ところが、据え置き機はあまりいい作品が揃っていない。据え置き機は苦しい展開をせざるを得ないでしょう。
では、注目作の紹介です。最初はマルチ展開の作品紹介です。
マルチ展開といっても、据え置き機と携帯ゲーム機との連動が妙に多い。それだけ据え置き機の現状は携帯ゲーム機によって支えられているのでしょう。
その代表格としては、「ファイナルファンタジーⅩ/Ⅹ-2 HDリマスター」(PS3・PS Vita)。
2001年にPS2で発売した同作品の移植で、セット版であるこの作品のみがマルチ展開で販売されます。
今回のHD化では、グラフィックの向上・曲アレンジもさることながら、シナリオを担当した野島一成さんが書いた新エピソードも収録されます。またトロフィー(実績)が実装されるので、やり込みにも対応しているのも大きな特徴です。このトロフィー機能は同じく新要素であるクロスセーブにも対応しているので、片方のハードで達成した者はもう片方のハードにも反映されるというふうになっています。
なお、映像作品の「ファイナルファンタジーX 永遠のナギ節」と「ファイナルファンタジーX-2 LAST MISSON」も同時収録されます。こちらもHDにグレードアップしていますよ。
続いては、「真・ガンダム無双」(PS3・PS Vita)。
2007年から続く「ガンダム無双」の流れを汲むシリーズ最新作。今作から再びフルCGモデリングに戻されていますが、汚れや塗装落ちといった自然な表現も敢えて残したものになっています。
今作ではオフィシャルモードが再実装され、宇宙世紀とコズミック・イラ双方の世界観が再現されます。
今作では様々な新機体が登場するのですが、今まで敵としてしか登場しなかった巨大もビルアーマーがプレイヤー機として操作可能になっています。圧倒的な火力でバリバリやりたい人にはオススメですね。
また各キャラが持ち合わせた特性がモビルスーツに反映されるバーストシステムが搭載。アムロのニュータイプ覚醒(相手の動きが極端に遅くなる)やキラのSEED(ストライクフリーダム搭乗の場合、ミーティアが放てるようになる)が再現されます。
この他、PS Vitaならアドホック通信、PS3なら画面分割による協力モードなども搭載しています。
新しいガンダム無双を定義しているとも言えるこの作品。ガンダムフリークなら是非遊んでもらいたいものです。
3番目は「‘&’-空の向こうで咲きますように-」(PS3・PS Vita)。
2012年にPCで発売された作品の移植版。今回の移植に際し、新規シナリオとイベントCGの追加・クロスセーブを採用をしています。
PC版は評価の高い作品なだけに、コンシューマーでも高い評価を得られるのではないのでしょうか。
最後は据え置き機同士の連携作。それが「ドラゴンクエストⅩ 眠れる勇者と導きの盟友 オンライン」(Wii・Wii U・Windows)。
2012年8月に発売した「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」の拡張ディスク(通称バージョン2)。今作では、今まで未公開だったレンダーシア大陸が舞台になり、カジノが稼働するのが大きな特徴です。新モンスターも登場し、まもの使いという新しい職業も開放されます。
新しく始めるには、「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」が必要になりますけれども、一から始めても面白い作品だと思いますので、是非とも。
次回は各ハードの作品紹介です。

