ったという波乱含みの展開でした。


しかし、今場所一番の注目は稀勢の里関が久しぶりの日本人横綱になれるかどうかというところだったはず。それなのに、稀勢の里関は初日で負けたことで調子に乗れず、遂には右足親指のケガで千秋楽を休み負け越しという全くいいとこなしの結果となりました。来場所の大阪場所では角(かど)番(現在は主に大関や幕内・十両陥落直前を指す言葉だったが、本来は大関・関脇・小結といった正三役の下に位置付けられること指し、ここで負け越しになると各地位より一つ下に陥落することになる)でのスタートを余儀なくされました。

逆に14勝1敗で白鵬関ともいい相撲を取った鶴竜関は、次の大阪場所が綱取り場所になります。北の富士理事長は私見としながらも13勝以上が綱取りの条件(審判部とは若干相違はあるらしい)としており、恐らくこのあたりないしは優勝が最低条件になってくるものと思います。


しかしながら、準優勝を決めた鶴竜関も結局負け越した稀勢の里関も初日が残念でしたね。
鶴竜関は初日さえ勝っていれば千秋楽どうなっていたかなと思いましたし、稀勢の里関は初日でバランスが崩れちゃったなとも。稀勢の里関の場合は周囲の環境も影響しているとも考えられますが、いずれにしても度重なるプレッシャーに打ち勝てねば横綱になれないという教訓を得たのではないかと思います。


さて、大阪場所は鶴竜関の綱取り、稀勢の里関の角番脱出以外にも若手力士の遠藤関・大砂嵐関の目覚ましい活躍が見られることでしょう。早くも大阪場所が楽しみになってきましたね。


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Posted by alexey_calvanov at 22:44Comments(0)TrackBack(0)

2013年11月24日

やり直しだが仕方ない。まだ若いんだから何にでもなる

今日で大相撲九州場所(福岡国際センター)は千秋楽になり、今年の相撲も終わりになりましたが、優勝の決まる取り組みはあっけない幕切れでしたね。
白鵬と日馬富士が互角の勝負を見せていたのですけど、取り組みの途中の日馬富士の一押しが白鵬の足を出したということで日馬富士の勝ちに。拾い物の勝ちで優勝を収めました。


その一方で、負け越しで今の地位から陥落する力士、状況によっては今の番付からさえも陥落する力士が現れてくるのも相撲の厳しいところです。


その中で快進撃を続けていた2関取もその相撲の厳しさに揉まれてしまいました

まずは幕下付け出しから上がって来た遠藤関名古屋場所で十両優勝し、新入幕でもそれなりの成績を収め、いい地位に位置付けられたことから期待された方も多かったことでしょう。
しかしながら、遠藤関は足のケガに悩まされ苦戦続きになり、早々と負け越しが決まってしまいましたケガ次第では来年の春場所の出場も危ういだけに、まずはしっかり養生してほしいと思いますね。

もう一人は新入幕を果たした大砂嵐関エジプト出身でアフリカ初の力士(関取)ということで大きく注目されていました。しかしながら幕内の実力は快進撃をしてきた彼の力をもってしても打ち破れなかったようで、星取りを五分にしたのは立派でしたが、千秋楽に力尽きたというふうでしょうか。
まだまだ相撲に粗い面が目立ち、力に頼り切ってしまっている面も垣間見え、もう少し腰を落ち着けてどっしりと構える取り組みができればいいのにとも思えますけれども、ここまでやって来たのは立派です。再び十両で修業し直すことになりますが、ここで腐らずもう一度幕内力士にリベンジするんだという意気込みで頑張れば、必ず活路は開けると思います


来場所の若手2関取の取り組みに期待すると同時に次世代のホープとして頑張ってほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:29Comments(0)TrackBack(0)

2013年05月24日

エジプト初の関取に

今日、両国国技館で行われた大相撲夏場所で、エジプト出身の大砂嵐関が7戦全勝になったため、名古屋場所での十両昇進がほぼ確実になりました。同時に幕下優勝をにもなりました


大砂嵐関はアフリカ(正確には中東ないしはアラブ系)初・の力士で、イスラム教徒初の力士でもあります。
イスラム教徒ということもあり、日中のお祈りは欠かせない、ラマダンと言われる断食月がある、食習慣の関係で豚肉などが食べられないなどがありますが、それらを乗り越えて2年8場所で一気に十両まで進めていきました
元々大砂嵐関はエジプトでも強い力士で、国際大会(ジュニア大会)でも3位になるほどの実力も持っていました。ゆえに、ここまで上がってこれるのは半ば当然という向きもありますけれども、言葉の違い・風習の違いを乗り越え、日本で相撲取りになりたいというハングリー精神でここまできたのですから、素晴らしいと思います。
まだまだ稽古でもままならないところがあったり、奔放なところや力士としての自覚という面ではまだまだなところもありますけれども、心技体というのは自然と身についてきますし、親方の愛情でいかようにも育まれていきます親方や仲間内が特別扱いせずに一緒にやっていく仲間として、時に優しく時に厳しく接していけばきっと立派な関取りになれると思います。


相撲界のワールドワイド化にさらなる貢献が果たせるように、これからも相撲道に精進してほしいと思います。
いやぁ、大砂嵐関の雄姿を一回名古屋場所見に行きたくなってきたなぁ・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)TrackBack(0)

2012年09月23日

日馬富士、独走で横綱へ

今日で大相撲秋場所(両国国技館)は千秋楽。これまで全勝でぶっちぎろうとしていた大関の日馬富士(はるまふじ)関が、横綱白鵬関と対決。実に2分弱(1分50秒)の大相撲の末、日馬富士関が下手投げで勝ち、2場所連続の全勝優勝を成し遂げました
この優勝で、横綱の条件とされる大関での2場所連続優勝を果たしたばかりか、最低ラインとも言える33勝をも超えたため、(それ以前に満場一致で決まっていた可能性があったとはいえ)本場所終了後に横綱になることが確定事項となりました。


先場所も今場所もそうですが、相撲の内容が極めてよくて冴えてると言ってもいいですね。相手の動きがよく見え、小兵でありながら力でぶつかっていくその姿は、とても大関になった時に連敗したあの頃の姿からは想像もできない、大関に昇進する頃の力強さが戻った感じがしますね。


ところで、日馬富士関が横綱に昇進した場合、もしかしたら面白いことになるのではないかという話をちらりと聞いたことがありまして。確かにそうなるわけではないのですが、どうも日馬富士関の横綱土俵入りが不知火型になるのではないかと言われているからです。
不知火型というのは攻撃的な土俵入りとされ、かつては短命で終わるとされるジンクスがありました。現在白鵬関が長いこと横綱を務めているため、そのジンクスが破られつつありますけれども、その不知火型での横綱土俵入りを日馬富士関が考えているというのです。
仮に不知火型同士の横綱土俵入りが成し遂げられた場合、大相撲の歴史史上初のことになるとのことらしいです。確かに日馬富士関ならば、守りの方とされる雲竜型よりも不知火型の方が相応しいとも言えるわけで。


でも、一番言いたいことは、これでやっと白鵬関の独り横綱が解消されたということでしょうか。2年以上独り横綱(元横綱朝青龍関の休場期間も含めればそれ以上)として大役を果たし、そろそろ精神的にも限界が来ているのではないかと言われていただけに、やっと横綱に相応しい人物が出て来たことは喜ばしいことだと思います。日本人がその役を果たせなかったことは残念と言えば残念ですけど、少なくとも2人横綱体制になることは相撲界にとって決して悪いことではないと思います。今日のあの取り組みを見れば、そんなことは言ってられないのではなく、言えないと思います。


今後も横綱としての重責を負う中でも素晴らしい取り組みを見せてほしいと思います。そして心技体をますます磨いて、立派な横綱として活躍してほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:10Comments(0)TrackBack(0)